就活生必見!気になる「学歴フィルター」の真相を解き明かす

類似するような手口はいくらでもありえます。

 

たとえば、大学ランク別に説明会会場を用意しておいて、会場ごとに、呼び込む大学を変えるというパターン。A会場は東大京大用、BC会場は旧帝大、DEF会場は早慶、といった感じです。そこでも、最後のJ会場はフリー枠などとしておきます。

 

結果、企業は、この最後の500席とか、フリー枠分だけ、いろいろな大学の学生たちに門戸を開放します。これにより、多様性の確保もできるし、学歴差別批判を受け流すこともできる。

 

ただ、この少数ワクに入ることができて、説明会に進めたとしても、そのあとは、本当に厳しい選考となるはずです。企業側も、採用実績の少ない大学の学生を採用するのには慎重になります。そうした学生に対しては、ブランド大学出身の学生よりも、よほど厳しい面接や試験がなされることでしょう。

 

かくして内定までに至るのは、本当にピカピカの、非の打ちどころのない学生となります。よく、近頃は難関化している、とか、ハイパーメリトクラシー化しているというのは、こうしたケースで採用された学生が、その噂の出所になっているのではないでしょうか。

 

さてここまでを復習したうえで、最後に、一般大学生がこの仕組みを逆利用する方法をお教えしします。

 

 

では、一般学生はどうすればいいの?

 

インデント説明会の呼び込みは、ブランド大学の学生から行われる。だから、普通の大学の学生にメールが送られてくる頃には、残席数はごく少数となっている。

 

ならば、どうしても説明会に行きたいなら、ブランド大学の学生と仲良くなり、彼らに呼び込みメールが送られて来たら、それを転送してもらえるようにすること。これで、説明会に行ける確率は高くなるはずです。

 

こんな感じで、企業の現実を知れば、無駄な努力もしなくなるはずです。

 

「企業は何を思っているか」「どうしてそんなことをするのか」ということの裏事情をもっと知りたくなったなら、以下の拙著を参考にしていただけると幸いです。

 

 

 

サムネイル「Super Opening Live 2011」Dick Thomas Johnson

 

知のネットワーク – S Y N O D O S –

 

 

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シノドス国際社会動向研究所

vol.276 

・橋本努「新型コロナウイルスとナッジ政策」
・三谷はるよ「市民活動をめぐる“3つの事実”――「ボランティア」とは誰なのか?」
・五十嵐泰正「『上野新論』――「都市の時代」が危機を迎えたなかで」
・倉橋耕平「メディア論の問いを磨く――言論を読み解く視座として」
・山田剛士「搾取される研究者たち」
・平井和也「コロナ情勢下における香港と台湾に対する中国の圧力」