橋下徹大阪市長「性風俗業と従軍慰安婦問題」についての発言【1】(2013年5月15日)

▶シノドスの電子メールマガジン「αシノドス」

https://synodos.jp/a-synodos

▶真の教養を身に着ける「シノドス・サークル」

https://synodos.jp/article/20937

―― おそらくいろいろな態度があると思うんですけども、???(聞き取れず)今回こういう発言をしたことによって、各国の感情的な高まりみたいなものがでて、余計こじれるんじゃないかと思うんですけど、あえて言った……。

 

いや、それはメディアがどれだけ正確に伝えてくれるかでしょう。そりゃ朝日新聞のように慰安婦必要だ必要だって現在も必要だって言っているような報じ方とかね、しかも僕が現在も慰安婦を認めているとかね、慰安婦なんてものは絶対に必要だってことを言い続けているような報じ方をされれば世界各国が誤解もするでしょうね。

 

でもそれも政治家ですからね。メディアの報じ方は報道の自由ですから、自由にやっていただいても結構ですけども、ただ僕はやっぱりいち政治家としてね、今回の問題、慰安婦の問題、これはもうずっと日本が抱えてきてね、論争して解決がついてない問題なんですよ。だからきちっと解決したらいいじゃないですか。

 

 

―― こういったようないろいろな各国の反応というのは想定内の……

 

いやそりゃそうですよ。大反撃を食らうのは百も承知ですよ。それは十分いろんな方と議論をさせてもらってね、ここまで踏み込むとこうなるとかこうだとかいうことはずっとアドバイスを受けながら議論して、時期を見て、問われればね、そういうことをきちんとしていこうと思っていたわけです。

 

だから僕はやっぱり自民党政権にいいたいのは、慰安婦の問題ね、その強制性について、暴行、だからよく朝日とかTBSの今日の、今日じゃなかったかな「朝ズバッ!」なんかもね、みんな言うわけですよ、強制かどうかは問題じゃないと。そりゃそうなんですよ。やっちゃいけないことはそうなんです。だからぼくは強制性がなかったからね、慰安婦制度を問題なかったなんてことは一言も言っていませんよ。

 

強制性がなかったから、慰安婦制度はなかっ……ましてや慰安婦制度がなかったんだとかね、強制性がなかったから問題ないなんてことは一言も言っていませんよ。この暴行、脅迫、拉致っていうものが、あったかどうかっていうのは、日本が、特別なことをやっていたのかどうかってところに影響してくるんです。

 

やっちゃいけないことをやったのはこれはもう百も承知です。こんなことはもう許されることじゃないし、今後これから現代社会においてね、慰安婦制度なんてことはもうこれは絶対ありえないです。ただそこで議論がおかしくなっているのは、強制???(聞き取れず)は問題ないってことをね、平気でコメンテーターや有識者がいうけれども、世界がどうみているかというところを知らなさすぎるんですよ。

 

世界はね、そういう戦場の性のところで、自分たちのやってきたことは問題なくて、日本だけは特別だって風におもっているわけですよ。だからそこが問題なわけですよ。だから本当に日本は特別なことだったんですか、と。だからそこはね、ぼくは村山談話と、安倍政権、2007年の閣議決定でね、大混乱をさせてしまっているので、はっきりさせるべきだと思いますよ。日本は特別な性奴隷を使っていたのか、どうなのか。

 

それは日本はしっかりと示して、もしそういうことを使っていたのだったらこれはもう大変な国としての恥になりますよね。もしそうでなくてね、当時の世界各国がみんなやっていた戦場の性の多用と流れの中で、同じようなかたちでやってしまったのであれば、恥は恥ですけれども、それは日本だけの特殊性の恥だけじゃなくてね、やっぱりこれは世界各国の全世界の国民が恥として考えてね、二度と起こしちゃいけない問題、そういう風に認識して取り組まないといけない。

 

だからいま世界で日本がどうみられているかというと、あの慰安婦問題というものは、特殊な性奴隷をもっていたと世界からみられているから、本当にそうなんですかというところをね、村山談話とあの2007年の安倍政権の閣議決定、あそこで大混乱を生じさせていますから、はっきりさせなきゃいけないと思いますね。

 

だからぼくは、慰安婦の方にね、慰安婦の方の話を直接うかがったことはないですけど、もし本当に日本国家がね、暴行、脅迫をして拉致をして、民間業者が集まってってのは、これはアメリカがつかっていた現地の女性の私娼だって、民間業者がやっていた性の作業する施設にしたって、現地で民間業者が集めてくるわけですから、これは日本だってやっていましたよ。そういうなかでね、さらに日本が、国をあげて、暴行、脅迫、拉致をして女性を無理やり連れてきて、無理やりそういう仕事をつかせていたということであればね、それははっきりしなくちゃいけないと思うんですね。世界はそうみているんです。

 

だからぼくは何も日本のやってきたことを正当化するつもりはないけれども、やっぱりこれはグローバル化時代と言われているときにね、慰安婦問題の本質は何かというとね、慰安所というものを持っていたかどうか、慰安婦をもっていたかどうかじゃないんですよ。そりゃ日本はもっていたんです。これは反省しなくてはいけない。やっちゃいけないことは間違いないんです。しかし世界から見られているのはそういうレベルを超えて、日本だけが性の奴隷を持っていて、これは欧米とは違う特殊なことをやっていたんだってみられているから、そこが本当にどうなんですかってことをね、しっかりとぼくは事実は違うんだったら違うってことは欧米に対して言わないといけないと思いますよ。

 

 

―― 歴史的問題としての慰安婦問題と、米軍問題っていう、現代の問題を一緒の流れで語られたのがひとつの問題というか、歴史問題たる慰安婦問題と、現代ってそうじゃないって市長がいうのは、やっぱり米軍問題ってのは、私はやっぱり切り離して語るべきだったんじゃないかと思うんですけれども。

 

でも切り離してって、時間的に切り離せばいいってことですか? それはやっぱり論点としてね、同じような話であれば同じように考えてもらう。ぼくはやっぱり米軍問題ってところはね、アメリカに対して、米軍に対して安全保障上感謝はしていますよ? これは日米安全保障条約の下でね、きちんと日本の安全保障に貢献してくれていることは感謝しています。これは普天間の司令官のほうに伝えました。

 

でも感謝はしているけれどもね、やっぱり米兵のね、性犯罪の問題っていうのはやっぱりこれは一番沖縄県民の機微に触れるものなんですよ。それを止める止めると言っても全然止まらない。そうであればね、なんだか本気になってね、米兵の性的な欲求か何かをコントロールすることを本気になってくださいよ。今日の朝日新聞なんかのね、社説なんかでも、そりゃ無責任だとか現代社会の価値観にあっていないとか言いますけど、じゃあ具体的な何か提言、方法、なにかあるんですかということですよ。

 

 

―― それは沖縄の会見では市長は、地域???(聞き取れず、地域協定か?)てことではっきりと、いわゆる???(聞き取れず)。

 

それはやったあとの処罰の問題じゃないですか。それは不公平の問題であってね、性犯罪を止める方策っていうのはそしたらどうしたらいいんですか。それはひとつの進言としてね、風俗を活用したらどうですかって進言しましたけれども、もっと本気になってコントロールしてくださいって言ったんですよ。それはオフリミッツだとか禁止だとか、あとはなんですか、ビーチバレーをさせるとか、リクレーションさせるとかいろんな話を聞きましたけど、本当にそんなので止まっていないじゃないですか、と。そういうところをしっかりやってくれないと、米軍基地の問題だって、日米安保の問題だって、信頼関係がくずれていきますよ。どうなんですかということで僕は伝えたんですけどね。

 

 

―― その一方で、慰安婦問題を流れの中で語られたら、やっぱり言説にも一緒だと思っているじゃないかと認識されるのは……

 

慰安婦が必要なんじゃなくて、軍隊も兵士も、性的なコントロールってものは一番軍で考えなくてはいけないことであってね。そこに力をいれてくださいってことです。慰安婦、慰安所ってものは使えませんよ。そしたら現代社会においてどうやってコントロールするんですかということを真剣に考えてくださいって言ったんです。

 

 

―― でもその必要性というのは、そういう施設が必要だと言っていて。慰安婦というのは時代的にいまはないけれども、そういった施設は必ず必要だっていうことは……

 

必ず必要なんじゃなくて、そういう活用っていうことも考えられるんじゃないですかっていったんです。あるんですから、現実に。法律で認められた範囲で。だって米軍はアメリカの国務省の報道官も勘違いしているのが、僕が法律で認められた風俗業といったら、すぐに買春だっていうわけですよ。

 

違いますよ、ぼくは買春だなんて一言も言っていませんよ。繰り返し言っているのは、法律で認められた風俗ってものは世界各国あるんです。風俗業っていうのは先進国ではみんなあるんです。その範囲の中で、それを活用しながら、兵士の性的なエネルギーをコントロールしてくださいよって僕は言ったんですね。

 

それは、性犯罪ってものは、沖縄はたいへんな一番の問題であってね、そりゃいろいろな犯罪ありますけどね、性犯罪ってところだけは県民感情をね、どうしても抑えることができない。だからもっとそこは、ぼくは米軍に感謝しているけれども、米軍に本気になって考えて欲しい。

 

だから僕は買春なんかすすめたことはないし、国務省の報道官も、買春はそんなのはアメリカの価値観としてあわないっていうのは、それはね、ピューリタリズムで当然ですよ。日本社会でも買春なんて認められていませんよ。しかし法律の範囲内で、いろいろな性的なエネルギーをコントロールするね、その業というものはあるわけですから、そういうものを真正面から考えてくださいねといったんですね。

 

 

1 2 3 4 5
シノドス国際社会動向研究所

vol.267 

・堅田香緒里「ベーシック・インカムとジェンダー」
・有馬斉「安楽死と尊厳死」

・山本章子「誤解だらけの日米地位協定」
・桜井啓太「こうすれば日本の貧困対策はよくなる――貧困を測定して公表する」
・福原正人「ウォルツァー政治理論の全体像――価値多元論を手がかりとして」
・鈴木崇弘「自民党シンクタンク史(11)――シンクタンク人生から思うこと」
・杉原里美「掃除で、美しい日本人の心を育てる?」