イラク軍、IS(イスラム国)へ過去最大の軍事作戦を開始

イラク軍は春に計画したモスルに向けた軍事作戦の前に、倒されたかつてのリーダー、サダムの故郷として知られるティクリートをIS(イスラム国)から取り戻すために過去最大の軍事作戦を開始させた。

 

 

3万人が参加する攻撃の調整をイラン革命防衛隊のエリート部隊エルサレム部隊の有名なカーセム・スレイマーニー司令官も支援している。

 

AFPはイランやイラクメディアに基づいたニュースで、イラン革命防衛隊のエリート部隊エルサレム軍団の有名なカーセム・スレイマーニー司令官もサラーフッディーン県で軍事作戦の調整を助けていることを明らかにした。

 

 

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イラン半公式のイラン通信社もスレイマーニー氏が軍事作戦の2日前に県に行ったと指摘した。1979年のイラン革命とイラン・イラク戦争に参加したスレイマーニー氏は非常に有能な軍事戦術家として知られている。スレイマーニー氏は1997年にエルサレム部隊のリーダーに任命された。

 

このイラン人司令官はイランのアフガニスタン、レバノン、シリア、イラク、パレスチナ政策において決然としていると言われており、昨秋にはIS(イスラム国)が、北イラク・クルド人自治政府を脅かすとペシュメルゲに前線で支援をした。また、エルビルが陥落しないこととバグダード防衛において重要な役割を果たしていると言われている。スレイマーニー氏がティクリートでの衝突に参加したことの歴史的な重要性もある。ティクリートは、アメリカの占領によって倒され2006 年に逮捕、死刑にされたイラクのかつてのリーダー、サダム・フセインの故郷であり、スレイマーニー氏はイラン・イラク戦争でサダムの軍と戦ったのだった。

 

イラクで2番目に大きな都市であるモスルをテロ組織IS(イスラム国)から春に取り戻すことが計画されている状況で、バグダードは、組織の手にあるサラーフッディーン県の県都ティクリートに対し昨日、国内で過去最大規模の地上作戦を開始させた。イラク首相ハイダル・アバーディー氏は前日の夜にテレビで作戦を伝えた。昨日の早朝に始まった軍事作戦にはイラク軍、政府管理下にあるシーア派の民兵が組織する人民部隊、IS(イスラム国)に敵対するスンナ派部族の 3万人が参加している。

 

フランスの通信社AFPに話をした上位のイラク人司令官は都市に3つの戦線から進攻したことを明らかにした。 アメリカの通信社APは、都市の特に東部で衝突が激化していることを明らかにした。軍事作戦では今までに都市の南部で進攻が達成された。イラク軍は、警察学校の建物を手に入れ、アル・カディスィイェ地区でも支配権を得た。IS(イスラム国)がティクリートの中心に向かって後退していることが明らかになった。サラーフッディーン部族議会のスポークスマンであるラーイド・ジュブーリー氏はアナトリア通信社の記者に対し行った発表で、IS(イスラム国)の管理下にあったエルブ・シェ ヴァリブ橋、アル=・ハサニ、エルブ・シェイフ・ムハンメド村を取り戻したと述べた。アナトリア通信社に話をしたサラーフッディーン部族議会報道官メルヴァ ン・ナジは、作戦の間に勃発した衝突において今までに3人の兵士が死亡し、35人が負傷したと述べた。【次ページにつづく】

 

 

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シノドス国際社会動向研究所

vol.275 

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