安全保障をみるプリズム
「安全保障」というと、自衛隊や日米同盟の話になりがちですが、学術的には、その意味するところはずっと幅広く、多様です。環境や経済など非軍事的な課題も含まれますし、何を「安全保障」だと考えるかも、アクター(国や組織、人)によって大きく異なります。本シリーズでは、様々な角度から「安全保障」を論じていくことで、あたかも「プリズム」のように「安全保障」の多様性を照らし出していきたいと思います。執筆陣は、安全保障研究の専門家が中心になりますが、特に新進気鋭の若手研究者の論考を多く取り上げることで、最先端の議論を紹介していきます。
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テドロスWHO事務局長は何に失敗したのか――新型コロナ・パンデミック対応から浮かび上がる対立の時代の国連機関
本多倫彬
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安全保障政策の「コンセンサス」――総合安全保障と安全保障論議
山口航
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外国からの選挙介入、「ディスインフォメーション」から民主主義を守れ
川口貴久
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新型コロナ・パンデミックでみえる危機時の国民への発信
本多倫彬
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国家によるサイバー攻撃からのセキュリティ
川口貴久
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非伝統的安全保障とスウェーデンにおける「移民の安全保障化」
清水謙
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なぜ、「安全保障をみるプリズム」が必要なのか――「安保の呪縛」からの脱却をめざして
藤重博美
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安全保障をみるプリズム――連載開始にあたって
藤重博美