2023.03.01
2023年3月15日(水)開催
【トーク】垂直的権力構造の解体はいかにして可能か?―― 資本主義もマルクス主義も超えて
的場昭弘 ホスト:代麻理子
- 開催日時
- 2023年3月15日(水)20:00~21:30
- 講師
- 的場昭弘
- ホスト
- 代麻理子
- 場所
- Zoom【アーカイブ動画での視聴も可能です】
- 料金
- 1980円(税込)
人々の暮らしと経済が脅かされ、資本主義システムの限界が急速に露呈しつつある今、わたし達に何ができるのか?に、ヒントを与え続けてくれるマルクス。そのマルクスの最大のライバルがフランスのプルードンだと、マルクス研究の第一人者である的場昭弘さんは指摘します。
資本主義批判の先鋒としてつねにマルクスの先にいたプルードン。マルクスの考える共産主義に対して、プルードンは社会主義、国家主義に対してアソシアシオン、商品生産社会批判に対して権威主義批判というかたちで、まったく相異なる思想を抱き、つねにマルクスの頭脳を刺激したそうです。
今回は的場昭弘さんをお迎えし、マルクスとプルードンが直面した課題である「資本主義がもつ不平等と権威主義をどう乗り越えるか?」について議論したいと思います。 プルードンが問題提起したアソシアシオン、相互主義、連合、多元主義は、垂直的権力構造の解体への道は決して一つではないことを示唆してくれるはずです。本議論を通じて、未来社会のイメージを膨らませられたらと思っています。
みなさん、どうぞふるってご参加ください。
プロフィール
的場昭弘
1952年宮崎県生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。日本を代表するマルクス研究者。著書に『超訳「資本論」』全3巻(祥伝社新書)、『一週間de資本論』(NHK出版)、『マルクスだったらこう考える』『ネオ共産主義論』(以上光文社新書)、『未完のマルクス』(平凡社)、『マルクスに誘われて』『未来のプルードン』(以上亜紀書房)、『資本主義全史』(SB新書)。訳書にカール・マルクス『新訳 共産党宣言』(作品社)、ジャック・アタリ『世界精神マルクス』(藤原書店)など多数。