シノドス・トークラウンジ

2024.06.17

2024年7月20日(土)開催

1日でわかる「経済学史」――経済学の歩みから本当に役立つ知識を身につけるために

柿埜真吾 経済学 ホスト:坂本かがり

開催日時
2024年7月20日(土)10:30~18:00
講師
柿埜真吾
ホスト
坂本かがり
場所
セミナールーム茅場町 Co-Edo 3F 貸会議室
料金
9800円(税込)

シノドス・トークラウンジ シリーズ「1日でわかる〇〇学」。今回は「経済学史」にフォーカスしたレクチャーを、東京・茅場町で開催します。アダム・スミスからマルクス、ケインズ、フリードマン以降まで。誕生から現在までの経済学の足跡を、1日で一気に学んでいきましょう。

講師には、経済学者・思想史家の柿埜真吾さんをお迎えします。『本当に役立つ経済学全史』(2023)の著者である柿埜さんの、アクチュアルな経済学史講義をお楽しみください!

【イベント概要】

日時   2024年7月20日(土)10:30 – 18:00 (開場10:15)
会場   セミナールーム茅場町 Co-Edo 3F 貸会議室
     東京都中央区新川1-3-4 PAビル3階
     東京メトロ東西線・日比谷線「茅場町」駅(出口3)徒歩2分   
講師   柿埜真吾
料金   9,800円

<タイムテーブル>
10:15 開場
10:30 – 12:00 第1回 経済学のはじまりから古典派経済学まで
12:10 – 13:40 第2回 異端の経済学と限界革命
13:40 – 14:30 休憩
14:30 – 16:00 第3回 大恐慌とマクロ経済学の誕生
16:10 – 17:40 第4回 マネタリスト反革命を経て現代へ
18:00 完全閉会
*質疑応答の時間あり

▼ 講義シラバス「経済学者や政治哲学者の思想は、それが正しい場合でも誤っている場合でも、一般に考えられているよりも遥かに強力である。実際、世界を支配しているのはそれ以外に殆どないのである。自分はどんな知的影響とも無縁だと信じる実務家たちも、大抵はどこかの時代遅れの経済学者の奴隷である。」-J.M.ケインズ

「経済学史」と聞くと、「昔の経済学の話なんか学んで、何の役に立つのだろう」と思う方もいらっしゃることでしょう。しかし、経済学史というのは現代と無関係な過去の死んだアイデアを展示した陳列室のようなものではありません。経済学史を学ぶことは、現代社会を読み解く上でも大いに役立つものです。過去の偉大な経済学者たちは景気変動、インフレやデフレといった現代人も直面する問題に取り組み、論争を重ねながら、経済学の歴史を切り開いてきました。彼らの知恵は現代にも活かすことができます。
ケインズの言葉の通り、経済学者の思想は私たちが思っている以上に私たちの考え方に深い影響を与えています。過去に破局的な不況を引き起こしたり全体主義の悲劇につながったりした思想も別の姿で繰り返し蘇ってくるものです。経済学の歴史を知ることは過去の過ちを繰り返さないためにも極めて重要です。本講義では、経済学の黎明期から現代の経済学までの流れを一挙に解説します。

第1回 経済学のはじまりから古典派経済学まで
現代にもしばしば現れるゼロサムゲーム的な発想の問題点、アダム・スミスの見えざる手の意味、古典派経済学の現代的意義などについて議論します。

第2回 異端の経済学と限界革命
古典派経済学に反発したマルクスなど異端の経済学者たちの思想を取り上げます。「市場原理主義」などと誤解されがちな新古典派経済学の意味についてもご紹介します。

第3回 大恐慌とマクロ経済学の誕生
世界大恐慌をきっかけに経済学は大きな転換を迎えます。大恐慌と全体主義の台頭という時代背景に触れながら、恐慌と戦った経済学者の苦闘、ケインズ革命とは何だったのか考えてみたいと思います。

第4回 マネタリスト反革命を経て現代へ
大恐慌の解明に新たな光を投じたフリードマン以降の現代までの経済学の流れを解説します。

▼ 参加者の皆様へメッセージ
経済学の歴史に少しでも関心のある方の参加を歓迎します。是非お気軽にご参加ください。基本的に拙著『本当に役立つ経済学全史』に沿った内容の講義となりますが、講義は参加される皆さんとの共同作業であり対話です。皆さんの関心に応じた内容を取り上げ、議論したいと思っております。皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

【注意事項】
・セミナールームでの飲食可能です
・本レクチャーにつきまして、施設(セミナールーム茅場町 Co-Edo 3F 貸会議室会場)へのお問い合わせはご遠慮ください

プロフィール

柿埜真吾経済学

1987年生まれ。経済学者、思想史家、高崎経済大学非常勤講師。学習院大学文学部哲学科卒業、経済学研究科修士課程修了。立教大学兼任講師等を経て2020より現職。著書に『ミルトン・フリードマンの日本経済論』、『自由と成長の経済学』がある。

この執筆者の記事