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『「週刊ダイヤモンド」で読む 日本経済100年』(ダイヤモンド社)/中村宗悦

 

経済雑誌と言えば、「週刊ダイヤモンド」「週刊東洋経済」そして「週刊エコノミスト」が思い浮かぶ。特集が組まれたため記憶に新しい人も多いかと思うが、昨年2013年は「週刊ダイヤモンド」創刊100周年の年であった。

 

本書は、日本経済史を専門とする中村宗悦氏が、その「週刊ダイヤモンド」とともに、日本経済の100年を振り返るものである。「ダイヤモンド」創刊の翌年には、第一次世界大戦が勃発している。現在に続く過去100年の経済史を振り返るに、この経済雑誌はまさにうってつけではないだろうか。

 

ダイヤモンド社の創業者である石山賢吉は、「ダイヤモンド」創刊前、自らが携わった「三田商業界」という雑誌を発刊する際に、以下のような趣旨の文章を書いたと回想しているそうだ。

 

 

「戦い[日露戦争]は終わった。だが、それは、力の戦争が終わったのであって、これから経済戦が展開される。……算盤を手にした商戦隊が出発する日である。今後は経済誌が大いに必要である。」

 

 

100年もの歴史を積み重ねていれば、それだけ的中した予測も杞憂に終わった分析もある。だが、経済雑誌の歴史を振り返る意義はそれだけではないだろう。本書の意義は、日本経済100年を振り返ることはもちろん、人びとが、あるいは少なくとも経済雑誌が、当時の政治経済をどのようにみてきたのかを知ることにあるのではないか。

 

例えば現在、アベノミクス“第一の矢”として話題となっているリフレーション政策を支持する経済学者やエコノミストがたびたび言及する高橋是清を、「ダイヤモンド」がいかに評価していたかをみてみよう。

 

「ダイヤモンド」は1932年12月21日号で、高橋是清の政策を「最近の景気沸騰は日本経済界に限られた孤立的現象で、財政の大膨張を根幹とする根基とする為替崩落とインフレーシヨンとを二大原因とする」と評している。そして「今後、如何に発展するか。それが今日の問題でなければならぬ」と、アベノミクス“第三の矢”である成長戦略の必要性も主張している。

 

……固有名詞を変えれば、(少し前の?)現代の経済ニュースに置き換えられるような気がしないだろうか?

 

創刊101年目を歩み出した「週刊ダイヤモンド」。「アベノミクス」に注目されるいま、本書には、現代経済を読み解く、数えきれないほどのヒントが詰め込まれている。(評者・金子昂)

 

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