2018.07.30
「建設的ジャーナリズム」とは何か?――現状打開を目指すオルタナティブ・ジャーナリズム
メディア環境のデジタル化が急速に進む今日、新聞社や放送局などの伝統的なメディア産業は存続の危機にあるとたびたび言われます。危機の理由としてしばしばあげられるのは、氾濫するデジタル情報や無料のニュースとの競争激化による広告収入や購読者数の減少です。しかし、ジャーナリズム自体にも大きな問題があるとし、ジャーナリズムの体質を変え、新たなスタイルや方向性を模索しようとする動きも、一部のジャーナリストの間で出てきました。
今回は、このような新しいジャーナリズムの潮流として、ヨーロッパで注目されている「建設的ジャーナリズム」について、デンマークとドイツの事例をみながらレポートします。
今日のメディアの体質とそれをとりまく悪循環
建設的ジャーナリズムについて具体的にみていく前に、一人の人物に登場していただきます。ドイツ語圏でもっとも著名なトレンドおよび未来研究者として知られるマティアス・ホルクスMatthias Horxです。かつてジャーナリストとして働いていたこともあるホルクスは、現在ジャーナリズムが置かれている状況について、内(ジャーナリズム業界)と外(それを取り囲む社会)から鋭く観察し、わかりやすく解説しているので、その要旨を最初にご紹介します (Matthias Horx, 2016, 1000 Freunde, 2016)。
まず、現在のジャーナリズムは、過剰にネガティブな事象に偏った報道を行っているとホルクスは指摘します。雑誌やニュース報道は、明日にでも世界は滅びるかのような語調で語られ、討論番組では「国家は市民をまだ守ることができるのか」とか「高齢者総貧困化」などといった黙示録的な題目をかかげています。あげくの果てには、視聴率をあげるために叫んだり怒鳴り合うだけで、なんの結論も出てこない番組が制作されている、と非難します。
実際に世界的に報道されているニュースの6割がネガティブなニュースだという統計もあります。もちろん、センセーショナリズムとネガティブな報道はいまにはじまったものではなく、「批判的精神」という名の下に、これまで受けついできたジャーナリズムの遺産です。そのため、今日まで「悪いニュースはいいニュース」が暗黙の黄金律になっています。
しかし、このままで本当にいいのかとホルクスは問い、この問いへの答えとしてはっきりと否だといいます。なぜなら、地球上の大多数の人間が平和裡に暮らし、その生活水準も治安も健康状態も、過去数十年間で全体として 明らかによくなってきているのに、ニュースではいつも世界中で大惨事が起きているように報道されるのは、全体像を把握する上でバランスを大きく欠いているとしか思われないためです。
また、ネガティブな報道ばかりに浸っていれば、当然、不安があおられ、社会全体が恒常的なパニックや過敏なヒステリック状態になります。 不安を感じ、そこから逃れるための性急な解決案を望む人たちが増えれば、たとえば政界ではポピュリズムの政党の勢力拡大を許すことになります。現在、ヨーロッパやアメリカにおいて台頭するポピュリズム政党をあげれば、ドイツやイタリア、東欧諸国など枚挙に暇がありません。こうした勢力の拡大が進んだ背景として、ホルクスはジャーナリズムの影響が大きいと考えます。
確かに、センセーショナルな話題は人の目を引きます。このため、今日のデジタル・メディアは高いクリック数を叩き出すために、人目を引くテーマに飛びつき、金儲けに走っている傾向が強くみられます。また、ラディカルなタイトルなどで人の興味をひきながら、実際の内容はそれとは異なっていたり、内容が薄くて失望させる「釣りタイトル」のようなマーケティングのトリックを節操なく使っている場合もあります。
しかしクリック率を上げるために、安直にそれらのテーマやトリックを使い続けていたらどうなるのでしょうか。ホルクスはそうした振る舞いはメディアにとって命とりになると考えます。メディアがよってたかって同じような報道をすれば(実際、現在のウェッブ上のニュースはこの傾向が強いですが)、論理的な帰結として、とくに気に入る記事もなくなり、記事につく「お気に入り」クリックの数は減少の一途をたどるでしょう。
また、たとえ一時的に財政を潤わせることができたとしても、長期的にはジャーナリズムにとってろくなことは一つもありません。節操のないトリックを使い、扇動的な内容ばかりを流すメディアに読者が嫌気をさしたとき、メディアはなににも代えがたいメディアそのものへの信頼を失うこととなります。報道の在り方を変えなければ遅かれ早かれ、ジャーナリズムは自滅することになるでしょう。
ジャーナリズムの黄金時代という逆説
ホルクスは、現状のジャーナリズムの体質と体制を抜本的に代えないかぎり、ジャーナリズムに将来はないとする一方、今日、ジャーナリズムには未曾有のチャンスが横たわる好機だともいいます。大手ソーシャルメディアやグーグルなどがこぞってニュース産業に参入しており、無料のニュースが氾濫している現状において、逆に、良質のジャーナリズムの需要もまた高まっているためだとします。
よいジャーナリズムとは、見えるままの事実を報道するのではなく、意味のあるものとないものを判別し、事象の背景を探り、分析し、解釈したもので、いわば社会を照らす灯台の役割を担うものである。そのような役割は、あまたのフリーのニュースソースがあっても、それらに代替されるものではないとホルクスは考えます。そして、そのような役割を担ってこそはじめて、ジャーナリズムは、デジタル時代であっても経済的にも存続できることになるといいます。
しかし、そのためにはまず、メディア関係者は、メディアを取り巻く環境や可能性にふりまわされず、改めて自問自答しなくてはいけないとホルクスはいいます。例えば、なんの目的で、どのようにデジタル媒体を使用するのか、はっきり自覚し、それに沿うかたちで使うことを勧めます。
これまでの大きな問題は、どのメディアも、デジタル媒体を使って可能なことをすべてしようとしていることだったとホルクスはいいます。日刊紙がデートのポータルサイトを作ったり、ニュース専門誌のウェッブサイトで男性靴下の販売などに関わり、そこで得られる個人情報をもとに新たなビジネスに結びつけることに執心したりしています。その一方、はなから将来はメディアの報道では十分収益があがらないと諦めたり、また中核であるはずのメディアの中身はもはや重要ではなくなったという悲観的幻想を抱いているようにもみえます。
しかしそれはとんでもない大間違いだ、とホルクスは反論します。そして、オンラインでもいいものがつくれるし、いいオンラインとプリントアウトしたものを組み合わせることもできるが、 オンラインでいくらきれいに飾り立てても、低質のコンテンツによる報道では失敗するだけだとします。
良質のコンテンツを世に送り出したいのなら、ジャーナリズムとして具体的にどんなことに主眼を置くべきなのでしょうか。ひとつの方向性としてホルクスが注目しているものが、本記事のテーマである「建設的ジャーナリズム」とよばれる新しいジャーナリズムの動きです。
建設的ジャーナリズム
「建設的ジャーナリズム」とは、デンマークの二人のジャーナリスト、ハーゲルップUlrik HaagerupやギュルデンステッドCathrine Gyldenstedによって、2010年ごろから提唱されるようになったジャーナリズムの志向や手法です。「今日のニュースメディアで増えているタブロイド化や、センセーショナリズム、また否定的バイアス」に対抗し、「起きている悪いことや否定的な面を強調するのではなく、公平で正確でしかも社会的文脈に関連づけた世界を人々にみせることを目指す」(Constructive Institute)ジャーナリズムだとされます。
デンマークでのこれまでの建設的ジャーナリズムの発展を、ハーゲルップの歩みを通して具体的にみてみましょう。
30年間ニュース報道に関わり、2007年からはデンマークの公共放送局の報道局局長を務めたハーゲルップは、公共放送においてたんなる出来事や、社会のヒステリー化を助長するトークショーとは違う、別の報道のかたちがあるべきではないかと模索しました。その結果、現状を報道するだけではなく、一歩前へ進み、解決の可能性を意識し、解決を模索しながら「建設的に」報道するというかたちにたどりつきます。そして、実際に、建設的ジャーナリズムを具体的な番組構成において推進してきました。それはたんに表面的にとりつくろったり、ポジティブなことだけを無批判に報道するということではありません。
ハーゲルップは、建設的なニュースを報道するのに、以下のような問いかけをもつのがよいとします。
・そのことで独自の(特別の)発想はどこにあるのか?
・なにが解決になりうるか?
・ほかの人はその問題にどう関わってきたか?
・我々はそこからなにが学べるか?
・もしも違う風であることが可能なら、なぜ我々にそれができないのか?(Haagerup, 2015, S.97)
公営放送の討論番組においては、参加者がそれぞれ意見を主張するのではなく、課題や問題を前に共同して解決方法をみつけるように義務づけました。ハーゲルップによると、デンマークではこのような報道の変化の結果、視聴者からはこれまでにない多くの肯定的なフィードバックが届くだけでなく、ニュース番組が15年ぶりに最高の視聴率を記録することで、経済的にも成功したと言います(ヨーロッパでは公共放送でも広告を放送し、広告収入を得ているのが一般的です)。
ちなみに、このようなハーゲルップの提案は、おおむねジャーナリストからも好意的に受け取られているそうで、唯一反対したのは、50代以上の自分のやり方を変えることに強い抵抗を感じる世代だったと言います。
ハーゲルップは、建設的ジャーナリズムがかかげる改革路線が、デンマークだけでなく、世界で共通してジャーナリズムが抱えている問題を解決するのに必要だという確信を深めていきます。2012年に著作『建設的ニュースConstructive news』(英語)が刊行されると、他国のジャーナリストからも大きな関心が集まるようになります。そして、建設的ジャーナリズムの研究をさらにすすめ、世界的にそのノウハウを研修などによって広げていくために、2017年3月には「建設的研究所」をデンマークのオーフス大学Aarhus University内に設立しました。
昨年10月同研究所が開催した研究発表会には、世界各国から470人のメディア関係者が参加しています。世界のすぐれた建設的ジャーナリズムの活動を行ったジャーナリストたちを褒賞する「建設的ジャーナリズム賞」という賞の授与も昨年からはじまりました(ちなみにデンマーク国内でこれに匹敵する賞はすでに2012年から授与されています)。
研究所のパートナーには、デンマークの関連企業だけでなく、世界的なジャーナリスト組織や国連、グーグルやドイツの外国語放送局Deutsche Welleなどが名を連らねており、建設的ジャーナリズムが世界的に支持を受け、また世界と連動している動きであることがうかがわれます。
今年2月にドイツの建設的ジャーナリズムの専門家会議に招かれたハーゲルップは、建設的研究所の目標を三つ掲げています。この先5年以内にグローバルなニュース(報道)文化を変化させること、ジャーナリズムへの信頼をふたたびインストール reinstallすること、そして、ニュースがもっと意味のあるものになるように助けることです(”Constructive Journalism Day”, 2018)。ハーゲルップにとって、この三つの課題こそ、社会にとって望ましいものでありながら、現在のジャーナリズムに不足している焦眉の課題だと捉えられているようです。
ところで、建設的ジャーナリズムは、北米ではじまった問題解決を目指すジャーナリズムの在り方や、最新の短期的なニュースを追うのではなく長期的に影響する話題やテーマを扱う「スロー・ジャーナリズム」の手法とも通底しており、明確に区別できるものではありません。むしろ、ほぼ同じころに世界各地で、ジャーナリズムのオルタナティブな方向性が模索され、おたがいに刺激を受け合いながら、発達してきたということのほうが、重要な点といえるでしょう。
出典: Constructive journalism in comparison
ドイツの建設的ジャーナリズム
ハーゲルップの著作は2015年にドイツ語にも翻訳されており、ドイツでも「建設的ジャーナリズム」への関心が強くみられます(Meier, 2018)。
実際に、建設的ジャーナリズムを掲げる雑誌『パースペクティブ・デイリー』がクラウドファンディングで立ち上げられ、2016年6月からスタートしたり、ドイツを代表する週刊誌『デア・シュピーゲルDer Spiegel』や『ディー・ ツァイトDie Zeit』が「建設的ジャーナリズム」の要素をとりいれた記事を作成するようになりました。2017年からは公共放送局でも、テレビ番組ルポ・シリーズの「プランB」(ZDF)やラジオ番組「パースペクティブ」(NDR Info)など、建設的ジャーナリズムの番組をスタートさせています。
ただし、ドイツ語圏では、メディア関係者や専門家の間で熱い視線を浴び、期待されているのに比べると、実際に、既存のメディアでこの手法を直接とりいれている事例は、むしろ少ないといえるかもしれません。いまだに、ジャーナリストの間では、慎重な立場や、批判的なスタンスが強いのも確かです。
ポジティブな面を重視することで、ネガティブな問題のインパクトがうすれ、読者を楽しませる甘いお菓子のような単調な報道となり、社会の深刻な問題をしっかり伝えることができなくなるのではないだろうか。ジャーナリストが社会問題の解決策をさぐるために、社会活動家のように振る舞うことが、はたしてジャーナリストとして正しいのか。解決の糸口を短絡的に求めようとすると、引用・言及するものが、メジャーなもの、大手のものに偏ってしまい、報道上の新たな不公平を生じさせてしまうのではないか、といった声がよくきかれます。
ただし、ジャーナリズムの新手法として注目されていることは確かで、批判的、慎重な立場を貫く人がいても、建設的ジャーナリズムをまったく知らぬ人はもはやいないと言ってもいいでしょう。その意味では、自分の報道の在り方を客観的に映し出す鏡のような存在として、報道の在り方(視点から、分析、文章のまとめかたまで)に刺激を受け、中・長期的には、さまざまな側面で、静かに影響を与えていくのではないかと思われます。
ネガティブな報道に疲弊する人々
さてここまでは、おもにジャーナリスト側の視点から、新しい時代にふさわしいジャーナリズムの構想についてみてみましたが、それらの受け手、つまり読者や視聴者たちは、実際に近年の報道をどのように受け止めているのでしょうか。これに関してとても興味深い調査がありますので、ご紹介してみます。
2015年にドイツで名高い社会調査研究所Forsaがドイツ民間放送局 RTL Aktuellの依頼で行った調査結果(Hein, 2015)によると、アンケート回答者の45%が、テレビのニュースは自分に問題を背負わされていると感じており、35%は不安な気持ちにさせられ、33%テレビのニュースのあとに気分(機嫌)が悪くなるとしています。
22%の人は、フラストレーションがたまるため、ニュースの報道をみるのがとくに好きではないといい、34%の人はポジティブなニュースが放送されるなら、もっと頻繁にみるだろうと回答しています。ちなみに若い世代(14歳から29歳)では、このような回答の割合がさらに高く42%にまで及んでいます。
80%の人々が問題だけの報道を望まず、解決への糸口が提示される建設的な報道をみたいとします(若い世代でそう答えた人の割合はさらに多く、87%です)。また、73%は勇気をもらえるニュースがみたいとし、68%はもっとユーモアのある報道がほしいといっています。
一方、47%の人は死者や苦しみや貧困の画像、31%は戦争や危機、災害についてのニュースを減らしてほしいと思っていることもわかりました。
ちなみに、人々がニュースをみることに疲れたり、無力さ(むなしさ)を感じることは、すでに40年も前から、メディア専門家の間では指摘されていました(Meier, 2018, S.9)。それでもなお、ニュースの報道の仕方はほとんど疑われることなく、同じような一本調子でありつづけ、センセーショナルな報道をさらにエスカレートさせる傾向が今日まで続いていたということになります。
建設的ジャーナリズムに対する人々の反応
従来型の報道を倦厭する傾向が強くなってきた人々にとって、建設的ジャーナリズムはどう映るのでしょうか。ジャーナリズムの手法として導入されてからまだ数年しかたっておらず、検証する調査や研究は多くありませんが、これまでわかっていることをまとめると以下のようになります(Meier, 2018, Berichte,2018.)。
・建設的ジャーナリズムの報道は、ほかの報道に比べて、読む(あるいは視聴する)価値があったと受け手に評価されることが多く、とくにローカルな内容の報道においてそのような評価が高い。
・建設的な報道を読んだり視聴すると、解決の糸口や希望をもつことでき、問題による精神的な負担がなり、気持ちがよくなる
・メディア事業体にとっても好ましい状況をつくりだす可能性がある。新聞の検証例では、読まれる時間が長くなり、読者層も広がり(とくにジャーナリズム離れが目立っていた若者を引きつけ)、メディア全般に対してもポジティブで役に立つという印象が強まった
・ただし、それが中・長期的にどのような効果はもたらすのか、また社会に実際にどんなインパクトを与えるのか(例えば問題解決の機運を高めたり、情報が拡散されたり、市民運動が活発化させるなどにつながる)などは、まだ不明
・深刻な社会問題については、建設的なレポートでは、受け手のネガティブな印象が弱まり、実際の問題の解決に、むしろ役に立たないことも考えられる。
おわりに
ハーゲルップは、今年2月のドイツの会議で「ジャーナリズムとは、現実と現実の認識との間のフィルターである」、と表現していました(”Constructive Journalism Day”, 2018)。
この比喩を使ってさらに考えてみると、これまで長い間、わたしたちは、フィルターの選択肢をほとんどもたなかっただけでなく、なんの疑いも持たずに同じフィルターだけを使いこんできたと言えるでしょう。「現実」の方に向ける関心に比べると、そのフィルターがどのくらいうまく機能しているかについての関心は高くありませんでした。
しかし、「フィルター」いかんで現実の見え方、感じ方が大きく異なること、またフィルターを変えてもジャーナリズムが可能であることに、少しずつジャーナリスト自身の間で自覚が強まり、その一端が建設的ジャーナリズムという動きにつながったのだといえるのではないかと思います。
今後は、フィルターにどんなバラエティーがあり、年齢層や特定のテーマなどでフィルターを変えることで情報伝達をどう最適化できるのか、といった問題について、ジャーナリストだけでなく、受け手側の読者や視聴者自身ももっと関心をもって関わり、ともに考えていくことが、良質のジャーナリズムが存続していくためには大きな課題だといえるでしょう。
参考文献およびサイト
・Beck, Klaus, MEDIA Lab Wächterrolle statt Er-Löser, Der Tagesspielgel, 12.1.2018
https://www.tagesspiegel.de/medien/media-lab-waechterrolle-statt-er-loeser/20871508.html
・Berichte, die die Welt verbessern. Konstruktiver Journalismus, taz, 30.3.2018.
・”Constructive Journalism Day” (Teil 2) , NDR Info – Aktuell – 15.02.2018 16:30 Uhr
https://www.ndr.de/info/Constructive-Journalism-Day-Teil-2,livestream916.html
・Constructive Institute, Journalism for tomorrow
https://constructiveinstitute.org/
・«Das Unerwartete macht uns schlauer», Mit Ulrik Haagerup sprach Jean-Martin Büttner, Tagesanzeiger, 5.9.2015.
http://www.tagesanzeiger.ch/leben/gesellschaft/Das-Unerwartete-macht-uns-schlauer/story/14094642
・Haagerup, Ulrik, Constructive News. Warum “bad news” die Medien zerstören und wie Journalisten mit einem völlig neuen Ansatz wieder Menschen berühren, 1. Deutsche Ausgabe, Salzburg 2015.
・Hartmann, Kathrin, “Konstruktiver Journalismus””Wer sagt denn, was eine Lösung ist?”, Deutschlndfunk, Kathrin Hartmann im Gespräch mit Brigitte Baetz, 2.4.2018.
・Hein David, TL-Umfrage Zuschauer wünschen sich mehr “Constructive News”, Donnerstag, Horizont, 10. September 2015
・Horn, Charlotte, Konstruktiver Journalismus steht im Fokus, NDR Info, Stand: 16.02.2018 11:48 Uhr
・Meier, Klaus, Wie wirkt Konstruktiver Journalismus? Ein neues Berichterstattungsmuster auf dem Prüfstand. In: Journalistik. Zeitschrift für Journalismusforschung, Ausgabe 01/2018, S.4-25.
・Matthias Horx über Netzkommunikation”Die Erregungskultur, die wir erzeugt haben, ist toxisch” (Moderation: Andre Zantow), Deutschlandradio Kultur, 2.4.2016.
・Perspective daily
・Sander, Mathhias, Der Journalist, dein Freund und Helfer, NZZ, 7.7.2015.
http://www.nzz.ch/feuilleton/medien/der-journalist-dein-freund-und-helfer-1.18575396
・1000 Freunde bei Facebook sind die neue Einsamkeit, Zukunftsforscher Matthias Horx prophezeit Medien, die Sinn stiften, eine grosse Zukunft- und sieht Anzeichen für eine neue Offline-Kultur als Gegengewicht zur allgemeinen „Verschitstormung“ In: Handelsblatt, Wochenende 6./7./8.5. 2016, Nr.87.
プロフィール
穂鷹知美