シノドス・トークラウンジ

2026.03.23

2026年4月1日(水)開催

「リベラル」の外交・安全保障政策を考える

セバスティアン・マスロー 日朝関係、日米同盟 ホスト:吉田徹

開催日時
2026年4月1日(水)20:00~21:30
講師
セバスティアン・マスロー
ホスト
吉田徹
場所
Google Meet【後日、アーカイブ配信もいたします】
料金
2500円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。

戦後日本の保革対立は、外交・安全保障政策とこれにまつわる憲法問題をめぐって展開してきました。もっとも、日米同盟を含め、これらは戦後の冷戦構造に強く規定されてきたものでした。

他方で、中国の台頭を含む東アジア情勢の変化、さらにアメリカのトランプ政権による外交政策の大転換などによって、日本を取り巻く国際環境は大きな変化をみせています。2022年12月に策定された「国家防衛戦略」では日本は「戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境」に置かれているとの認識が示されています。

いわゆる日本の「リベラル」は、旧民主党を中心に、全世代型社会保障や給付付き税額控除など、社会政策では様々な政策アイディアを唱え、与党にも取り入れられてきました。しかし、憲法改正への消極的態度や、2015年の平和安全法制への反対、先の衆院選でこれを部分的に認めたことへの批判など、こと外交・安全保障政策については、広範な有権者からの支持を集められず、野党支持が伸び悩む一因となってきたことは否定できません。護憲や平和主義は、現実主義的な外交・安全保障政策にとっての障がいであり、引いてはリベラル勢力に政権を預けられないという認識へもつながっています。事実、共産党や社民党など、護憲を是としてきた政党の退潮には著しいものがあります。

こうした「リベラル」の弱点はどこから生じ、その弱点はどのようにしたら克服することができるのか。現実主義的な外交・安全保障政策とは、自民党の進める政策をそのまま認めることを意味するのか、それとも従来とは異なる「第三の道」が存在するのか、日本のリベラルならではの外交・安全保障政策は存在するのか――今回のシノドス・トークラウンジでは、日本の外交・安全保障政策を専門とするセバスティアン・マスロー氏(東京大学准教授)をお迎えし、日本外交の過去と現在、そして未来を展望するとともに、諸外国との比較などから、日本の「リベラル」の取り得べき姿勢を探ります。

プロフィール

セバスティアン・マスロー日朝関係、日米同盟

1983年、ドイツ生まれ。東京大学社会科学研究所准教授。ベルリン自由大学卒業、東北大学大学院情報科学研究科博士課程前期修了(修士・情報科学)、東北大学大学法学研究科満期退学。博士(学術)。ハイデルベルク大学東アジア研究センター助手、東北大学法学部助教、仙台白百合女子大学人間学部講師などを経て現職。専門は、日朝関係、日米同盟、武器輸出、技術開発の国際政治学など。
主著にCrisis Narratives, Institutional Change and the Transformation of the Japanese State (共編. SUNY Press, 2021)、”Rethinking change in Japan’s security policy: punctuated equilibrium theory and Japan’s response to the Russian invasion of Ukraine,” Policy Studies 45[3-4]: 653-676 (共著)、「財政規律と防衛力拡充──安全保障財源の日独比較」(横田正顕編『財政規律の比較政治経済学』有斐閣、2026年)などがある。

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