海外学会や国際共同研究の機会が増えた。
英語になると、十分に議論できない研究者へ。

論文を書く英語から、研究を議論する英語へ

海外学会での発表。
国際共同研究の打ち合わせ。
海外研究者との交流。

研究活動の国際化が進むにつれて、研究者にも英語で議論する力が求められています。

論文を書くことや、発表原稿を準備することでは、AIが役立つ場面も増えています。
しかし、研究者同士のコミュニケーションで本当に重要なのは、その場で生まれるやり取りです。

相手から予想外の質問を受ける。
研究結果について意見を求められる。
自分の研究の意義や限界について説明する。

こうした場面では、準備した英文を話すだけでは対応できません。

シノドス英会話は、自分の研究について考え、議論し、伝えるための研究者向け英語コーチングです。


現状診断セッション

なぜ、英語で議論できないのか

たとえば、研究結果の解釈について話す場面を考えてみましょう。
多くの人は、まず頭の中で次のような内容を構成します。

「今回確認された傾向は、従来の理論だけでは十分に説明できず、調査対象が置かれた社会的環境も結果に影響している可能性があると考えています。」

そして、この複雑な内容を、そのまま英語にしようとします。
つまり、「翻訳」しようとします。
その結果、言葉につまってしまいます。

このケースでは、まずは結論から入ってください。
またつねに、シンプルな英語を意識してください。

I think we may need to rethink the theory.

そして、「なぜそう考えるのか」をつづけます。

It doesn’t fully explain our results.

すると、つぎに別の説明の可能性が出てきます。

The social context may also be important.

さらに必要であれば、

We need to look at that more closely.

と、研究上の課題へ展開できます。

頭の中にある日本語を、そのまま英語に翻訳しているのではありません。
伝えたい内容を、シンプルな英文を重ねながら展開しているのです。

質問には、まずシンプルに答える

この考え方は、学会や研究会で質問に答えるときにも使えます。

たとえば、研究方法について、次のように聞かれたとします。

Why did you follow the same participants?

多くの人は、質問に答える前に、言いたいことを頭の中でまとめます。

「変化を見たかったので、一度だけの調査ではなく、同じ人たちを継続して調査しました。」

そして、丸ごと英語に翻訳しようとします。
しかし、上のケースと同じように、それではスムーズに英語が口からでてきません。

このケースでは、まず何を知りたかったのかを答えるとよいでょう。

We wanted to see how they changed over time.

つぎに、そのために何が必要だったのかを続けます。

So we needed to follow the same people.

さらに、一度だけの調査では不十分だったことを説明できます。

A one-time survey wouldn’t show us that.

ここでも、頭の中にある日本語を英語に翻訳しているのではありません。
質問に対する答えを、シンプルな英文を重ねながら展開しています。

「日本語を組み立ててから翻訳する」ことの問題点

日本語で内容を構成し、それを翻訳することのどこに問題があるのでしょうか。

具体例を見てみましょう。

たとえば、研究の限界について、

サンプルサイズが小さく、対象者もひとつの地域に限られているため、この結果をそのまま一般化することはできません。

と伝えたいとします。

この内容をまるごと英語へ変換しようとすると、日本語全体を頭の中に保持しなければなりません。

そして話し始めると、

“The sample size was…”

と言いながらも、

頭の中では、

「次は『対象者がひとつの地域だった』と言わないと。」
「最後に『だから一般化できない』と言わないと。」
「”because”でつなぐか、それとも”so”にするか。」

と、まだ話していない内容まで考えつづけています。

つまり、今話している英語を組み立てながら、まだ口にしていない日本語も頭の中で保持しつづけなければならない。
この二重の処理が、英語を話すときの認知負荷を大きくしているのです。

しかし、そもそも「話す」とはそうした行為ではないのです。
日本語でも、英語でも、話しながら考えを少しずつ言葉にしていく、というのが「話す」という行為の本来の姿です。

だから必要なのは、英語を話すときの認知処理そのものを変えることなのです。

シノドス式では、「認知処理」そのものを変えます

では、どうすれば、この認知負荷を減らすことができるのでしょうか。

必要なのは、日本語を速く英語へ翻訳できるようになることではありません。
日本語を組み立ててから翻訳する処理そのものを変えることです。

先ほどの例で考えてみましょう。

研究の限界について、

サンプルサイズが小さく、対象者も一つの地域に限られているため、この結果をそのまま一般化することはできません。

と伝えたいとします。

まず、

There are two limitations to this study.

と話します。

元の日本語には、「限界がふたつある」という一文はありません。
しかし、この一文を発話することで、ここから研究の限界をふたつ説明する、という話の枠組みができます。

その枠組みを足場にして、

First, the sample was small.

と、ひとつ目の限界を説明します。

「ふたつの限界がある」と話した以上、つぎはふたつ目を説明すればいい。

そこで、

Second, all the participants were from the same region.

とつづけます。

ふたつの限界を説明したことで、この研究の結果をどこまで広げて考えられるのか、という問題が見えてきます。

そこから、

So we need to be careful about generalizing the results.

と結論を加えます。

この英語は、最初の発話によって話の枠組みをつくり、その枠組みを足場にして、次の内容を組み立てています。

まず、ひとつのことを話す。
その発話によって、会話の状態が更新される。
更新された状態を足場にして、つぎに話す内容を組み立てる。

この処理を繰り返しています。
これが、シノドス式で重視している「逐次生成」という考え方です。

短い英語を使うのは、ただ英文を簡単にするためではありません。
ひとつの内容を発話として外に出し、それを足場として次の内容を考えることで、まだ話していない内容まで頭の中に保持しつづける必要がなくなります。

シノドス式では、発話しながら次の発話を組み立てる認知処理を、レッスンで繰り返し訓練します。

研究を議論するときの認知処理そのものを、英語で議論できる形へ再構成すること。

それが、シノドス式のトレーニングです。

まずは、60分の診断セッションから

英語が話せない原因は、人によって異なります。

診断セッションでは、実際に英語を話していただきながら、

  • どこで言葉が止まっているのか
  • どのような認知処理になっているのか
  • 何を訓練すれば改善できるのか

を具体的に分析します。

その上で、あなたの研究内容や英語を使う場面に合わせて、どのようなトレーニングが必要かをご提案します。

まずは、60分の診断セッションで、あなたの英語が止まる本当の原因を確認してみませんか。

現状診断セッション

  • 完全オンライン
  • 全国どこからでも受講可能
  • 1対1の個別コーチング

講師紹介

研究を議論するための英語を、認知科学の視点から研究しています

芹沢一也

株式会社シノドス代表取締役/『SYNODOS』編集長

慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。

私は20年以上、英語教育に携わってきました。
大学では教育・研究に携わり、現在は言論メディア「シノドス」を運営しています。

研究者の方と話していて感じるのは、多くの方が英語力そのものではなく、英語で研究を議論するための認知処理につまずいているということです。

だから私は、「どんな表現を覚えるか」ではなく、「人はどのように英語を話しているのか」を研究テーマにしています。

第二言語習得研究、心理言語学、認知科学などの知見をもとに、英語を話すときの認知処理を分析し、それをトレーニングへ落とし込むことが、シノドス英会話の特徴です。

私が目指しているのは、英語を教えることではありません。

研究者が、自分の研究を、自分の言葉で世界へ伝えられるようになること。
そのためのトレーニングを、一人ひとりに合わせて設計しています。

著書

料金

一人ひとりの研究テーマに合わせて、トレーニングを設計します。

シノドス英会話は、決まった教材を順番に進めるレッスンではありません。
研究分野、英語を使う場面、現在の課題を分析した上で、一人ひとりに合わせてトレーニング内容を設計します。

たとえば、

国際学会での質疑応答を強化したい
海外研究者とのディスカッションを改善したい
共同研究のミーティングで議論できるようになりたい

など、目的に応じて扱うテーマや練習内容も変わります。

そのため、シノドス英会話はマンツーマンでのみ提供しています。

6ヶ月プログラム(全24回)
オンラインによる完全個別コーチング(1回60分)+随時メールでの添削指導
792,000円(税込)

今すぐプログラムへ申し込む必要はございません。
まずは「現状診断セッション」をお試しください。

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最後に

英語が止まる原因は、一人ひとり違います。

まずは60分の診断セッションで、その原因を一緒に確認してみませんか。

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ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。