シノドス・トークラウンジ

2020.12.08

2020年12月28日(月)開催

情報社会と定量化する自己

塚越健司 情報社会学・社会哲学 ホスト:伊藤隆太

開催日時
2020年12月28日(月)20:00~21:30
講師
塚越健司
ホスト
伊藤隆太
場所
Zoom
料金
1100円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。

対象書籍

ニュースで読み解くネット社会の歩き方

塚越 健司

現代社会はサイバー技術の進化が著しいです。こうした現代のネット社会ではあらゆるものが配信され広告になり、個人のプライバシーにも危うい問題があります。さらに近年では、ネットを媒介した国内外における政治権力への介入も問題になっています。たとえば、ドナルド・トランプが勝利した2016年の大統領選挙では、フェイスブックがフェイクニュース拡散を防げなかったとして批判されました。また、先日の2020年大統領選では、ツイッターが投票結果をめぐる偽情報応酬の舞台になったことは記憶に新しいです。

それでは、こうしたデジタル面での進化により、我々人間はいかなるメリットを享受でき、それによりもたらされるデメリットは何なのでしょうか。我々はネットを主体的に利用しているのでしょうか、あるいはそれを悪用するアクターに政治的・社会的に利用されているのでしょうか。こうした点を真に理解するためには、単にネットというテクノロジーを要素還元的に議論するのではなく、それがはらむマクロな社会政治学的命題も踏まえて、包括的かつ学際的に考察する必要があると思われます。

そこで、「シノドス・トークラウンジ」第9回は、学界のみならずメディアでも活躍する『ニュースで読み解くネット社会の歩き方』の著者で新進気鋭の社会学者、塚越健司先生をお招きいたします。究極的にはコンシリエンス(科学と人文学の統合)をテーマとしつつ、「定量化する自己」という題目で、情報社会に関する諸問題をお伺いしたいと思います。

プロフィール

塚越健司情報社会学・社会哲学

1984年生。拓殖大学非常勤講師。専門は情報社会学、社会哲学。ハッカー研究を中心に、コンピュータと人間の関係を哲学、社会学の視点から研究。著書に『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)。TBSラジオ『荒川強啓デイ・キャッチ!』火曜ニュースクリップレギュラー出演中。

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