風俗の安全化と活性化のための私案――セックスワーク・サミット2013

民間でできること

 

最後に、民間でできることを考えたいと思います。

 

性産業の健全化と活性化を望む人はたくさんいて、セックスワーカーの不幸を減らすことはほとんどの方が賛成してくださると思います。そのためにお金が必要だったり、法改正や政策提言が必要だったりしますが、それと同じくらい重要で、しかも最も早くできることは、様々なセクターの人々が当事者と繋がることです。

 

そのためにSWASHも、セックスワーカーの相談にのる相談員のための手引書を作って配り始めました[*11]。セックスワークの仕事の内容や、セックスワーカーの置かれている状況や諸問題について知り、理解を深めることが、繋がる第一歩です。

 

セックスワーカーは、あなたのクラスメートだったり、同僚だったり、家族だったり、恋人だったり、親友だったりします。だから、あなたがセックスワーカーの理解者になることで、大事な人が困っているときに助けになれるかもしれません。

 

徐々に広がってきているセックスワーカーや経営者のためのスクールやセミナー、資材も増えていくことも、状況改善にとって大きなプラスになると思います。ゆくゆくは、こうした蓄積が、セックスワーク学会のような学術的な発展につながり、セックスワークをめぐる諸問題の解決方法の研究や実践が市民権を得て、切磋琢磨されていくことが理想です。

 

当事者や現場の方だけでなく、風俗健全化と活性化を目指した、風俗業界ビジネス関係者ら、ステークホルダーが集まる会議やシンポジウムの実施ももっと活発化すべきでしょう。やはり、現場をよく知る人たちがどこまで動けるかというのが大きなポイントになってくる局面があると思います。

 

もちろん、現場の人たちが社会的に動くというのはなかなか難しいと思いますので、せめて、現場の人々や当事者の声を拾い集めて、世間に紹介していく作業をする人がたくさん必要です。そのための指南書もこれからつくりたいと思っています。

 

※直前のお知らせになりますが、2014年2月22日(土)13時~京都で「性産業で働く人びとの安全と人権を守る対策の研究 共同研究発表」と、セックスワークイシューに関心のある参加者どうしの交流会を開催します。有意義なネットネットワーキングの時間をご用意しますので、ぜひご参加ください。

 

詳細はこちら→http://swashweb.sakura.ne.jp/node/82

 

[*11]相談員・支援者のための手引書第一弾「セックスワーカーの相談にのる保健師・HIV相談員のための手引書」(2014年2月SWASH発行)

 

 

 

 

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無題

 

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シノドス国際社会動向研究所

vol.246 特集:「自己本位」で考える

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