福島レポート

2018.05.12

3.11後の福島では中絶や流産が増えたのか?

基礎知識

3.11後の福島では、中絶や流産が増えたのでしょうか? 答えは「いずれも増えてない」です。 

福島県立医科大学が、(1)県内で母子健康手帳を交付された女性、(2)県外で母子健康手帳を交付された女性のうち、県内で妊婦健診を受診し分娩した女性(いわゆる里帰り分娩をした女性)について、2011年に1万6001人、2012年に1万4561人を対象に、妊娠数に対する自然流産と人工中絶の割合を調査しています。 

調査結果によると、母子健康手帳交付後の流産の割合 は、2011年が0.77%、2012年が0.81%、中絶の割合は2011年が0.06%、2012年が 0.08%で、いずれも3.11以前から大きな変化は見られませんでした。 

また、早産率、低出生体重児率、先天奇形率も、全国平均や一般的に言われているデータと変わりませんでした。この調査は現在も続いていますが、同様の結論が出されています。 

●参考リンク

「妊産婦に関する調査の結果」について
http://fukushima-mimamori.jp/pregnant-survey/result/