プーチン大統領の国民との直接対話の結果――「円滑に行われた集団セラピー」

「万事予定通り」

 

カラチョーフ氏は、全体として、社会の気運は高揚し、国民の嫌悪感は一時的に払拭された、と見ている。同氏によれば、その日、国民は、おそらく、万事予定通り進んでおり国内は安定しており大統領はすべてを掌握していることを知るために、テレビをつけたであろうから、緊迫する場面のないことは、予想されたという。

 

同氏は、こう述べる。「直接対話の主な課題は、集団セラピーを行って、解決されない問題のないことをみんなに確信させることである。プーチン氏のイメージにとっては、今のところ、すべて理想的に事が運んでおり、大統領は、事情通で優しく決然としているという自分の美点をすべて見せた」

 

ロシアNOWの取材に応じたほかの専門家らも、同様の見方をしており、彼らの考えでは、直接対話は、十分想定の範囲内であり、退屈な場面もあったが、全体として万事上首尾に行われた。オレーシキン氏は、「国のトップは、コンディションが優れており情報を掌握しているところを見せている。すべて演出されたものであることは確かだが、それもしかたあるまい。そうでなければ、おかしかったろう」と語り、ムーヒン氏は、「ウラジーミル・プーチン氏は、自分がかつて提示した命題をかなり明確に述べたのであり、原則的に新しいことは、何一つ語られなかった」と述べている。

 

サムネイル「Vladimir Putin-6」Kremlin.ru

 

■本記事は「ロシアNOW」からの転載です。

 http://jp.rbth.com/politics/2015/04/17/52663.html

 

知のネットワーク – S Y N O D O S –

 

 

 

シノドスのコンテンツ

 

●ファンクラブ「SYNODOS SOCIAL」

⇒ https://camp-fire.jp/projects/view/14015

 

●電子メールマガジン「αシノドス」

⇒ https://synodos.jp/a-synodos

 

●少人数制セミナー「シノドス・サークル」

⇒ https://synodos.jp/article/20937

 

 

 

 

1 2
シノドス国際社会動向研究所

vol.263 

・武井彩佳「ホロコーストを学びなおすための5冊」
・児玉聡「ピーター・シンガーの援助義務論」

・穂鷹知美「「どこから来ましたか」という質問はだめ?――ヨーロッパから学ぶ異文化間コミュニケーション」
・岩永理恵「生活保護と貧困」
・迫田さやか「挨拶をしよう」
・山口浩「自粛反対論と「戦士」の黄昏」
・鈴木崇弘「自民党シンクタンク史(7)――「シンクタンク2005年・日本」立ち上げ期」