2012.07.03

アップル vs. グーグル vs. フェイスブック ―― HTML5が切り開く未来 

『日本企業復活へのHTML5戦略』著者、小林雅一氏インタビュー

情報 #新刊インタビュー#HTML5#ネイティブアプリ#Webアプリ#オープン・プラットフォーム

フェイスブック(Facebook)は6月7日、App Centerの開始を発表した。ユーザーはトップ画面に表示されるメニューからアクセスし、ユーザーの関心事や過去のアクティビティをもとにパーソナライズされたアプリが紹介されるようになる。また、6月12日にはグーグル(Google)がChrome Web Storeにオフラインで使えるアプリ専用のコーナーを開設、ChromeがOSにまた一歩近づいたといわれている。

世界中に9億人のユーザーを持つ世界最大のSNS、フェイスブックが仕掛けるアプリの販売プラットフォームApp Center。あるいは、MacOSでもWindowsでもLinuxでも、Chromeが動いていれば共通のアプリケーションが実行できる、つまりはChromeのプラットフォーム化を展望するグーグル――。

米IT企業が覇権を握るべくしのぎを削る、こうした動向を読み解くキーワードが「HTML5」だ。そこで今回は、先日『日本企業復活へのHTML5戦略 アップル、グーグル、アマゾン 米IT列強支配を突き崩す』(光文社)を上梓した小林雅一氏(KDDI総研リサーチフェロー)に、「HTML5とは何か?」「HTML5の可能性はどこにあるのか?」を伺った。(聞き手・構成/芹沢一也)

「iOSでしか動かない」とか「アンドロイドでしか動かない」という概念がなくなる

―― HTML5とは何なのでしょうか?

たとえば新聞社のホームページのように、ただスタティックに記事や写真が載っていて、それを閲覧して読者が情報を得る、というのが、みなさんが思い浮かべるホームページですよね。HTML5を使うと、このホームページというものが、たんに何かを見るためのものではなくなります。

つまり、さまざまな動的なアプリケーション、要するに、スマートフォンでいま流行しているアプリですね、これをホームページ上で実現できる。ここが最大のポイントです。ゲームにしても、あるいはワープロや表計算にしても、いろいろなアプリケーションプログラムがありますが、それらをすべてWeb上で実現できるようにする、これがHTML5の主眼です。

HTML5対応のブラウザでは、スマートフォンのカメラから撮影したリアルタイム動画をバラバラに砕いて、その破片が動画を再生し続けるといった高度な映像処理が可能になる。写真は次世代オペラを使ってのデモの様子だが、同様のことは次世代ファイヤフォックスなどでも可能。

―― Windows やMacOSといったOSに限定されることなく、ブラウザ上でアプリが動くということですね。その意義は?

ブラウザ上でアプリが動くとなぜいいのか? ブラウザにはInternet ExplorerやFirefox、Google ChromeやSafariなど何種類かあります。しかしながら、その仕様を決めているのはW3Cという世界的な標準化団体なので、動き方は全部同じになるはずなんですね。ということは、ブラウザ上でアプリケーションを動かせば、iOSでしか動かないアプリとか、アンドロイドでしか動かないアプリというのがなくなる。これによって、ソフトウェア開発者は1本のソースコードで、すべての端末に向けてアプリケーションを提供できるようになります。これがブラウザ上で動くアプリ、すなわちWebアプリの最大のメリットです。

ユーザーにとっても、いままでだったら、たとえばアップルから買ったアプリであれば、iPhoneやiPadでしか動かなかったのが、Webアプリであればアンドロイドのブラウザ上でも動く。つまり、いろいろなメーカーの端末で使うことができるようになる。アプリを提供する側にとっても、それを使う側にとっても、双方にメリットがあるということですね。

「土管屋」からの脱却をはかるキャリア、可能性を秘めたフェイスブック

―― ただ、その場合、たとえばApp Storeに頼らずに、「アプリをどう売るのか」という問題が出てきますね。

そこが1番おもしろいところです。たとえばアメリカの『フィナンシャルタイムズ(FT)』は、以前はApp Storeで電子版を販売していました。しかし、それだとアップルに売り上げの3割をもっていかれてしまう。そこでWebアプリに移行し、App Storeを通さないで自分たちで売っていく方向に転換しました。このFTのように、すでに顧客情報をもっている、大きくて有名な企業であればこうしたことも可能ですね。しかし、おっしゃる通り、弱小の会社にはそうしたことは難しい。

そこでいま、いろいろな方法が考えられています。たとえばキャリアがWebアプリのマーケットをつくって―― 昔の公式サイトみたいな感じですね、そこにいろいろな中小のコンテンツ・プロバイダを集めて、キャリアの責任で売っていくという方向があります。これですと、課金のハードルがだいぶ下がるし、さらにはキャリアが、ただ通信インフラを提供するだけの、いわゆる「土管屋」に成り下がらずにすむ。あるいは、GreeやDeNAも相当多数の顧客と課金システムを持っているのだから、そうした企業がマーケットをつくるのもアリ(可能)ですよね。

それから、可能性という点では、何といってもフェイスブック。彼らはキャリアに匹敵するか、あるいはキャリア以上のユーザーベースを持っていますよね。世界中で9億人なんていわれていますから。このフェイスブックがアプリのマーケットをつくって、ソーシャルグラフといわれるサイバー空間上のネットワーク、人的ネットワークを使って配信していく。

―― ちょうど先日、フェイスブックはApp Center開設を発表しましたね。

もしフェイスブックが成功すれば、アップルやグーグルへの対抗勢力に十分なり得ます。

先日、フェイスブックは上場したけれども、思ったほど株価が上がらなかった。むしろ低迷していますよね。その大きな理由としてあげられているのが、モバイル端末上で弱いということです。つまりスマートフォン上で、フェイスブックが何かの広告を打とうとしても、こんな小さな画面ですと広告の効果がなかなか現れない。であれば、コンテンツをWebアプリ化して、自分たちのネットワークを使って、8億人、9億人に売っていったほうが、広告よりもはるかにすごいビジネスになるかもしれない。だからフェイスブックはいまここに、ものすごく力を入れているんです。

ただし、フェイスブックもいろいろな選択肢を用意しています。まずWebアプリ(HTML5)でもやるのだけれども、これに加えてネイティブなアプリ、つまりアンドロイド専用のアプリやiPhone専用のアプリも全部売るんですよ。戦略といった意味では、ちょっと矛盾している部分もあります。

―― 理由は何でしょう?

結局、お金が欲しいからでしょうね。本音としてはもちろん、アップルやグーグルに対抗して、Webアプリだけでやっていきたい。けれども、現状では相当数のiPhone専用アプリやアンドロイド専用アプリが使われているわけです。要するに、本音はHTML5で共通化して、自分たちのネットワークだけで端末にアプリを送るようにしたいんだけれども、現段階ではそれだけに絞ってしまうと営利上の問題が出てくる。だから当面は、iPhoneやアンドロイド専用のアプリも売っていくことにしたんです。

アップル、グーグル、フェイスブック、HTML5に対するそれぞれの思惑

―― フェイスブックといえども、現段階ではアップルやグーグルへの「仲介ビジネス」をせざるをえないわけですね。いずれにしても、HTML5を焦点として、IT企業間でさまざまな駆け引きがある。

HTML5を積極的に推進してきたのは、じつは元々はアップルでした。アドビ(Adobe)のFlashというプラットフォームを排除するためです。けれども、Flashの排除に成功した後は、自分たちのApp Storeを守るために、つまりはApp Storeにユーザーを囲い込むために、オープン・プラットフォームのHTML5が微妙な位置づけになってしまいました。だから、かつてほど本気でそれを推進しているようには見えない。

一方、グーグルといえば、マイクロソフトに対抗するうえで、HTML5を強力にプロモートしてきた歴史があります。WebアプリによってWindowsというプラットフォームを排除したかったんですね。ところがGoogleは他方で、モバイルOSの「アンドロイド」を自分たちで提供し始めた。つまりスマートフォンに力を入れ始めてからは、やはりアンドロイドに利用者を囲い込むために、オープン・プラットフォームのHTML5との間で、同社の戦略に矛盾が生じてきている。社内でHTML5に力を入れている人たちと、アンドロイドに力を入れている人たちとで、会社が若干分裂してしまったようなところがあるんです。

それに対してフェイスブックは、iPhoneやiPad、アンドロイド端末のような固有プラットフォームを持たないので、(オープン・プラットフォームである)Webで全部すませるというのは、非常にありがたいことなんです。だから、もう何のしがらみもなく、HTML5を全面的に支持しているという状況ですよね。先に触れた営利上の思惑があるにせよ。

勢力的には現在のところは、やはりアップルとグーグルがすごい力を持っていて、Webの仕様などを決める場では相当な影響力を持っている。けれども、ユーザーベースではフェイスブックが膨大なユーザーを抱えているので、今後はフェイスブックが、HTML5によるWebアプリを普及させていくドライビング・フォースになるというのは、十分あり得る話だと思います。

―― つまりHTML5を軸に、これからのプラットフォームをどの企業が制するのか、ということですね。

プラットフォームというのも、最近、あまりに使われすぎている言葉なので、逆に説明するのが難しいんです。まずオペレーティングシステム(OS)というのは、一種のITプラットフォームですよね。たとえばワードやエクセルが動くWindowsというOS(プラットフォーム)をPCに組み込み、これを世界中に販売することでマイクロソフトがIT業界の覇権を握った。

あるいは、アップルのiTunesのようなコンテンツの配信システムは、コンテンツ・プロバイダにとっても、またそこで映画や音楽を視聴するユーザーにとっても、ひとつのプラットフォームですね。App Storeもしかりです。なぜなら、そこに各種コンテンツ・プロバイダが音楽、映像、ゲームなどの作品を提供し、そこに多数のユーザーが集まるから。このコンテンツ配信システム(販売プラットフォーム)をもとにして、現在のアップルの躍進があるわけです。

これからは、ブラウザ(Web)がもっとも重要なプラットフォームになっていく。ブラウザ上で動くウエブ・アプリが一般化していけば、WindowsのようなOSから覇権を奪えるし、同時にアップルやグーグル、アマゾンなどによるマーケットの囲い込みも破ることができる。そして、その核心にある技術がHTML5というわけです。

出遅れたからといって、日本企業が簡単にあきらめるのはおかしい

―― そうした勢力争いに対する日本企業の温度はどうでしょう。

やはり相変わらず横並び意識が強いですね、残念ながら。少し話がずれますが、2010年に『モバイル・コンピューティング』(PHP研究所)という本を出したのですが、その本を書くために、確か2009年ごろですが、いろいろな日本メーカーに取材を試みたんです。そのときの取材テーマが「スマートフォン」でした。当時は、日本でもiPhoneの人気がかなり出てきたけれども、日本のメーカーがアップルに対抗するうえで、どれくらいスマートフォンに力を入れているのか。それを聞こうと思ってエレクトロニクス・メーカー各社の主要なところに取材の申し込みを出したんですが、ほぼ全部、断られてしまったんですよ。

取材を断られた理由というのが、「当面、話すようなことはないから」というようなことだったんです。当時は「本当なのかな?」と。というのも、すでに取り組みを始めていて、企業戦略としてトップ・シークレットだから話せない、ということかと思ったからです。それであればむしろいい。ところが、いまから思えば、本当に何もやってなかった。

おそらくHTML5に関しても、名前は知っていると。詳しくはよくわからないんだけれども、いろいろと可能性のある技術であって、アメリカで何か起きているらしいということは、日本のエレクトロニクス・メーカーの関係者も知っていると思う。けれども率先してHTML5に本気で取り組んでいるのかといえば、当時のスマートフォンと同じで、どこかがやらないとうちもやらないというような感じがするんですよね。

―― それじゃ遅いんじゃないですか。

当然、遅いと思います。たとえばスマートフォンやタブレットだって、日本メーカーはサムスンやHTCなどに世界市場を奪われてしまいました。しかし2009年の時点で、ちゃんと取材に答えられるぐらいの取り組みをしていれば、今、こんなことにはなってなかったはずです。結局、ずっと様子見していた結果として、韓国や台湾メーカーにやられてしまったということですよね。HTML5に関しても、今のままだと、まったく同じことが再現される可能性が高い。

―― そうならないためには、どうしたらいいんですか。

これからは「ブラウザ(Web)が最大のITプラットフォームになる」、あるいは「ブラウザが次世代OSになる」という点をしっかり理解したうえで、このブラウザを中心にデジタル事業を再構築することです。これは日本メーカーにとって、じつは物凄く大きなチャンスなんですが、その説明は少々込み入ってしまうので、詳しくは拙著『日本企業復活へのHTML5戦略』をお読みいただければと思います。

最近、日本メーカーの中には、「デジタル分野はもうアメリカにかなわないので、環境技術など他の分野に軸足を移そう」という会社も出てきました。もちろん違う分野を開拓するのも大切ですが、かといって「デジタル」をそんなに簡単に諦めてしまっていいんでしょうか。この分野は今後21世紀にもっとも成長が期待される領域です。今、スマートフォンやタブレットなどでアメリカや韓国に負けているからといって、長い目で見ればインターネットTVやスマート家電など、デジタル分野での戦いはまだ始まったばかりなのです。その成功のカギを握るのが、HTML5で大変化を遂げつつあるWebですから、日本企業はここでの戦略を間違えなければ復活の可能性は残されています。

英オーラズマ社が開発したAR(拡張現実)ブラウザの様子。現実世界の垂れ幕広告に、ARで動く女性を重ねて表示し、さらにHTML5でフェイスブックやツイッター上のコメントなどを追加することができる。

出版だけでなくコンテンツ産業全体を大きく変えうるHTML5

―― たとえば出版業界にとってのHTML5の可能性についてはいかがでしょうか?

ここ2年くらい、電子書籍ブームが喧伝されていますよね。そういったものも、HTML5を使えば、あまりコストをかけることなく作れるんです。しかも、HTML5であれば通信資源もあまり消費しない。

2年ぐらい前にiPadが出たときには、雑誌の電子版ということで、4000枚以上の画像データを組み合わせてダウンロードさせていました。そうなると、何百メガバイトにもなってしまって、ダウンロードするだけで下手すると30分ぐらいかかっちゃう。そういうストレスの大きな状況では、いくら内容が面白くても、読んでもらえないですよね。アメリカでも『WIRED』がやったけれども、こうした理由から芳しい成果をあげることができなかった。

しかし、HTML5であれば通信回線で送るデータはテキスト形式ですから、命令セットをテキストで送ることができます。それをブラウザが解釈して、ブラウザの側で動的コンテンツを生成するので、比較にならないほどストレスがかかりません。『WIRED』が苦労してつくった電子書籍に近いものが、はるかに簡単につくれて、しかもはるかに通信資源を消費することなく読者に届けられます。

―― しかも、ユーザーはどの端末でも読むことができる。

そうです。冒頭でも説明しまししたが、HTML5でつくったコンテンツというのは、テクニカルにはホームページのことなんですよ。ホームページはどの端末でも見ることができますよね。つまりiPhoneでもiPadでも、さらにはアンドロイド端末でも、Windows搭載タブレットでも見ることができます。しかもユーザー体験としては、指のタッチで電子書籍のページをめくったり、活字をビデオやアニメーションと組み合わせて楽しんだりすることができる。つまり非常にインタラクティブなので、ユーザーにとっては「単なるホームページを見ている」というより、「自分は電子書籍を読んでいる」と感じる。

けれども、何度も言いますが、ブラウザから利用するWebアプリなので、テクニカルにはホームページを見ているのと同じことなんです。ですから、やりようによってはアップルやアマゾンの配信システムをバイパスすることもできる。しかもホームページでありながら電子書籍的なユーザー体験を実現できるので、これに課金することができます。

これが昔との大きな違いです。かつてのパソコン上でのウェブ・ビジネスとは全然違ってくるのです。いまだに新聞社や出版社の関係者は「ウエブは大して儲からないよ」と思っている人が多いですが、今後HTML5になってくると、コンテンツへの課金が可能になりますから、そうした状況が変わってくるのです。

―― ということは、Webアプリによる電子書籍マーケットを、出版社が企業横断的につくるという戦略もありうるわけですよね。

その通りです。Webアプリ(HTML5)にすれば、どんなメーカーのどんな端末にも電子書籍を配信することが可能ですから、出版業界が独自の電子マーケット(配信システム)を作ることができます。ただしビジネス的にそれが最善の選択肢であるかどうかは別問題です。結局のところ、アップルやアマゾンなど米IT列強のプラットフォームを使う方が得策と考える出版社が多いかもしれません。が、一方で別の選択肢(HTML5)も用意されているということは、出版業界がIT列強との交渉を進めるうえでは有利に働くと思います。

これはじつは出版業界のみならず、音楽やゲーム、放送番組など、あらゆるコンテンツ産業について言えることなのです。この10年程の間に、彼らコンテンツ産業はアップル、グーグル、アマゾンなど米IT列強にビジネスの主導権を奪われてしまった、あるいは奪われつつあると言っても過言ではありません。

つまりコンテンツ・プロバイダと消費者(ユーザー)の間に、IT列強のプラットフォームが割って入るかたちになったのです。これは消費者側から見ると、コンテンツ利用の利便性が高まり、多くの場合、音楽やゲームなどの小売価格が下がったり、タダになったりするなど、いいことずくめのようにも見えます。ところが、その一方で多くの出版社が潰れたり、任天堂のような世界的ゲーム・メーカーの業績が下降したりしている。これは長い目で見て、消費者にとってよいこととは言えません。

もちろん、コンテンツ産業の業績下降は必ずしもアップルやグーグル、アマゾンのせいとは言えません。そうなんですが、逆に彼らIT列強が不振に陥ったコンテンツ産業の面倒を見てくれるわけでもありません。結局は自助努力なんです。各種エンターテイメントや文化の担い手として、出版社やゲーム・メーカー、テレビ局や新聞社などが、今後とも第一線で活躍するためには、今とは別のかたちへと生まれ変わる必要があるでしょう。彼らの新たなビジネス・プラットフォームとなるものが、HTML5によって質的な変化を遂げる、これからのWebなんです。

プロフィール

小林雅一KDDI総研リサーチフェロー

1963年、群馬県生まれ。東京大学理学部卒。同大学院修士課程を修了後、東芝、日経BPなどを経て現在KDDI総研リサーチフェロー。IT分野を中心に著書多数。特に2008年に刊行された「神々のWeb3.0」(光文社)では当時、日本ではまだ注目されていなかったアンドロイドやフェイスブックの将来性や課題を指摘し、2010年の「モバイル・コンピューティング」(PHP研究所)では現在のSiriのような音声操作のスマートフォンへの導入を確実視するなど、IT産業の行方に関する見識や先見性では定評がある。最新刊は「日本企業復活へのHTML5戦略 アップル、グーグル、アマゾン ―― 米IT列強支配を突き崩す」(光文社)。

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