ISは空隙に入り込む

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イラクやシリアだけでない…。政治的空白や社会混乱が起きるところにIS(イスラム国)も存在している! その最新の例を我々はリビアで目にしている。先日ISがリビアで誘拐した21名のエジプト人キリスト教徒を斬首・殺害したこと、エジプトが報復としてリビアのISを標的に空爆を実行したことで、「ジハーディスト」が北アフリカの各国で活動していることが明らかになった。

 

リビアのIS戦闘員らは何故このエジプト市民を誘拐し、残虐に殺害したのか? このエジプト人らはなぜリビアに来たのか? 以前から多くのエジプト人は就労のために隣国リビアに向かっていることは知られている。その中にはコプト教徒も含まれている。ISは先月エジプト人らを人質にとった。そのうちムスリムは釈放し、コプト教徒は拘束して、一昨日殺害してその後殺害時の映像を公開した。ISが他国と同様にリビアでもこのように活動する中、その狙いは、敵とみなす人物や政府を脅迫し、また世界中に自分達の存在をアピールすることである。そして、この事件によってIS がリビアにも存在していることが判明した。

 

 

アラブの春の勝者

 

ISがほんの数ヶ月前にイラクとシリアで活動を開始した当時、短期間でこれほどまで勢力圏を拡大するとは想像だにしなかった。現在この組織はイェメンや紅海から リビアや北アフリカの地中海沿岸にまで勢力を伸ばしている。 アラブの春がこの地域にプラスな作用をもたらすことを期待する中、さて、何が起きたか。四方八方で喧騒、カオス、無政府状態、血や涙…。この状況の中で一番利しているのはISである…。このような状況は「ジハーディスト」の求める機会を提供している。ISはこうした活動をイラクやシリア同様、イェメンや現在のリビアでも容易に成し遂げられることを示した。

 

現在ISは同様な手法で勢力をアフガニスタンからアルジェリアまで拡大しつつある…。 この急激な展開を容易にしたのは様々な国で半自治組織のIS組織を設立したためである。イェメンやリビアの「支部」は本部と密接に連携するともに、地方レベルでは行動について一定の裁量権を有している。しかしながら、イデオロギーは同一である。組織の運営と管理の手法は同一である…。

 

 

勢力拡大手法

 

エジプトとの現在の争いにより前面に出てきたリビアの状況は、これまで述べてきたことを例証している。アラブの春の初期、つまり2011年のリビアでの運動はカダフィー政権崩壊で終結した。しかしこれは、混乱と内戦の嚆矢となった。残忍な武装勢力が無慈悲に政権抗争に加担しただった。結果、あらゆるバランスが崩れた。そのため、現在「合法」とされる政権は首都トリポリではなくトブルクに、反体制派はトリポリに、急進的なイスラム主義勢力はベンガジに拠点を置いている!これら全ては、 ISがその空白状況を活かして各所を集うきっかけとなった。それもまだリビアの西側、東側、南側の3ヶ所に「国」が形成されている状況で。IS拡大のリビアの例は以上である…。

 

Milliyet紙(2015年02月18日付)/ 翻訳:小幡あい

 

■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。

 

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