シノドス・トークラウンジ

2022.07.09

2022年8月3日(水)開催

明日のRBGを探せ!女性憲法研究者3人が語る『ルース・ベイダー・ギンズバーグ――アメリカを変えた女性』

菅谷麻衣・川口かしみ 司会:志田陽子

開催日時
2022年8月3日(水)20:00~21:30
講師
菅谷麻衣・川口かしみ
司会
志田陽子
場所
Zoom【後日、アーカイブでの視聴も可能です】
料金
1500円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。

対象書籍

ルース・ベイダー・ギンズバーグ アメリカを変えた女性

ルース・ベイダー・ギンズバーグ、アマンダ・L・タイラー

今回は、躍進中の若手憲法研究者・菅谷麻衣氏と川口かしみ氏をゲストに迎え、『ルース・ベイダー・ギンズバーグ――アメリカを変えた女性』(晶文社、2022年)を取り上げて、お話を伺います。

昨今、社会的分断について考えさせられる機会が増えたように思います。「トランプ現象」とか「コロナによる分断」などの、わかりやすく特異な原因に帰責しきれないものとして、この問題はその後も変わらず私たちの社会の桎梏となっているようで、価値観の異なる者を制圧・駆逐しようとする動きが強まっているように思われるのです。

2022年6月24日には、アメリカ連邦最高裁が中絶の権利を憲法上保障された権利とは認めず、中絶規制を各州の権限に委ねるとする判決を出しました。これが今後のアメリカや、アメリカの影響を受けるかもしれない日本にどういうインパクトをもたらすのか、とくに女性の生き方にどういう影響をもたらすのかは、これから見守っていかなくてはならない問題です。

そんな中で、今回取り上げる、故ルース・ベイダー・ギンズバーグ連邦最高裁判事は、ポジティブな異彩を放つレジェンドとなっています。

ルース・ベイダー・ギンズバーグは、女性が弁護士として就職できなかった時代に、道を切り開いた女性法律家でした。今、アメリカでも日本でも、彼女の人気と評価は、「RBG」の愛称とともに上昇し続けています。その「RBG」の著作と講演録を集めたのが本書です。本書は大勢の錚々たる憲法研究者が翻訳を手掛けています。今回のゲスト・菅谷さんも、その翻訳チームの中で1章を担当しています。また、「RBG」人気には2本の映画が火をつけたと言われていますが、そのうちの一つ、「ビリーブ 未来への大逆転」について、『映画で学ぶ憲法2』の中で解説批評を書いてくれた川口かしみさんにも、ゲストとしてご登壇いただけることになりました。

気鋭の若手女性憲法研究者から見たときの、「RBG」の魅力や、引き継いでいきたいところ、乗り超えてみたいところなどについて伺いながら、混迷する社会の中で見失ってはならないものは何か、探っていきたいと思います。

プロフィール

菅谷麻衣憲法

拓殖大学政経学部助教。専門は憲法。共著に『性風俗と法秩序』(尚学社)、『アメリカの憲法訴訟手続』(成文堂)、『判例から学ぶ 憲法・行政法(第5版)』(法学書院)など。
現在の研究関心は、アメリカ憲法学における「表現の自由」と「平等」。

この執筆者の記事

川口かしみ憲法、ジェンダー法

宮城学院女子大学 特任准教授。専門は憲法、ジェンダー法。
著作に、「憲法24条の解釈について――「差異のジレンマ」の観点から再考した「両性の本質的平等」原理――」『早稲田政治公法研究』第114号(2017年)、「性役割とジェンダー――社会状況の変化と判例の変更」『映画で学ぶ憲法Ⅱ』(法律文化社)など。
現在の研究関心は、憲法24条の「個人の尊厳」と「両性の本質的平等」をめぐる政治思想・政治理論(フェミニズム)を用いた憲法解釈。

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