【トーク】 日本の民意と「分断」の実相――日本でなぜ対立軸は生まれないのか？

トーク内容

「分断」という言葉は、現代社会を表すもはや欠かせないキーワードとなっているようです。もっとも、分断にはどのようなものが、何を理由として存在しているのか、分断の度合いはどの程度なのか、和解できない分断なのか――私たちは足元で広がっている「分断」をより客観的に把握し、それをいかに生産的なものとするか、具体的には民主政治の活性化へとつなぐことができるかどうかについての方策について、考えを巡らせないとなりません。

そこで今回のトークラウンジでは、山猫総合研究所が実施した「日本人価値観調査」と「あなたの価値観診断テスト」という2つの調査をベースに、実際どのような分断と対立が日本で存在しているのかを、同研究所代表の三浦瑠麗氏を迎えて議論したいと思います（調査結果は同著『日本の分断――私たちの民主主義の未来について』文春新書、2021年にまとめられています）。

これらの意識調査を通じては、社会のマクロな価値観だけでなく、日本での若年層や女性などが置かれている地位などが構造的に理解できる手掛かりも隠されています。また、なぜ社会での分断が明確な形で政治に反映されていないのかを知るヒントを探ることもできます。

シノドス国際社会動向研究所でも、同様の問題意識から日本人の意識調査を定期的に実施してきました（http://synodoslab.jp/）。ここで得られた知見と照らし合わすことで、日本の民意というものがより立体的に浮き彫りにできればと思っています。

皆さま、どうぞよろしくご参加ください。