データに騙されないための3つの方法――「社会実情データ図録」管理人に聞く

ニュースサイトや書籍にデータやグラフが掲載されていても、読み方がよくわからないから解説しか読まない。違和感を覚えるものの、データが載っているので、とりあえず納得しておく……。そんな経験をした方も多いだろう。データを確認すれば一目瞭然で間違っている俗説も、怪しいデータで語られた議論も、データが読めれば騙されずにすむ。データをみることの面白さ、データに騙されないためのテクニックについて、「社会実情データ図録」管理人の本川裕氏と飯田泰之が語り合った。(構成/金子昂)

 

 

歩く県民、歩かない県民

 

飯田 以前から本川さんの「社会実情データ図録」を拝見していました。ずらっと並んでいるありとあらゆる図録から、適当なページを選んで、ぼんやり眺めているだけでもすごく面白い。いつかお会いしてお話をお聞きしたいと思っていたんです。

 

 

「社会実情データ図録」

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/

 

 

本川 ツイッターで、ときどき飯田さんが言及していらしたので、お名前は存じ上げていました。

 

飯田 ありがとうございます。

 

日本では、データを見れば一目瞭然で誤っていることがわかる議論が、繰り返し行われることがあります。ネットが普及したことで以前に比べればデータへのアクセスは格段に容易になっているにもかかわらずです。このままではもったいない。ただ、多くの方はデータをどうやってみればいいのかわからなかったり、そもそもデータを見るという発想を持っていないと思うんですね。今日は、トリビア的な、データを眺めることの面白さ、そしてデータに騙されないためにはどうすればいいのかなど、お話いただければと思っています。

 

最初に、「社会実情データ図録」っていつ頃からはじめられたのか教えていただけますか?

 

本川 2004年の2月に開設したので今年でちょうど10年ですね。

 

飯田 過去のデータも細かくアップデートされていますよね。

 

本川 週に1つは新規図録を追加するようにしています。還暦前は一週間に2つに決めていたんですけど、さすがにキツくなってきちゃって。最近は、新しいものを掲載するというよりは、過去のデータを更新するほうに時間がとられていますね。なんせ1200くらい項目があってね。更新できていないのもあるんだけど、趣味でやっているサイトなので、まあ許してもらえると思っています(笑)。

 

飯田 個人サイトとは思えない充実っぷりですよね。最近だとなにが話題になりましたか?

 

本川 「歩く県民、歩かない県民」はよく読まれましたね。

 

 

 

 

厚生労働省の国民健康・栄養調査では、歩数を調査しているんですね。調べてみたら、男女ともに歩く県と男女ともに歩かない県は当然あるんだけど、男がよく歩いている県、あるいは女がよく歩いている県というよくわからない県がある。

 

飯田 うーん、車に乗る人が多いから歩く、あるいは歩かないんですかね……考えてみると面白そうですね。

 

本川 どうなんだろうね。大まかな傾向としては、首都圏はよく歩いて地方はあまり歩かないんだけど、県ごとにみると、なかなか説明が思いつかなくてね。あとはこれよりももっと関心を引くと思って「太めな県民、スリムな県民」もグラフにしてみたんだけど、これはあんまり人気がなかったな。不思議なものです。

 

飯田 シノドスでも、「なかなかマニアックなことを書いているのに、妙にこの記事は読まれるなあ」というものもあれば、「これはめちゃくちゃ読まれるだろう!」と思ったら、いつもとアクセスが変わらない記事もあるんですよね。よく首を傾げています。

 

 

 

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シノドス国際社会動向研究所

vol.222 特集:沖縄

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・宮城大蔵「静かに深まる危機——沖縄基地問題の二〇年」

・北村毅「戦争の『犠牲』のリアリティー:当事者不在の政治の行く末にあるもの」

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・山本ぽてと「沖縄トイレットペーパー産業史」
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