2021.01.20
2021年2月19日(金)開催
社会保障のメディアリテラシー――建設的なジャーナリズムをめざして
浜田陽太郎 ホスト:芹沢一也
- 開催日時
- 2021年2月19日(金)20:00~21:30
- 講師
- 浜田陽太郎
- ホスト
- 芹沢一也
- 場所
- Zoom
- 料金
- 1100円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。
対象書籍
近年、貧困や病に苦しむ人たちの記事を目にしない日はない、と言っても過言ではありません。しかしその取り上げられ方を見ると、けっして平均的なものとは言えない極端なケースを取り上げて、その悲惨さを強調するものばかりです。あるいは、そうした人たちの存在を政治の不備として、政府を批判するための道具として使っている記事がとても多い。
しかし、考えるべきは、現に問題を生み出している制度です。そして、この場合は社会保障制度です。日本の社会保障制度に何らかの不備があって、そのため困難を抱えねばならない人たちが生じているのであれば、制度をどう修正するか、あるいは再設計するかを〈建設的〉に議論せねばなりません。悲惨なエピソードをいくら消費してみても、あるいは政治の不備をいくら批判してみても、問題はひとつも解決することはありません。
「シノドス・トークラウンジ」15では、『「高齢ニッポン」をどう捉えるか 予防医療・介護・福祉・年金』の著者であり、朝日新聞の記者でもある浜田陽太郎さんをお迎えします。わたしたち自身の手で制度をより良いものにしていくために、わたしたち一人ひとりが主体性をもって建設的に議論するために必要な「社会保障のメディアリテラシー」をめぐってお話を伺います。
プロフィール
浜田陽太郎
1966年生。1990年一橋大学法学部卒、朝日新聞社に入る。初任地、仙台支局で農家への泊まり込み取材で書いたルポにより農業ジャーナリスト賞(1993年度)。フルブライト奨学金を得て米ミネソタ大学客員研究員(2001- 2002年)。通産省、大蔵省、首相官邸、厚生労働省の記者クラブ詰めを経験。グローブ副編集長、社会保障担当の論説委員、デジタル編集部次長などを経て、現在:朝日新聞編集委員、社会福祉士。著書:『主婦とサラリーマンのための経済学』(共著、朝日新聞社、2002年)、International Journalism and Democracy: Civic Engagement Models from Around the World(共著、Edited by Angela Romano, Routledge, 2010)。