クウェート、「ジハーディ・ジョン」の父親に国外退去を求める声

▶シノドスの電子メールマガジン「αシノドス」

https://synodos.jp/a-synodos

▶真の教養を身に着ける「シノドス・サークル」

https://synodos.jp/article/20937

「ダーイシュの殺戮者」の父、たとえ謝罪してもクウェートではペルソナ・ノン・グラータ

 

クウェートの議員らは、「ダーイシュの殺戮者」の父親ジャースィム・イムワーズィー氏に、息子ムハンマドの所業について公式に謝罪するかクウェートを去るかの二者択一を要請した。

クウェート国民議会で国防委員長を務めるアブドゥッラー・マウユーフ議員は、「事件は家族の過ちではないが、彼らは、謝罪して自分たちの息子が犯したことに不賛成の意を公式に示さなくてはならない。さもなければ国を去るべきだ」と述べた。

同様に、サファー・ハーシム元議員も、「国民がそれを受け入れるかどうかは別としても」、「ダーイシュの殺戮者」の父親は謝罪すべきだと述べ、同時に「英国へ戻り関係当局に情報提供する」ことを提案した。

クウェート政府顧問の一人で退役将校のファハド・シャラーイミー氏も、父親は近々に英国へ帰還すべきという考えを支持しており、彼がクウェートに留まることは「政府にとって恥となる」と評した。

 

 

imgNews20150309_214731

 

ビデオに複数回登場し、合衆国、英国、日本の人質を斬首した人物の身元は、世界中のメディアにより暴露された。クウェート生まれの英国人、ムハンマド・イムワーズィーである。

イムワーズィー家は英国で政治難民の資格を得ている。クウェートでは「ビドゥーン」と呼ばれる無国籍の階層であるため、迫害される恐れがあるとの理由であった。しかし父のジャースィムは二年前、娘のアスマー(25歳)を伴って、仕事のためクウェートに戻っていた。妻と四人の息子は英国に留まっている。

クウェートの「カバス」紙とのインタビューで、ジャースィム・イムワーズィー氏は「ビデオに登場するのが息子であると報じられているが、確かな証拠はない」と述べている。

しかし、この発言に先立ち同「カバス」紙は、ムハンマド・イムワーズィーの父親がクウェートの捜査官らに対し、自身と妻はビデオで息子の声を認識したと述べたと伝えている。

 

al-Hayat紙(2015年03月09日付)/ 翻訳:メディア翻訳アラビア語班

 

■本記事は「日本語で読む世界のメディア」からの転載です。

 

知のネットワーク – S Y N O D O S –

 

 

1
 
 
シノドス国際社会動向研究所

vol.267 

・堅田香緒里「ベーシック・インカムとジェンダー」
・有馬斉「安楽死と尊厳死」

・山本章子「誤解だらけの日米地位協定」
・桜井啓太「こうすれば日本の貧困対策はよくなる――貧困を測定して公表する」
・福原正人「ウォルツァー政治理論の全体像――価値多元論を手がかりとして」
・鈴木崇弘「自民党シンクタンク史(11)――シンクタンク人生から思うこと」
・杉原里美「掃除で、美しい日本人の心を育てる?」