2014.01.11

東京難民 ―― ひとつ踏み外せば、あなたもホームレス? 現代の若者の貧困を考える

大西連×丸山里美×荻上チキトークイベント&試写会にご招待いたします

社会 #東京難民#貧困#佐々部清

ネットカフェ難民の行く末、危険なバイトの真実、華やかなホストの裏側、そして流転の果てに辿り着くホームレス――格差社会のゆがみの中でもがく若者たちのリアルな姿を、真正面から描く衝撃作!

時枝修は、どこにでもいる大学生だった。授業をサボり、合コンで盛り上がり、気楽な毎日を送っていた。だが──何の通知もなしに突然、授業料の未払いを理由に、大学を除籍される。生活費全般の面倒を見てくれていた父親が、借金を抱えて失踪したのだ。当然家賃の支払いも無く、アパートから強制的に追い出された修は、ネットカフェに泊まりながら日払いのバイトで食いつなぐ。ある日、騙されて入ったホストクラブで高額の料金を突きつけられ、その店で働くしかなくなるが、ホストの裏側を見てしまった修は無傷で抜け出すことが出来ず、ついにはホームレスにまで転落してしまう――。

定職も住む所も無い“ネットカフェ難民”や、ファーストフード店で朝まで粘る“マック難民”たちの実態、華やかなホストの秘密のビジネス、“日雇い労働”の信じられない条件、そして流転の先に流れ着く終着点──これは、どこか遠い国の物語ではない。まさに現代日本のもう一つの顔なのだ。タブーとされる裏社会の素顔に容赦なく迫り、真正面からリアルに描き出すことで、いまだ存在する格差社会の真実を突き付ける。

メイン中

「東京難民」公開を記念して、試写会およびトークイベントを行います。

新宿での炊き出し・夜回りなどのホームレス支援活動などを取り組んでいる、NPO法人自立生活サポートセンター・もやいの大西連氏、昨年『女性ホームレスとして生きる 貧困と排除の社会学』が話題となった立命館大学産業社会学部准教授の丸山里美氏、シノドス編集長の荻上チキが若者の貧困などについて議論いたします。

試写会&トークイベントへのご招待

50名様を試写会&トークイベントにご招待いたします。

●スケジュール

日時:1月22日(水)17時00時開場・17時30分開演(~20時30分トークイベント終了)

場所:ブロードメディアスタジオ試写室(月島駅より徒歩5分)

※開演時間を過ぎますと入場ができなくなりますのでご注意ください。

●お申込み

こちら info@phantom-film.com へ、タイトル「『東京難民』シノドス試写会希望」とご明記の上、「お名前」「人数」「ご住所」「お電話番号」「メールアドレス」をご明記の上、お申し込みください。

折り返しご返信いたします。なお人数に達し次第、募集を終了いたします。※募集は終了いたしました。 

●「東京難民」公式サイト

http://tokyo-nanmin.com/

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東京難民

2014年2月22日(土)より、全国ロードショー(有楽町スバル座ほか)

配給:ファントム・フィルム

©2014『東京難民』製作委員会

プロフィール

丸山里美社会学

京都大学大学院文学研究科博士課程取得認定退学。博士(文学)。専攻は社会学。立命館大学産業社会学部准教授。主な著書として『女性ホームレ スとして生きる 貧困と排除の社会学』(世界思想社)、『フェミニズムと社会福祉政策』(共著、ミネルヴァ書房)、『ホームレス・スタディー ズ』(共著、ミネルヴァ書房)、共訳にマイク・デイヴィス『スラムの惑星』(明石書店)など。

この執筆者の記事

大西連NPO法人自立生活サポートセンター・もやい

1987年東京生まれ。NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長。新宿での炊き出し・夜回りなどのホームレス支援活動から始まり、主に生活困窮された方への相談支援に携わる。東京プロジェクト(世界の医療団)など、各地の活動にもに参加。また、生活保護や社会保障削減などの問題について、現場からの声を発信したり、政策提言している。初の単著『すぐそばにある「貧困」』(ポプラ社)発売中。

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荻上チキ評論家

「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」スーパーバイザー。著書に『ウェブ炎上』(ちくま新書)、『未来をつくる権利』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『日本の大問題』(ダイヤモンド社)、『彼女たちの売春(ワリキリ)』(新潮文庫)、『ネットいじめ』『いじめを生む教室』(以上、PHP新書)ほか、共著に『いじめの直し方』(朝日新聞出版)、『夜の経済学』(扶桑社)ほか多数。TBSラジオ「荻上チキ Session-22」メインパーソナリティ。同番組にて2015年ギャラクシー賞(ラジオ部門DJ賞)、2016年にギャラクシー賞(ラジオ部門大賞)を受賞。

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