2024.10.30
“find out” を「知る」「分かる」とだけ覚えてはいけません!
英会話コーチングをしていると、ほとんどの生徒が “find out” を使えていないことに気づきます。
“find out” の意味は? とたずねると、だいたい「知る」とか「分かる」と答えます。たしかに、それで事足りることも多いです。
たとえば以下のような文章ですね。
“I just found out that the concert is sold out.”
「コンサートが完売したってさっき知ったよ」みたいな感じに訳せますね。
では、つぎの文章はどうでしょうか?
“Let me find out if the restaurant is open tonight.”
「今夜、レストラン開いてるか知ってみるよ」??
おかしいですよね?
「今夜、レストラン開いてるか調べてみるよ」というのが自然な日本語ですよね。
あるいは、「確認してみるよ」でもいいですね。
こうした混乱が生まれるのも、“find out” の意味をきちんと理解していないからです。
Longmanを調べると、“find out” の定義は “to get information, after trying to discover it or by chance” とされています。
「調べたり、あるいは偶然によって、情報を得る」こと。
そう、“find out” の意味は「情報を得ること」なんです。
それが日本語では、文脈によって、「知る」「分かる」「調べる」「確認する」などと訳されるわけです。
“We’ll find out the results of the test next week.”
であれば、「明日、テストの結果という情報が得られる」つまり「テストの結果が分かる」ということです。
“I need to find out what time the meeting starts tomorrow.”
であれば、「ミーティングの開始時間の情報を得る必要がある」つまり「ミーティングの開始時間を確認する」あるいは「調べる」となります。
Longman の定義には、“after trying to discover it or by chance” とありましたが、「情報を得る」のは、調べて得ても、また何かの偶然で得ても、どちらでも構いません。
いずれにしろ、“find out” の意味は「情報を得る」ことだと理解した上で、いろいろな例文にあたってください。
そうすれば、英会話で、たとえば「空港への一番いいルートを調べてみるよ」と言いたいとき、
“I’ll find out the best route to the airport.”
と、すっと言えるようになります。
あるいは、「その会社の情報をもっと集めなくちゃ」みたいな、ちょっと難しそうな内容も、
“I need to find out more about the company.”
と、簡単に言えるようになります。
最後に、“find” と混同する生徒もいるので、簡単に “find out” との違いを説明しますね。
端的に言えば、“find out” が「情報を得る」ことであるのに対して、“find” は「モノを見つける」ことです。
人やモノ、あるいは場所などを、探した結果、あるいは偶然、見つけるときに “find” を使います。
見当たらない鍵を探して見つけたときとか、街を歩いていたら偶然、素敵なレストランを見つけたときなどに使ってくださいね。
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