シノドス・トークラウンジ

2020.12.28

2021年2月11日(木)開催

リベラリズムの豊かな歴史を掘り起こす――ヘレナ・ローゼンブラット『リベラリ ズム 失われた歴史と現在』に学ぶ

三牧聖子(訳者) 国際政治学 ホスト:橋本努

開催日時
2021年2月11日(木)20:00~21:30
ゲスト
三牧聖子(訳者)
ホスト
橋本努
場所
Zoom
料金
1100円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。

対象書籍

リベラリズム 失われた歴史と現在

ヘレナ・ローゼンブラット/三牧聖子/川上洋平

日本では自民党による保守政治が続いていますが、リベラルな政治を奪還することはいかにして可能でしょうか。今日、リベラルな政治を目指す諸政党(野党)が弱体化しています。その背後にはより根本的な問題として、リベラリズム思想の弱体化があります。リベラリズムの思想は、それ自体が刷新されなければならない時期に来ています。

ローゼンブラット著『リベラリズム 失われた歴史と現在』は、さまざまなヒントを提供してくれるでしょう。私たちはリベラリズムという思想を、「個人の権利」や「選択の自由」といった理念と結びつけて理解しますが、かつてこの言葉には、愛国心や義務や慈悲心や公共精神などの意味も含まれていました。それがいつの間にか忘れ去られてしまったのは、いったい、なぜなのでしょう。ローゼンブラットは、失われた歴史としてのリベラル/リベラリズムを、丹念に再構築しています。

リベラリズムという言葉は、元々、英米ではなく、フランスやドイツに起源をもっているのですが、私たち現代人はその文脈を忘れています。一つには、ある時期に、アングロ・サクソンの民族的優位性を示すために思想史が書き換えられてしまったのでしょう。もう一つには、全体主義に対抗するために、リベラリズムは権利ベースの思想を打ち立てる必要があったのでしょう。

しかし本書を読むと、リベラリズムにはもっと可能性があることが見えてきます。今回は、訳者の一人である三牧聖子先生をお招きして、リベラリズムの思想的な豊かさについて語り合います。

プロフィール

三牧聖子国際政治学

高崎経済大学経済学部国際学科准教授。国際政治学、平和思想、アメリカ研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教等を経て現職。主な著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年 URL http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0782-5.html)、Asia-Pacific between Conflict and Reconciliation(Vandenhoeck & Ruprecht, 2016, 共著 URL http://www.vr-elibrary.de/isbn/9783525560259)など。訳書にヘレナ・ローゼンブラット著、川上洋平、長野晃・古田拓也、三牧聖子訳 『リベラリズム 失われた歴史と現在』(青土社、2020年)。

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