シノドス・トークラウンジ

2020.11.19

2020年11月29日(日)開催

科学は人間本性を変えられるか?

堀内進之介 政治社会学 ホスト:伊藤隆太

開催日時
2020年11月29日(日)14:00~15:30
ゲスト
堀内進之介
ホスト
伊藤隆太
場所
Zoom
料金
1100円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。

対象書籍

人工知能時代を<善く生きる>技術

堀内 進之介

他者への思い遣りや配慮、協調的な関係の構築と維持は、人間が生活を送る上での不可欠の要素です。実際、互恵的利他主義にみられるように、私たちは誰もが健全な社会関係を築く資質を備えています。しかし、この協調的な力はいつも十分に発揮されるとは限りません。事実、民族紛争や宗教対立、飢餓、内戦、ヘイトクライム等、さまざまな問題が山積みしています。そしてこうした問題に対して、これまで人間は、教育を通じて道徳の向上を目指してきましたが、これには時間がかかりその効果も限定的でした。

そこで一部の科学者たちは今、科学技術の力を借りて、道徳性や知性といった人間本性(human nature)を「改造」「改善」することで、この問題を抜本的に解決することを主張しています。すなわち、モラル・エンハンスメント(moral enhancement)です。たとえば、不和よりも協力を志向する遺伝子を持つ胚を選別する方法、あるいは、そのような遺伝子を含む人工染色体を胚に組み込む方法などが、その代表的なものです。

「シノドス・トークラウンジ」第7回は『人工知能時代を〈善く生きる〉技術』の著者、堀内進之介先生をお招きいたします。今回は究極的にはコンシリエンス(科学と人文学の統合)をテーマとしつつ、とくに人間本性の脆弱性を科学がいかに補完できるのか、あるいはすべきなのか、といった重要な論点を議論してまいります。

プロフィール

堀内進之介政治社会学

1977年。博士(社会学)。東京都立大学客員研究員、Screenless Media Lab. 所長、株式会社JTB 新宿第三事業部 上席顧問ほか。単著に『善意という暴力』(幻冬舎新書、2019年)・『人工知能時代を〈善く生きる〉技術』(集英社新書、2018年)・『感情で釣られる人々』(集英社新書、2016年)・『知と情意の政治学』(教育評論社)、共著に『AIアシスタントのコア・コンセプト: 人工知能時代の意思決定プロセスデザイン』・『人生を危険にさらせ!』(幻冬舎)ほか多数。翻訳書に『アメコミヒーローの倫理学』(パルコ出版、2019年)・『魂を統治する』(以文社、2016)がある。

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