2025.12.14

「シャドーイング」では、英語が話せるようになりません

「最強のメソッド」を信じてきた人へ

「リスニングもスピーキングも同時に鍛えられる」
そう喧伝されて、多くの人が取り組んでいるメソッドがあります。
「シャドーイング」です。

ネイティブの音声を、影のように追いかけて復唱する。
書店には関連教材が溢れ、多くのスクールがこれを推奨しています。
あなたも、イヤホンから流れる音声を必死に追いかけてきた一人かもしれません。

しかし、シャドーイングで、英語は話せるようになりません

シャドーイング自体がまったく無意味なわけではありません。
問題は、それが「話す」ための練習ではないということです。

このトレーニングが鍛えるのは、音を再生する力です。
思考を言葉にする力ではありません

この記事では、「シャドーイング」を、音を再生する回路を強化するトレーニングと考え、英会話が上達しない理由を思考プロセスの観点から整理しました。

シャドーイングは「反射」である

シャドーイングをしているとき、脳の中で何が起きているのでしょうか?
耳から入った音を認識し、それを即座に口から出す。
ここにあるのは、ただ音の反射だけです。

実際の会話で私たちが行っていることと比べてみましょう。

  1. 何を伝えたいかを考える
  2. それを英語の語順で組み立てる
  3. 声に出す

会話でもっとも大事なプロセスは、1と2です。
しかし、シャドーイングで行うのは3だけで、この大事なプロセスにはまったく関わりません。
他人がつくった文章をなぞるだけの行為ですから、あなたの思考はまったく関与しないのです。

だから、どれだけ流暢にオウム返しができても、自分の言葉=英語は生まれません。
他人の言葉をコピーする「再生機」ではなく、自分の考えを語る「話者」になりたいなら、別のアプローチが必要となります。

なぜ「効果がある」と信じられているのか

これほど非本質的なメソッドが、なぜ広まっているのでしょうか?
その起源は、同時通訳者の訓練法にあります。

同時通訳者は、すでに強固な「英語の思考回路」をもっています。
その上で、耳と口を同時に動かす処理速度を極限まで高めるために、この訓練を行います。
プロのアスリートが反射神経を鍛えるための特殊なトレーニングのようなものです。

プロが行うトレーニングだからという理由で、シャドーイングは効果があると無批判に考えられがちです。
しかし、プロのトレーニングが万人向けであるわけがありません。

まだ「英語の思考回路」をもっていない学習者がこれを真似するとどうなるか。
意味も構造も理解しないまま、ただ音だけを必死に追いかけることになります。

結果、発音やリズムはいいが、中身のあることは何も言えないという状態になってしまう。
土台がないまま、表面だけを整えようとしているからです。

「流暢な沈黙」という症状

シャドーイングを長年やり込んだ人に、よく見られる症状があります。

定型文や聞いたことのあるフレーズなら、ネイティブのような発音でスラスラ言える。
しかし、会議で「あなたはどう思いますか?」と聞かれた瞬間、言葉につまる。
あるいは、子どものような単語を並べることしかできない。

なぜでしょうか?
脳に「音を再生する回路」はあっても、「思考を言葉にする回路」がないからです。

発音は流暢なのに、自分の意見が言えない。
これが、シャドーイングだけをつづけた人が陥る状態です。

大人の英語力とは、自分の考えを、適切なロジックと表現で言葉にする力のことです。
音を真似る練習だけでは、そこにはけっして届きません。

真似るのではなく、組み立てる

本気で話せるようになりたいなら、シャドーイングのようなオウム返しの練習から離れる必要があります。
必要なのは、模倣ではなく構築です。

思考を、英語の語順で一から組み上げる。
これが英語を「話す」ということの本質です。

  • 誰が
  • どうした
  • 何を

このシンプルな英語の構造の上に、自分の考えを乗せていく。

シャドーイングがスキップしている「何を伝えたいか考える」「それを英語で表現する」というプロセス。
ここにこそ、英会話学習の核心があります。

他人の言葉を追いかけるのではなく、自分の思考を、自分の言葉=英語で形にする。
その回路をつくることのみが、本当のスピーキング力につながるのです。

「再生」の癖がどこまで染みついているか

シャドーイングをつづけているのに、話せるようになるという手応えがない。
そう感じているなら、それはきわめて正しい感覚です。

シノドス英会話は、「英語の思考回路」を構築することに特化したコーチング・プログラムです。
音を再生するのではなく、思考を言葉にする回路をつくります。

ただし、長年の練習で身についた癖を取り除くのは簡単ではありません。
だからこそ、まずは「現状診断セッション」で、あなたの思考の癖を調べる必要があります。

なぜ、知識はあるのに言葉が出てこないのか。
どこで思考が止まっているのか。

その原因を特定し、あなた専用の設計図をお渡しします。

オウム返しを卒業し、自分の言葉で話す。
ぜひ、ここから始めてみてください。

英語を学んできたのに話せない。

問題は知識量ではありません。
あなたの脳が「英語で思考を組み立てる回路」を持っていないだけです。

「文法や単語は知っているのに、言葉が出てこない」
「訳しながら話そうとして、途中で止まってしまう」
それは、頭の中で日本語を英語に変換しているからです。 これは「翻訳回路」であって、「英語の思考回路」ではありません。

実際の会話では、日本語の台本など存在しません。
思考を直接、英語の語順で組み立てる——
この回路がなければ、いくら知識があっても話せないのです。

シノドス英会話は、6ヶ月の個別コーチングで、 「翻訳回路」から「思考回路」へ、あなたの脳を根本から変えます。

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