2021.02.02
2021年3月10日(水)開催
情報社会における表現の自由の行方
成原慧 ホスト:志田陽子
- 開催日時
- 2021年3月10日(水)20:00~21:30
- 講師
- 成原慧
- ホスト
- 志田陽子
- 場所
- Zoom
- 料金
- 1100円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。
対象書籍
情報・表現をとりまく環境は、近年大きく変化しています。かつては、「国家からの自由」としての「表現の自由」が関心の中心を占めていましたが、現在は、それだけでは、ネット社会で起きている人格権侵害にどう対処するかという問題や、知る権利の確保をめぐる問題、民主社会の基礎となるべき情報流通の自由をどう実現するかという問題に追いつくことはできません。制度のあり方、権利と責任のバランスに関する考え方も、それに伴うパラダイムシフトを迫られてきました。
現実に対応して変えていくべきことと、変えるべきではない基本原則とをどう腑分けしていくか。情報法の分野で、さまざまなトピックについて執筆・発表を続けている成原慧氏を迎えて、アーキテクチャ、ナッジなどの今日的概念について、またネット社会における実践的な問題について、語っていただき、議論していきます。
プロフィール
成原慧
1982年生まれ。九州大学法学研究員准教授。専門は情報法。表現の自由、プライバシー・個人情報保護、人工知能・ロボットに関する法的問題について研究している。主著に、『表現の自由とアーキテクチャ』(勁草書房、2016年)、『アーキテクチャと法』(共著、弘文堂、2017年)、『ナッジ!?自由でおせっかいなリバタリアン・パターナリズム』(共著、勁草書房、2020年刊行予定)など。