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SEMINAR|気鋭の論者とじっくり論じあう知の饗宴
知の最前線で活躍する論客たちをゲストに招いて、参加者のみなさんとアクチュアルな問題を考えます。
カフェのようにリラックスした雰囲気のなかでのセミナーをどうぞお楽しみください。


参加者の声から
 
「社会人になると本を読む暇も無くなってしまい、久しぶりに知的刺激を頂いた感じです。今を時めく著名人とカフェの距離感で話すことが出来るのはとても貴重な体験だと思います。」                                 
「大学というものと縁が切れてしまっている私のような人間にとって、『ライブで、しかも少人数で、学者の話を聞ける』『自分の疑問や意見をぶつけることができる』といった「場」はほとんどないので、この付加価値は大きいと思いました。同じ内容であっても、本を読むのと、目の前でご本人が語るのでは伝わり方が違うとも思いました。『文字は意味しか伝えないが、生の言葉は意志も伝える』といった感じです。」

参加者募集中のセミナー
Seminar 48
山口浩「仮想の現実と現実の仮想:Mixed Reality and Mixed Identityの時代へ」
司会 : 荻上チキ
日時 : 2010年1月30日(土)15時〜17時
場所 : シノドス(田園都市線駒沢大学駅)
定員 : 7名 参観者募集中です!
費用 : 7,875円(税込)
セミナー概要:コンピュータとインターネットの発達と普及により、私たちの社会は大きな変貌を遂げつつある。そうした変化が起きている最前線の1つが、いわゆる「仮想現実」の世界であろう。このことばは、最近急速に注目を集めつつあるAR(強化現実)も含め、典型的には現実空間に似せた三次元空間をコンピュータの中に創造し、それに接続された視聴覚デバイスによって情報をやりとりしたり人々が交流したりする環境や、それを提供するサービスと解されている。それ自体に異議を唱えるものではないが、仮想現実が私たちの生活に与える影響を考える際には、この捉え方は狭すぎるように思われる。
もともと私たちが社会生活を送る上で複数の「場」ないし「コミュニティ」において、複数のアイデンティティを使い分けて活動するという状況は、コンピュータやネットが登場するはるか以前から存在していた。上記のような狭い意味での「仮想現実」は、そうした数ある「場」の中の、比較的最近加わった一類型にすぎない。その意味で、たとえば「セカンドライフ」や「twitter」の中で本来の自分とは別の人格として活動したりすること自体は、その本質において最先端の行動でもなければ現実とかけ離れた浮ついたライフスタイルでもない。
しかし、それがコンピュータとネットによって媒介され、さまざまな付加要素が加わるようになることで、こうした「仮想現実」がこれまで以上に「意味のある存在」となったのも事実である。単にそうした「場」の数が増え、そこですごす時間が長くなるというだけでなく、そこで活動する人々がその活動をより重要と考えるようになり、これまでほとんど「余暇」として捨象されてきた活動が独自の意味をもつものに変わってきたということは注目に値する。
ここでは、こうした「仮想現実」やその周辺のサービスの普及が人々の暮らしや社会にもたらす可能性やそれによる影響などについて、2つのペア、すなわち「仮想の現実と現実の仮想」、および「mixed reality and mixed identity」をキーワードとして考えてみる。技術的な内容ではなく、あくまで社会の中でどう使われるかといった視点である。「現実」と「妄想」の間を行き来するので、ぜひ頭を柔らかくして臨んでいただきたい。
山口 浩(やまぐち・ひろし)1963年生まれ。東京都立大学法学部卒業後、筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了、博士(経営学)。専門は経営学、ファイナンス。現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部准教授。著書に『リスクの正体!賢いリスクとのつきあい方』(バジリコ)、ほか。
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山口浩「仮想の現実と現実の仮想:Mixed Reality and Mixed Identityの時代へ」
1月30(土)15時〜17時
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これまでに開催したセミナー
これまでに開催したセミナーの記録です。
メールマガジン「α-Synodos」で公開したセミナーについては、当該号へリンクしています。

2009年
33.山下範久「メタ普遍主義をめぐって」2009年1月25日 α-Synodos vol.29,30掲載
34.増田聡「歌っているのは誰なのか?―文化創作主体の変容をめぐって」2009年2月21日
35.中野剛志「資本主義は生き残ることができるのか?」2009年3月7日 α-Synodos vol.27,28掲載
36.濱野智史「ネットユーザの生態系――2000年代以降のネット環境と若者たち」2009年4月19日 α-Synodos vol.32,33,34+35,36掲載
37.佐々木中「自己の死をいかに死ぬか」2009年5月16日 α-Synodos vol.37,38掲載
38.下司晶「教育を考えることの現在 ――教育哲学の現状と課題――」2009年6月13日
39.飯田泰之「ちょっとまじめに現代経済政策理論」2009年7月11日,12日 α-Synodos vol.38掲載
40.西研「自由」な社会に可能性はあるか」2009年8月9日
41.植村和秀「思想史からの昭和史」2009年8月29日
42.田中秀臣「ニッポンの意識 ― ふたつのゼロ年代の経済学を比較する」2009年9月12日
43.西山雄二「大学において私たちは何を信じることを許されているのか?」2009年10月17日
44.安田洋祐「社会を変える新しい経済学:マーケットデザインの挑戦」 2009年10月31日
45.小島寛之「経済学はニセ科学?インチキ医療?― 確率論が拓く経済学の未来」 2009年11月29日
46.八代嘉美「再生医療という「魔法」」2009年12月12日
47.稲葉振一郎「社会学の居場所」2009年12月13日
2008年
11.橋本努「ネオリベラリズムとは何か」 2008年1月26日  α-Synodos vol.3,4掲載
12.荻上チキ「ウェブ以後のモダン」 2008年2月10日
13.絓秀実「或る覇権的知識人と新左翼の歴史――吉本隆明を例にして」 2008年2月24日  α-Synodos vol.6掲載
14.仲俣暁生「現代小説と批評」 2008年3月8日  α-Synodos vol.5掲載
15.北田暁大「若者/ジェンダー/ナショナリズム」 2008年3月23日
16.白井聡「リベラリズムの越え方」 2008年4月13日  α-Synodos vol.7掲載
17.高原基彰「日本・韓国の相互認識とラディカリズム」 2008年4月26日  α-Synodos vol.8, 9掲載
18.酒井隆史「Constituent Imagination――「もう一つの世界は可能だ」」 2008年5月17日
19.片山杜秀「中今・無・無責任――近代日本右翼思想は今に何を語りうるか」 2008年5月31日  α-Synodos vol.10+11掲載
20.吉田徹「ニッポンの民主主義」 2008年6月14日  α-Synodos vol.15,16掲載
21.広田照幸「教育改革をめぐる政治適構図を読み解く」 2008年6月29日
22.飯田泰之「経済学思考と現代日本の政策シーン」 2008年7月6日 α-Synodos vol.13,14掲載
23.山下範久「グラスのなかの〈帝国〉」 2008年7月26日
24.信田さよ子「家族内暴力の温床――加害・被害と世代間伝達」 2008年8月17日
25.林香里「脱マスメディア時代?――「パブリックな知」を「パブリックに」共有することの難しさ」 2008年8月23日
26.高田里恵子「文系知識人の受難――それはいつから始まったか」 2008年9月7日 α-Synodos vol.17,18+19掲載
27.萱野稔人「日本における近代国家の形成過程――刀狩りから帯刀禁止令へ」 2008年9月27日 α-Synodos vol.32,33,34+35掲載
28.岡田靖×飯田泰之「高度成長とはなんだったのか――日本流経済思想の源流と足枷」 2008年10月4日 α-Synodos vol.18+19,20掲載
29.本田由紀「教育と労働の世界で今何が起こっているのか」 2008年10月25日
30.大屋雄裕「自己決定と幸福−−監視は重要な問題か」 2008年11月15日 α-Synodos vol.21,22掲載
31.橋本努「経済倫理で考える現代イデオロギー」2008年11月29日
32.鈴木謙介「「問題化される若者」の向こうへ」2008年12月6日 α-Synodos vol.23,24,25掲載

2007年
01.高原基彰「ネオリベラル権力批判の陥穽」 2007年4月1日
02.雨宮処凛「ネオリベラル社会を生き抜くために」 2007年5月12日
03.本田由紀「〈若者〉をめぐる現在」 2007年6月2日
04.萱野稔人「フーコー権力論と現代社会」 2007年7月7日
05.阿部真大「働きすぎる若者たち」 2007年8月4日
06.高桑和巳「ミシェル・フーコー再入門」 2007年9月2日
07.廣瀬純「自律的政治経済空間の構築」 2007年9月30日
08.五十嵐太郎「建築から社会を考える」 2007年10月7日
09.中島岳志「保守・右翼・ナショナリズム」 2007年11月17日  
10.鈴木謙介「後期近代における不安とセキュリティ」 2007年12月9日  α-Synodos vol.1, 2掲載

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