被災地の高校生に参考書を ―― 学生復興支援団体「参考書宅救便」

東日本大震災以降、数多くのNPOやボランティア団体が、様々なかたちで支援を行ってきた。参考書宅救便は、東京の学生が始めた復興支援団体だ。思いばかりが先行しがちな学生ボランティアも多くみられるなかで、参考書宅救便は、被災地のニーズに応えるかたちでの活動を続けている。代表の赤塩勇太さんにお話を伺った。(構成/金子昂)

 

 

学生復興支援団体「参考書宅救便」

 

―― 参考書宅急便をはじめられたきっかけをお教えください

 

2011年の3月11日に東日本大震災が起きて、被災地のためになにかしたいと思いました。でも、それまでボランティア経験のなかったぼくが被災地に行っても力にはなれないし、逆に迷惑をかけるだろうと思ったので、現地で行うボランティアとは違ったかたちで支援をしようと思いました。

 

そこで考えたのが「ニーズにあった参考書を回収して届ける」という活動でした。最初は岩手大学の准教授をしている方が、被災地の中高生に学習教材を届けるために全国から参考書を集めていたので、東京で集めた本を送付するかたちで、協力させていただきました。

最初は、団体への寄付ということもあって、各教科の有名な参考書をまとめて送っていました。でも、そういう団体への支援を続けて行く中で「これって本当にニーズにあった参考書を支援できているのか」と疑問に感じてしまったんです。

 

ぼくたちが受験生だったときも自分で書店に行って、自分の好きな参考書を選んでいたと思うんですけど、被災地の受験生だって「自分が選んだ参考書を使いたい!」と思っているはずだと考えました。

 

そこで、もっと被災地受験生のニーズに沿った支援をしたいと思い、ウェブ上に在庫リストを掲載して、受験生から個別に要望を受けて送るかたちに変更しました。ウェブ上に在庫リストを掲載したことで、インターネットで参考書宅救便を知った、被災地の高校生が口コミで広めてくれて、少しずつ認知されるようになりました。

 

 

―― 累計で何冊くらい回収されたのですか。

 

最初はちゃんと数えられていたのですが、途中からは回収冊数が急激に増えてしまったことによって数えきれなくなってしまいました。最終的には2万冊以上は回収したと思います。でも、もっとあったかもしれません。

 

 

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―― 現地の高校生にとってどんな本が嬉しいのでしょうか。

 

一番人気のあった参考書は、志望校別の赤本と、センター試験の過去問ですね。数学のチャート式も人気でした。そういった参考書って値段も高いですし、手に入れる手段もなかったと思うので本当に注文が多かったですね。

 

 

 

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