デザイン志向のサイエンスコミュニケーション――科学と社会を対話で繋げるSYNAPSE Lab.とは?

研究者を中心に、社会、環境、アート、デザイン、建築、メディアなど専門分野の枠組みを越え、イベントの開催やフリーペーパーの発行などを行っているSYNPASE Lab.。研究者、編集者、デザイナーが対等な立場となり、音楽家や建築家、フードデザイナーなど様々な他領域と融け合いながら、一方的に答えを押し付けるのではない科学の営みを伝えるSYNAPSE projectについて、メンバーであり研究者の飯島和樹さん、菅野康太さん、編集・ライターの塚田有那さんにお話をうかがった。(聞き手・構成/金子昂)

 

※本インタビューをきっかけに、SYNAPSE Lab.とコラボレーションすることになりました。詳細は記事末尾にて。

 

 

大学の研究や学問の魅力を伝える

 

―― 最初に簡単に自己紹介をお願いしたいいたします。また、SYNAPSE projectをご存じない読者のために、SYNAPSE Lab.がどういった団体なのか、どんな活動をされてきたのかをお話ください。

 

菅野 菅野康太です。日本学術振興会特別研究員PDで、専門は行動神経内分泌学です。いまは麻布大学で研究を行っています。

 

飯島 日本学術振興会特別研究員PDで、言語や道徳の認知神経科学や心の哲学を研究しています。飯島和樹です。2014年4月に玉川大学の研究室へ移籍したところです。

 

塚田 塚田有那です。編集やライター、イベントの企画などを行っています。

 

菅野 SYNAPSEは、研究者を中心として、大学の研究や学問をひとつのコンテンツとしてとらえ、その魅力を多くの人びとに届けるために、社会、環境、アート、メディアなどそれぞれの専門分野の枠組みをこえたイベントや出版を行っている任意団体です。一応、活動の総称をSYNAPSE project、団体名をSYNAPSE Lab.としています。これまでにフリーペーパーを2冊、イベントを6度ほど開いています。

 

たとえば最初にわれわれが制作した「SYNAPSE Vol.01」は、「パターン・カタチ・リズム」をテーマに、脳神経科学者の坂井克之さんと音楽家の高木正勝さんの対談や、神経科学を研究されている池谷裕二さん、他にも鉱物学や建築、科学技術史、発達遺伝学などさまざまな専門家の方に、「美しいカタチ」について語っていただいたフリーペーパーです。

 

 

Art direction: NOSIGNER

Art direction: NOSIGNER

 

 

またフリーペーパー第2号となる「SYNAPSE Vol.02 -LIGHT-」は、テーマに「光」を掲げ、宇宙物質から生物の視覚世界、色彩の認知、光のアートから宗教分野まで、あらゆる分野へ横断的に光をあてたものとなっています。

 

 

Art direction: NOSIGNER

Art direction: NOSIGNER

 

 

SYNAPSEメンバーの塚田と福島がフリーのライター・編集者なのですが、この2冊を作る際はNOSIGNERさんという気鋭のデザイナーにアートディレクションをお願いしてチームを組みました。

 

ほかにも、音楽家の渋谷慶一郎さんと複雑系科学の研究者である池上高志さんなどにご出演いただいたトークイベントや、「学術は編集されるべきなのか?」をテーマにしたワークショップを開くなど、さまざまな活動をしてきました。ウェブサイト(http://synapse-academicgroove.com/)をご覧いただくと、これまでの活動を把握してもらえると思います。

 

 

 

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