2016.03.17

米大統領選、今後の展開は?――スーパーチューズデーの結果を徹底分析

前嶋和弘×荻上チキ

政治 #荻上チキ Session-22#スーパーチューズデー#アメリカ大統領選#米大統領選

アメリカ大統領選候補者指名争い序盤戦の最大の山場、スーパーチューズデー。今回の結果を受け、民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏がそれぞれ指名獲得を確実にしていくのか、それとも更なる波乱があるのか。上智大学教授・前嶋和弘氏が解説する。TBSラジオ「荻上チキSession22」2016年03月02日(火)「アメリカ大統領選、候補者指名争い序盤戦の最大のヤマ場『スーパーチューズデー』その結果を徹底解説!」より抄録。(構成/大谷佳名)

■ 荻上チキ Session-22とは

TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → http://www.tbsradio.jp/ss954/

今後の選挙戦を左右する『スーパーチューズデー』

荻上 ゲストをご紹介します。アメリカ現代政治がご専門、上智大学教授の前嶋和弘さんです。よろしくお願いします。

前嶋 よろしくお願いします。

荻上 まず、「スーパーチューズデー」の意味から伺っていきたいと思います。なぜここが山場と言われるのでしょうか。

前嶋 まず、今行われている予備選挙は、民主党・共和党のそれぞれの候補を選ぶ段階です。最初に前倒しで行われるのがアイオワ州党員集会とニューハンプシャー州の予備選挙、そしてその次のピークがスーパーチューズデーで、この日は多くの州で同時に予備選挙・党員集会が行われます。

今回ですと、民主党の場合11州と米領サモア、共和党だと11州で一気に次なる本選挙で戦う代議員がここで決まってしまうのです。

荻上 アメリカは全50州ですので、スーパーチューズデーで5分の1が決まってしまうんですね。

前嶋 そうです。しかも、最初のアイオワ州、ニューハンプシャー州、ネバダ州、サウスカロライナ州などの結果はメディアの注目が集まるところです。やはり最初の方は後よりも影響力が大きいということで、「スーパー」な火曜日なんです。

荻上 ここでの結果が、後に続く州の投票行動に影響を与えていくのですか。

前嶋 与えます。最初の方でかなり方向性が決まってしまうので、投票に行かない人もいるくらいです。ただ、大統領選挙の予備選と一緒に州議会の予備選もやっている州も多く、この場合、投票に行く人が少なくなってしまうのは大きな問題です。

荻上 ちなみに、投票日が早い州、遅い州という順番は固定なのですか。

前嶋 厳密には固定ではありません。ただ、最初にアイオワ州の党員集会と、ニューハンプシャー州の予備選挙を行うこと。これは決まっています。その他はかなりバラバラで、スーパーチューズデーの日にどこの州で予備選挙・党員集会が行われるのかも毎回変わっています。

荻上 それはどうやって決めているんですか。

前嶋 先ほど申し上げたように、投票日の早い方がメディア影響力が大きいので、どの州も早い方を取りたがって競い合いになることもあります。あるいは、あまり不公平にならないように譲り合ったり、もともと人口が多くて影響力のあるニューヨークなどは少し遅めに持ってくるとか、色々な配分が考えられます。

荻上 なんで各州は先にやりたがるんですか。

前嶋 その方が候補者の印象も強くなるんです。例えば、「アイオワで大勝利してニューハンプシャーでも勝った、次もいける!」、こんな感じで人々の印象が固定されるんですね。「スーパーチューズデーで大勝利」となると、もうこれで決まった、と思っている人も多いでしょう。今回の二人候補も大勝利とは言えませんが、これで結構固まったかな、というのがアメリカの国民感情だと思います。実質的な候補者決定までに予備選を行うことが州は、それだけ注目されるし、州の争点も顕在化して、選挙戦の争点に盛り込むことができるんです。

「民主主義とは何なのか」

荻上 なるほど。先ほど「代議員」と言葉がありましたが、代議員とは何ですか?

前嶋 アメリカの大統領選挙って非常に変な仕組みになっていて、基本的に間接選挙なんです。まず、予備選挙では州の代表を選びます。これが代議員です。そして投票結果によって、代議員全員が各立候補に割り振られます。この人たちは夏の党大会に出席し、正式に候補者指名が行われます。要するに、州の代表を決めるのが今の予備選挙、そして最終的に党の候補者を決めるのは夏に行われる党大会です。

荻上 なぜ直接投票をしないのですか。

前嶋 それは「民主主義とは何なのか」という問題に繋がっていきます。人々の熱量で、一回で決めていいのか。いや、そうではなくてもう一回考えよう。そういう時間を取らせようとしています。秋に行われる大統領選挙も、代議員ではなく「大統領選挙人」といいますが、全く同じ仕組みで選んでいきます。

荻上 つまり代議員が一応、国民たちの投票を受けた後で、また再び議論して選ぶ、という格好になっているわけですね。

前嶋 そうです。最初の党大会で候補者が決まらなかった場合、そこでもう一度話し直そう、ということで代議員が重要になってきます。

荻上 なるほど。予備選では、「○○候補に投票する」と言っている代議員に投票する、ということになるんですよね。代議員の割り振りは、その得票の割合で決まるんですか?

前嶋 はい。基本的には民主党も共和党も得票数の比例配分で割り振られます。ですから、例えば今回ヒラリー・クリントン氏は8州、バーニー・サンダース氏は4州で勝ちましたが、その勝った州の数は関係ありません。各州の投票結果によるので、基本的に一定数はあるため、差はつかないんですね。

だから、非常に競っている感じはします。共和党の方も、「トランプ氏の圧勝」と言われていますが、今のところはそんなに差は大きくはないです。ただ、3月15日以降は共和党のみ、勝者総取りが本格的に始まりますので、一つの州で勝てばその候補に全ての代議員が割り当てられることになります。そうなると差は開いてくるかもしれません。

荻上 今のところは州によって代議員の数は違うので、勝った州の数だけ見るのではなく、割り振られた代議員の数で議論しなくてはいけないわけですね。

その代議員の数ですが、民主党が全体で4764人、共和党が2472人とずいぶん違いますね。

前嶋 民主党では70年代以降に代議員改革がなされ、若者枠やアフリカ系枠、女性枠などできましたので民主党の数が常に多いのです。

荻上 我々は小さな声も聞きますよ、という党のカラーが出ているわけですね。

前嶋 はい。しかし一方で、人々の意見を聞いているだけでは政党として良い人を選べない可能性がある。ということで、民主党には「特別代議員」という人たちがいます。彼らは党のリーダーで、比例配分で割り振られる代議員とは違い、それぞれ自分の意志で投票することができるんです。代議員改革で若者や女性など様々な立場の人を入れる一方、同時に党のリーダーは残しておきたい。この仕組みは非常に非民主主義的ですよね。

 

ですから、今回のクリントン対サンダースも実は全く接戦ではなくて、最初からサンダース氏に勝ち目はないんです。なぜなら、クリントン氏に投票する特別代議員は少なくともサンダース氏の10倍以上はいるからです。なのに、サンダース氏は若者からの熱狂的支持でここまで勝ってきた。そこは素晴らしく、一種の感動的なところでもあります。

共和党内のもつれ

荻上 今回のスーパーチューズデーでもっとも注目すべきなのはどこの州なんですか。

前嶋 とりわけ注目されたのは共和党の方のテキサス州です。なぜかというと人口が多いため、影響が大きいのです。また、実はトランプ氏のライバルのマルコ・ルビオ氏とテッド・クルーズ氏はテキサス選出議員なんですね。逆にいうと、クルーズ氏がもしテキサスを落としたら芽がなかった。だからトランプ氏は今回テキサスで勝ったら大勝利宣言をする予定もあったそうです。

荻上 共和党では今回クルーズ氏がなんとか勝ち取って、「他の候補者はみんな自分に協力してくれ」と呼びかけていましたが、これはどういうことなのでしょうか。

 

前嶋 今、非常に変なことが起きているんですよね。勝つはずがなかったトランプ氏がここまで来ていて、しかもここ一週間で色々な有力議員や、大統領選候補者争いのライバルだったクリス・クリスティ氏までもがトランプ支持に移ってきた。トランプ応援団がどんどん増えているんです。

また、穏健派で一番まともそうなルビオ氏を応援する人もたくさんいます。ただ、クルーズ氏にはそうした味方はいないんですね。トランプ氏は「あいつはみんなに嫌われてる」と言っていましたが、性格もネチネチしてて、確かに人望がないんです。

スピーチを聞けば「この人は耐えられない」と思うでしょう。内容としてはトランプ氏と同じように「イスラム国対策でシリアをじゅうたん爆撃しろと」と、とんでもないことを言っています。個々の政策を見てみても、トランプ氏よりももっと減税を言っていて、宗教保守的なところもあり、こっちの方が嫌だと思う人は多いのではないでしょうか。

荻上 実際、強力な極右なわけですよね。

前嶋 はい。まさにティーパーティー派です。私自身も何回かティーパーティーの方々を取材したことがありますが、ものすごい本音を言えば「一緒にいたくない」タイプですよね。言ってることがめちゃくちゃなんです。「オバマは共産主義者だ。彼を選んだのはアメリカを共産化させるための陰謀だ」と真面目に言っていたりするんです。それにみんながそうだそうだ、とラリーをしているような人たちなので、あんまりお友達にはなりたくないタイプですね。

荻上 クルーズ氏は粘着質ということですが、敵をむしろ攻撃したり、相手の失敗を揚げ足とりして喝采を浴びてきたという部分もあるのですか?

前嶋 やはり、抜群の演説力ですよね。一昨年の議会の中では、史上2番目に長い21時間に及ぶ演説をしたこともあります。医療保険改革(オバマケア)を潰そうという内容でした。

荻上 それは牛歩戦術ということですか?

前嶋 今の「フィリバスター」は演説をしなくてもボタンを押せばいい仕組みになっています。ただ、彼はメディアで目立ちたいために21時間も演説をしたんですね。

周りの共和党議員たちは「何てバカなこと言ってるんだ」という反応でした。ジョン・マケイン氏も「バカバカしくて5分で出たくなった」と言っています。時間稼ぎのために童話を読みだす場面もあったくらいで、映画「スミス、都へ行く」で見るような感動的な世界とはかけ離れたものでした。

サンダース氏、奇跡のベクトルは止まった……

荻上 共和党はすごいことになっていますね。一方で民主党はクリントン氏が勝ち気味ということですが、この数字はどう見れば良いですか。

前嶋 最近世論調査が非常に正確になっていますので、想定内ですね。今回、クリントン氏は8州、サンダース氏は4州で勝ちました。想定外だったのは、リベラル派が多く若者の牙城であるマサチューセッツで、クリントン氏が勝ってサンダース氏が負けたこと。若者の支持を受けてきたサンダース氏にとっては、大きなショックだったと思います。ただ、南部のオクラホマや西部のコロラドでサンダース氏が勝ったというのは少し意外でした。

この結果をどう捉えるかというと、サンダース氏にとっては今後大変になってくるでしょう。サンダース氏はここまで奇跡を起こしてきたんですよね。11月の時点でクリントン氏と40ポイントも差があったのに、一ヶ月であれだけ近づいて、アイオワではほぼ同点になって、ニューハンプシャーでは勝って……。でも、ここにきて奇跡のベクトルが止まってしまったかな、という感じがします。

荻上 なぜベクトルが止まってしまったのでしょうか。

前嶋 やはり、あまりにも奇跡を重ねすぎたんでしょうね。ネバダ州とサウスカロライナ州で勢いがちょっと落ちたのが象徴的かもしれません。もしかしたらサンダース氏が勝つんじゃないか、と言われててましたので。ここで勝ててたら状況は変わっていたでしょう。

荻上 最終的にクリントン氏が勝ったとしても、サンダース氏の意見も聞かないと民主党支持者の声を無視したことになるわけですよね。そうすると、クリントン氏の政策の内容にも影響は出てくるのでしょうか?

前嶋 そう思います。サンダース氏を支持する若者の声は本当に熱狂的です。先週ワシントンに行ってきましたが、会う人会う人、若者はみんなサンダース支持。私の大学院の恩師も「サンダースは本当に見直した。昔は『社会民主主義者』といって胡散臭かったけど、今は見事に若者の心を掴む人になって……」と感心していました。

もともとサンダースは異端中の異端だったんです。そもそも、無所属で自ら『社会民主主義者』と名乗っているところが胡散臭いですし、民主党と統一会派を組んでいましたが、その中でも常にもめていました。

しかし今は、私も彼の演説を何回か聞きましたが、まず一言目が素晴らしくて「私のやりたいことは政治的な革命だ」と。ここで若者の心は鷲掴みなんですね。やはり夢があって、そこはクリントンさんにはない部分ですよね。ただ、これからは夢と組織力とでは組織力が勝っていきます。だから残念だなあと思います。

荻上 現実に応答していくのも政治の力ではありますからね。

前嶋 数の論理もありますしね。サンダース氏はそこは本当に弱いところです。

『トランプ・デモクラット』

荻上 今のところ、保守の人たちの見方としては「もう共和党から大統領は出ないだろう」ということになっているんですか?

前嶋 自分たちの親分ではないだろうと思っているでしょうね。「Republican In Name Only」(RINO)、つまり「名前だけの共和党員」という言葉がありますが、トランプ氏はまさにそれです。彼は不動産屋なので、オバマケア以外の公共事業に対しては積極的ですし、所得が少ない世帯は税金なしとか、かなり所得再分配的な、むしろ民主党の政策に近いことも言っていますよね。

アメリカでは通常、右寄りのメディアだったら共和党の応援団になり、左寄りのメディアは民主党の応援団になる傾向がありますが、いま保守のメディアはトランプ氏を「あいつは保守ではない」と叩いています。一方で、民主党支持者の中でもあまり民主党に強い親近感を感じない支持者はトランプ氏を応援していたりするんです。要するに『トランプ・デモクラット』みたいなのが、もしかしたら生まれる可能性もないわけではない。

荻上 そうすると、今後は混線してねじれて、ちょっと読みにくくなってくる感じがしますよね。

前嶋 それを繰り返しているような感じがします。

荻上 こんな質問が来ています。

「トランプに票を入れる人は彼に何を期待しているんでしょうか?」

前嶋 難しいのは、今の予備選は1〜3割と投票率が小さいんですね。その中で投票に来るような人々の多くが白人ブルーカラー層と言われますが、彼らは色々な不満を持っていて、その不満のはけ口が、まさにトランプなんです。

オバマケアをやめるとか、移民を拒否するためにメキシコ国境に3200キロの万里の長城を作るとか、テロ対策としてムスリムを排除するとか……。絶対、どれも成り立ちません。不可能なことばかりだけど、ただ愚痴を言いたい人にとってはスカッとすることなのかもしれません。要するに精神安定剤なんです。

荻上 気持ちよくなるためにトランプを応援するという、一つのゲームになってしまっているわけですね。

民主党はクリントン氏がほぼ確実

荻上 クリントン氏は今回のスーパーチューズデーで、早くも大統領選を強く意識した発言が出ています。「共和党が誰であろうと私は勝利できる」と自信を強めていますよね。こうした姿勢は、党内では決まりだろうという見込みのもとなのか、それとも何らかの戦略なのでしょうか。

前嶋 どちらもあると思います。まず、「ほぼ確実に勝てる」と見込んでいる側面はあります。一方で、「トランプに勝てるのは私だ。サンダースは社会民主主義だし、何を言い出すかわからない、あれでは困るよね。」と言って、今後の民主党内の選挙戦で有利に立つための戦略という意味もあるでしょう。

荻上 そうした中で、サンダース氏に引っ張られてクリントン氏も政策を少し変えたりする面も既にあったりするのですか。

前嶋 まさにTPPはそうですよね。これはクリントン氏の十八番の一つですが、TPP賛成だと二百何十回も言っていて、でも手のひらを返して反対になった。なぜかというと、アメリカの若者やリベラル派にとってTPPは環境破壊にも繋がるし、雇用も奪うとんでもないと信じられているものだからです。

荻上 アメリカで今からTPPをやめることができるんですか?

前嶋 議会でひっくり返すんです。国同士で決めてきたものを、各国の立法府で認めていくわけですよね。日本の場合はスムーズに法制化されていくはずですが、アメリカはそうはいかない。夏くらいまでには法制化を進めようと言っていますが、おそらくどんどん時期を遅らせて、大統領選挙のイメージが消えたころにポッとやってしまう、それを狙っているのでしょう。

実はTPA法案(貿易促進法案)という法案がありまして、今も日米間あるいは他の国が決めた内容を議会は変えてはいけないことになっているんですね。だから、マルかバツしかできないんです。今のところはかなり多くの議員がバツですが、オバマ政権の狙いとしては大統領選が終わった後になんとかごまかしながら賛成票を増やしていきたい、というところだと思います。

荻上 ヒラリー氏はそのあたりの論点がうやむやになることも視野に入れているわけですね。

前嶋 実はアメリカの大統領選挙って二つの全く違う戦いなんです。今の予備選は党の中の戦いなので、民主党だったらより左に、共和党だったらより右に、より過激な人たちを連れてくれば勝てるんです。そもそも投票率が1〜3割程度ですから。しかし、本選挙は投票率6割と日本の衆議院議員選挙くらいですが、右でも左でもない人たちが投票にくるわけです。そうすると候補者も「真ん中」のことを言わないといけない。クリントン氏ももしかしたら手のひらを返して「自由貿易賛成、TPP賛成」と言ってくるかもしれません。

荻上 今後、そうした発言も注目していきたいですね。

プロフィール

前嶋和弘アメリカ現代政治

上智大学総合グローバル学部教授。専門はアメリカ現代政治。上智大学外国語学部英語学科卒業後,ジョージタウン大学大学院政治修士課程修了(MA),メリーランド大学大学院政治学博士課程修了(Ph.D.)。主要著作は『アメリカ政治とメディア:政治のインフラから政治の主役になるマスメディア』(単著,北樹出版,2011年)、『オバマ後のアメリカ政治:2012年大統領選挙と分断された政治の行方』(共編著,東信堂,2014年)、『ネット選挙が変える政治と社会:日米韓における新たな「公共圏」の姿』(共編著,慶応義塾大学出版会,2013年)

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荻上チキ評論家

「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」スーパーバイザー。著書に『ウェブ炎上』(ちくま新書)、『未来をつくる権利』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『日本の大問題』(ダイヤモンド社)、『彼女たちの売春(ワリキリ)』(新潮文庫)、『ネットいじめ』『いじめを生む教室』(以上、PHP新書)ほか、共著に『いじめの直し方』(朝日新聞出版)、『夜の経済学』(扶桑社)ほか多数。TBSラジオ「荻上チキ Session-22」メインパーソナリティ。同番組にて2015年ギャラクシー賞(ラジオ部門DJ賞)、2016年にギャラクシー賞(ラジオ部門大賞)を受賞。

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