トルコ・グルジア・アゼルバイジャン3リーダー、新パイプライン建設を発表

アゼルバイジャン産の天然ガスをトルコ経由からヨーロッパに輸送するTANAPの着工が今日(18日)、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領、アゼルバイジャンのイルハム・アリイフ大統領、グルジアのギオリギ・マルグヴェラシュヴィリ大統領の参加の下、カルスで始まった。プロジェクトは1000万ドルを要すると見込まれている。

 

 

アゼルバイジャン産の天然ガスをヨーロッパに輸送するプロジェクトで1850キロのパイプラインが建設される。シャー・デニズ天然ガス田の天然ガスは2018年以降ヨーロッパ諸国に輸送される。

 

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は「トルコのエネルギー供給拠点に向けて計画している。TANAPはまた別の重要な役割がある。このプロジェクトに代わる案はない。南部の天然ガスパイプラインを実現させるとき、ヨーロッパとカスピ海地方の間に強いパイプをつくることになる」と述べた。

 

カルス県セリム郡のテント内で着工式が催され、ギオルギ・マルグヴェラシヴィリ・グルジア大統領が最初のスピーチを行った。

 

 

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マルグヴェラシヴィリ大統領:非常に重要なライン

 

マルグヴェラシヴィリ大統領は、本プロジェクトが非常に重要なラインで構成していると指摘し、この種のプロジェクトに参加することはグルジア経済にとっても極めて重要であると強調した。プロジェクトが観光や貿易に影響することも述べ、「アゼルバイジャンとトルコは我々にとって非常に大切である。3か国共、貿易相手国である。エネルギー分野でもこの共同線を強固なものにする必要がある」と述べた。

 

 

アリエフ大統領:歴史的な日

 

アリエフ・アゼルバイジャン大統領もこの日が歴史的な日であると述べた。ハイダル・アリエフ元大統領の先見性と英断によってアゼルバイジャンの新たなエネルギー戦略が始まったと説明し、バクー・トビリシ・ジェイハンを結ぶエネルギーパイプラインを構築したことを明らかにした。

 

アリエフ大統領は、TANAPは2012年にエルドアン大統領とイスタンブルで合意し、短期間で実現の運びとなったと指摘し、「TANAPの歴史は短いが輝かしいものだ。お互いをより信頼し合うべきである。この分野で大きな実績を得てきた国同士である。トルコとグルジアと共にBTK(バクー・トビリシ・カルス)鉄道が実現の運びとなった。TANAPももちろん実現される。ヨーロッパにそしてトルコに新しい天然ガスが輸送される。新しい天然ガスはシャー・デニズ産、 アゼルバイジャン産である。TANAPが今日始まること、つまりノールーズを前にした、最後の水曜日の前日に始まることに意味があると感じる。国民的価値は我々にとって非常に重要である。ここに集まった大切な友人らとこのプロジェクトを行っていく」と述べた。

 

最後に台に立ったエルドアン大統領は、TANAPでは、2018年にガス輸送が開始されること、この喜びを共に分かち合うことを望んでいると明らかにした。世界中で、石油や天然ガスプロジェクトは衝突、あつれき、搾取のイメージになっていると指摘し、このプロジェクトは平和と繁栄でもって語られると信じていると述べた。他の国々の犠牲の上に繁栄を築くことを求めていないと述べ、世界をより公正で、より暮らしやすい場所にすることに対して責任感を抱いていると発言した。

 

エルドアン大統領はTANAPの天然資源の使用について新たな歩み寄りを世界に知らしめるとし、シャー・デニズのガスをヨーロッパに輸送するパイプラインには、同時に平和と安定も運ばれることを望んでいると述べた。エルドアンは以下のように発言した。【次ページにつづく】

 

 

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