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西野明樹
目白大学大学院心理学研究科(2015年3月、博士論文「性別違和を有する者の性別移行に関する心 理学的研究」にて博士号(心理学)取得)。帝京大学心理臨床センター 非常勤相談員。NPO法人 がんサポートコミュニティー ファシリテーター。性別の不一致に関する心理社会的葛藤のよりよい解決を目 指す心理学研究会 代表。
1980年代に女児として出生。10代終盤に「性同一性障害」という言葉に出会い、それまで心内に隠していた「どこか他人(ひと)とは違う」という感覚が“性別違和感”に由来するものだと知る。埼玉大学在学中に性別移行を模索。同時期に、性同一性障害当事者の語りから彼らの社会的適応上の苦難と試行錯誤を抽出する質的研究を行い、その成果を卒業論文にまとめる。その後、人生の苦境に直面した方々に寄り添いながらその心理的成長を励ます臨床心理的援助活動、援助の質を高めるための研究活動、研究成果の公表等を通して社会的認知向上を図る講演活動に邁進するようになり、今に至る。
現在は、性別違和を有する者の性別移行、東日本大震災で津波に遭った女川町立女川中学校(宮城県)による『俳句・連句作り』の間接支援(JSPS24653199、JSCP第1回「研究・実践プロジェクト」助成)、学校教員による解決志向の「教室づくり」に関するプログラム評価研究(JSPS26285157)、がん罹患者・遺族の心理的変容プロセスを描出する質的研究などに参加等している。