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中村將一般財団法人沖縄美ら島財団参与、琉球大学名誉教授、日本学術会議連携会員

1947年北見市生まれ、中学一年まで北見市で過ごす。小学生の頃、ニワトリと乳牛のメスとオスで飼育に雲泥の差があることを生活の中から学ぶ。北海道大学水産学部大学院で魚の雌雄の産み分け技術の開発を行い、1978年水産学博士を取得。1975年より帝京大学医学部、法学部で助手、講師、助教授。この間、教育とともに魚類の性分化生理機構の研究に取り組む。同時に、ハワイ大学と魚類の性転換機構の共同研究を開始。2000年に『魚類の性分化と生殖に関する内分泌学的研究』により日本水産学会進歩賞を授賞。2000年に琉球大学熱帯生物圏研究センター教授として異動し、魚類の性転換の生理学的研究を多くの学生、大学院生、ポスドクとともに本格的に開始。科学研究費補助金(日本学術振興会)基盤研究(A)2回、クレスト、ソルスト(日本科学技術振興機構)をはじめとした研究費の援助を得て性転換の生理機構の解明を行なう。最終的に、魚類の成熟した卵巣を機能的精巣に換えることに成功。国際学術雑誌を含む論文と著書(共著)は160編以上。日本動物学会論文賞2回授賞。2012年定年により退職、現在は沖縄美ら島財団でサメ・エイなど板鰓類の生殖生理機構の研究を行なっている。