2025.12.02
「ダメ」な英会話スクールと講師の見分け方
あなたは今まで、どれだけのお金と時間を、英会話学習に費やしてきましたか?
それに見合った成果は出ていますか?
仕事では難易度の高いタスクをこなし、論理的な思考ができ、日々の努力も惜しまない。
それなのに、こと英会話に関しては、いくらお金と時間をつぎ込んでも、伸びているという実感がない。
もし今、そのような状況にあるのなら、この記事をぜひお読みください。
まず認識してほしいのは、あなたが英会話に向いてないわけでも、努力が不足しているわけでもない、ということです。
英語に伸び悩むあなたに、スクールや講師は「まだ学習時間が足りてないからだ」と説明するでしょう。
しかし、それは「嘘」です。
原因はもっと根本的な場所にあります。
それは、学習メソッドが、そもそも「英会話を身につける」ために設計されていないという点です。
つまり、方法が間違っているのです。
今回は、多くの英会話スクールが採用しているメソッドの構造的な欠陥についてお話しします。
「話せない」を作り出す、3つの定番メソッド
英会話学習の業界では、「これをやれば話せるようになる」と広く信じられている3つの定番メソッドがあります。
・瞬間英作文(日本語を見て瞬時に英語にする)
・シャドーイング(音声の後を追って発声する)
・パターンプラクティス(決まった文の一部を入れ替える)
結論から言うと、このうちのひとつでも採用していたら、それは「ダメ」な英会話スクールと講師です。
なぜなら、この3つのメソッドのいずれも、スピーキングを伸ばすという研究結果がないからです。
つまり、すべて科学的にその効果が確認されていないメソッドなのです。
これら3つのメソッドはすべて、「借り物の言葉」を操作する訓練にすぎません。
だから、「自分の英語」を話せるようには決してなりません。
以下、簡単に説明します。
瞬間英作文:「翻訳回路」を強化するだけです
日本語の文を見て、瞬間的に英語に訳す作業は、一見効果的に見えます。
しかし、このメソッドは日本語を起点としているために、「日本語で考えるプロセス」を強固に固定してしまいます。
「英語で話す回路」を育てたいのに、やればやるほど、日本語から英語にする「翻訳回路」を強化してしまっているのです。
あなたが、いつまでも頭の中で英作文しているのは、瞬間英作文のせいです。
シャドーイング:たんなる「音」の模倣です
そもそもが、スピーキングのための訓練ではありません。
流れてくる音声を真似ているとき、あなたの脳はまったく「思考」をしていません。
オウム返しがどれだけ流暢になっても、あなたの頭の中に「ゼロから文を構築する力」は育ちません。
「音をまねる」ことと「言葉を紡ぐ」ことは、脳の使い方がまったくの別物です。
たとえ何十年つづけても、英語が話せるようにはなりません。
パターンプラクティス:すでに否定された過去の遺物です
近年、このメソッドを用いた書籍が、なぜかベストセラーとなって復活しています。
しかし、決まった型の一部を入れ替える反復練習は、行動主義心理学にもとづく非常に古いメソッドです。
実際の会話は、相手の反応に合わせて無限の組み合わせから言葉を選び取る、クリエイティブな知的活動です。
機械的な反復練習だけでは、生きた文脈には対応できません。
なぜ、多くの人が「自分の弱点」を誤解するのか
私はこれまで、数多くの学習者をみてきました。
9割以上の方が、瞬間英作文、シャドーイング、パターンプラクティスのいずれか、あるいはすべてをやっています。
そして、自分が話せない理由を勘違いしています。
「単語力が足りないから話せない」 「発音が悪いから通じない」「文法の理解が足りないから正しい文が作れない」
このように思い込んでいる方が大半です。
しかし、ほとんどの場合、原因はもっと根本的なところにあります。
本当の問題は、知っているはずの単語や文法を使って、「自分の経験や感情、考え」を英語にできないこと。
つまり、頭の中の思考を英語に結びつける「回路の接続不良」にあります。
「思考のプロセス」自体にエラーが起きているのです。
そして、このエラーを解消するのに、3つの定番メソッドはまったく無力です。
なぜなら、3つのメソッドのどれも、「思考を英語にする」次元にまったく介入できないからです。
なぜ、効果のない学習法が「常識」であり続けるのか?
英語が話せるようになるためには、「思考を英語にする」回路が構築される必要があります。
おそらく、英会話業界に身をおく全員が、この主張に同意してくれると思います。
ではなぜ、スピーキングへの効果に疑問符がつく3つのメソッドが、多くのスクールや講師に推奨されつづけるのでしょうか。
その背景には、ビジネス上の「利便性」があります。
それは、きわめてシンプルな理由です。
「提供する側にとって、管理コストが圧倒的に低いから」です。
準備が不要で、講師の質を問わない。
日本語を与えて英語を言わせる、音声を聞かせて模倣させる、文の一部を入れ替えさせる。
いずれも、講師に高度な指導スキルは必要ありません。
マニュアル通りに進めれば、誰でもレッスンが成立します。
そのため、スクール側は、安価な講師を大量に採用しやすくなります。
「評価」という重労働から逃げられる
生徒がその場で生み出した「オリジナルの英語」を添削・指導するには、講師にきわめて高い言語能力と論理性が求められます。
しかし、瞬間英作文、シャドーイング、パターンプラクティス、いずれも「生徒の英語」を評価せずにすみます。
つまり、楽ができます。
「やった感」を演出しやすい
声を出し、汗をかけば、たとえ本質的な力が伸びていなくても、生徒は「勉強した気」になれます。
この「やった感(満足感)」さえ与えておけば、契約は継続されやすいのです。
また、この3つのメソッドは、すべて生徒の側だけの作業です。
そのため、思うように伸びなくても、それは生徒の側の努力の不足にできるのです。
生徒「思うように英会話が伸びません。」
スクール「それはトレーニングが足りていないからです。もっと増やしましょう。」
生徒「またお金を払わなくちゃいけないのか…」
つまり、あなたの英語力が伸びないのは、カリキュラムが「あなたの成長」よりも、「スクールの運営効率(提供しやすさ)」を最優先に設計されているからです。
これは、英会話業界の構造的な病理です。
「シノドス英会話」は3つの定番メソッドを行いません
シノドス英会話のメソッドは、「思考を英語化する」ことに特化しています。
科学的なエビデンスのない3つの定番メソッドは行いません。
もしあなたが、瞬間英作文やシャドーイング、パターンプラクティスで伸び悩んでいるならば、シノドス英会話にご相談ください。
シノドス英会話には、大手スクールで3つの定番メソッドを何年もやったのに話せるようにならなかった、という方がたくさんいらっしゃいます。
なかには、10年、20年と時間を無駄にしてきた方もいます。
まずは、60分の「現状診断セッション」にお越しください。
この60分で、あなたの英会話学習に対する常識は覆ります。
なぜこれまで話せなかったのか。
その「本当の理由」を特定し、あなたが本来もっている知性を、英語というツールで表現するためのロードマップをお示しします。
英語を学んできたのに話せない。
問題は知識量ではありません。
あなたの脳が「英語で思考を組み立てる回路」を持っていないだけです。
「文法や単語は知っているのに、言葉が出てこない」
「訳しながら話そうとして、途中で止まってしまう」
それは、頭の中で日本語を英語に変換しているからです。 これは「翻訳回路」であって、「英語の思考回路」ではありません。
実際の会話では、日本語の台本など存在しません。
思考を直接、英語の語順で組み立てる——
この回路がなければ、いくら知識があっても話せないのです。
シノドス英会話は、6ヶ月の個別コーチングで、 「翻訳回路」から「思考回路」へ、あなたの脳を根本から変えます。
・現状診断セッション(60分・10,000円)で、あなたの英語を診断します。
