2014.07.14
出場条件はホームレス!――もうひとつのワールドカップ
2014年のFIFAサッカーワールドカップがブラジルで開催されている。世の中には、もうひとつのワールドカップが存在することを読者の皆様はご存知だろうか。その名も、「ホームレス・ワールドカップ」。選手は全員がホームレスで、大会の目的は選手の自立だ。
2011年夏、ビックイシュー基金が主催するホームレスサッカープロジェクトから、日本のホームレスサッカーチームの代表として「野武士JAPAN」が出場した。今回は、その軌跡を書いた『ホームレス・ワールドカップ日本代表のあきらめない力』(PHP研究所)の著者であり、現在、野武士JAPANの監督を務める蛭間芳樹氏からお話を聞いた。(聞き手・構成/山本菜々子)
ホームレス・ワールドカップとは
―― 今日は野武士JAPAN監督の蛭間さんにお話を伺います。タイトルにもなっている「ホームレス・ワールドカップ」について教えてください。
「ホームレス・ワールドカップ」は文字通り、ホームレス人たちが出場するサッカー世界大会です。出場条件はホームレスであること。サッカーを通じてホームレスの人たちが生きる喜びや希望を持ち、自立への一歩を踏み出すことを目的としています。この大会に参加できるチャンスは人生に一度しかありません。ワールドカップに出場する過程や本大会を機に、自立して欲しいという趣旨からです。
世界60か国からの参加があり、野武士JAPANも2011年に日本代表として参加しました。この本では、2009年から2012年の間に、私がホームレスの人たちと出会い、サッカーの練習をし、様々な困難に直面しながらもワールドカップ出場とその後の自立に向けた歩みと選手の変化について、目の前で起きたことを記録しています。
―― フットボールチーム「野武士ジャパン」の練習にお邪魔しましたが、なかなかハードな練習ですね。二日くらい筋肉痛で動けませんでした(笑)。
ははは、そうでしたか(笑)。うちの選手はピンピンしていますよ。スポーツですから練習はしっかりやります。なかでも、基本練習をきっちりやっています。仕事でも勉強でも、なんでもそうですが、基礎が大事ですから。
―― もし私が監督だったら、試合を多くして「楽しかったね」という感じにしてしまうと思うんです。しかし、なぜ練習を真剣にし、ワールドカップに行って……と高い目標を持ってやっているのでしょうか。
このチームの目的は“選手の自立”です。遊びで集まっているチームではありません。練習に来るのも来ないのも彼らの判断ですし、練習に来ることは自立への意思表示だと思っています。ですから私たちコーチやスタッフも真剣です。
私たちボランティアスタッフは平日働いているので土日の時間しか提供できません。でも、ビックイシューの販売者の方からすれば、土日は雑誌がよく売れます。本来ならばそのお金を得られるはずなのに、サッカーをしに来る。だとしたら、無形かもしれませんが経済的な価値以上のものを提供しないといけません。ですから、こちらも真剣勝負です。
ここに来る価値があると、選手にいかに思ってもらうか。今日の練習に参加して、何かを身に付けたいと思って彼らは来ているわけです。その思いに対して失礼にならないように私たちは気をつけています。
ただ試合や相手に勝つということは、このチームの目的や方向性ではありません。もちろんスポーツですから、サッカー技術の向上や試合に勝つための練習は行います。それより重要なことは、選手個人がやりがいや希望をみつけてもらい、仲間とのつながりや信頼関係の大切さに気がつきながら、そして、自身の人生の再スタートや自立に向け選手もコーチも共に歩んでいく為のチームです。ですので、一筋縄ではいかないというか、色々と試行錯誤しながらやっています。
―― コーチングをする上で意識していることはありますか。
距離感の取り方は非常に気を付けていますね。あんまり近づきすぎると「この人についていけばいい」となってしまう。でも、基本的には試合中も人生も自分でなんとかするしかありません。セルフヘルプ、自助が基本です。そこは、冷たいですけど、「自分のことは自分で頑張ってね」とするしかありません。援助ではなく支援という表現が適当ですし、ビッグイシューの組織活動の趣旨もそのような立場です。
ビックイシューのコンセプトも、雑誌を売りたければ売ればいいし、休みたければ休めばいいし、その間でどれだけ自己努力するのかが求められています。
とはいえ、「監督」と「選手」のような、かしこまった関係ではなく、OB選手の家に鍋パーティをしに行ったりするんですよ(笑)。監督ではあるんですが、別に偉いわけではありません。指揮や指導はしますけど、チームの中のひとつの役割だと思っています。このチームに関わる人それぞれが、それぞれの役割に基づいたリーダーシップを果たせば良いと個人的には思います。
「俺たちはホームレスだけど、お前はホームレスになったことないんだから、俺たちの気持ちは分からないだろう」と思われたら信頼関係が終わってしまいます。選手のほとんどは、自分より年齢が高い人、障がいがある方など、社会的不利・困難な状況にある人たちです。彼らの方が、人生経験が長かったり、沢山の困難に局面していますから、ごまかしは通用しません。どこから持ってきた話ではなく、きちんと自分の意見を持って膝詰めで対話することが大事だと思います。
サッカーは人生や社会の縮図
―― はじめて、野武士JAPANのお話を聞いた時、「サッカー」と「ホームレス」のあいだに意外な響きを感じました。
そもそも、私がこのチームに参加するきっかけとなったのは、日本元気塾(米倉誠一郎塾長)のケーススタディでビックイシューの販売のサポートプログラムを受けたとき、一緒に雑誌を売っていた販売者さんに、サッカーの練習に誘われたからなんですが、販売者さんから「おれ、ホームレスサッカーで日本代表を目指しているんだ」と言われたときは、どういう意味なのかまったく分かりませんでしたね(笑)。
ビックイシュー基金では、サッカーだけではなくダンス(ソケリッサ)や音楽バンドなど様々なクラブ活動があります。自立を支援する方法は、直接的に仕事を紹介するだけではありません。
国や自治体が宿舎をつくるようなハード面の対応ももちろん必要ですが、自立するためには、個人がどれだけ頑張ろうと思えるか、またそのことを社会全体がどれだけ支えられるかという多面的かつ包括的な環境整備が大事です。これはホームレス問題に限らず、様々な政策課題についても同様のことが言えると思います。
多くのホームレスの人たちは、そのきっかけをつかめずに今まで来ているんです。一度ホームレスになってしまったら、なかなか抜け出せません。よく「自己責任」という言葉が言われますが、そもそも自助努力が報われるような、誰もが責任を果たせるような社会の環境がそもそも整っているのでしょうか、疑問に思います。正直者がバカを見たり、言った者負け、みたいな状況や空気ってありますよね。
ホームレスの人たちは、失業して収入がなくなり、家が無くなったから「ホームレス」になっているのではなく、同時に家族や友人との関係も失っています。核家族化、少子化、高齢化、経済至上主義にもとづく短期利益追求などが、様々なセーフティネットを弱めている部分もあるのではないでしょうか。
―― たしかに、家族や友人がいたら、路上生活はしていないかもしれませんね。
ですので、仕事だけではなく、居場所をつくるのは非常に重要です。選手には様々な状況の人がいます。ホームレスになりたての人もいれば、そろそろ卒業できる人もいます。どういう段階の人に会っても、集まれる場やコミュニティが存在し続けるのは大事です。
そして、居場所だけにとどまらず、選手の自立を促すのがコーチングの目的であり私たちの役割です。たとえば、ホームレス・ワールドカップや日韓戦で対外試合をすると、とてもいい刺激になります。しかし、難しい面もあって、勝負の機会をつくると、負けるのがこわくなって練習に来なくなったり、逆にサッカーだけをがんばったり、自分だけが目立とうと個人プレーする人もいます。でもそれじゃあ違うだろうと。
サッカーは人生や社会の縮図です。個人の頑張りだけではなく、チームとしてのパフォーマンスが求められています。コーチングする側が一工夫すればいろんなことをチームとして経験することができます。自立をする時、最後は個人の力が必要です。個人のリーダーシップとそれを支えるチームメイトやスタッフのフォローワーシップ、それらを複合的に養生しながら、ゆるやかに後押しする力がサッカーにはあると思います。
―― 「サッカーは人生の縮図」良い言葉ですね。
しかも、サッカーはルールが簡単で分かりやすい上に、ボール一つだけで始められるので安上がりです。さらに、世界中で行われているので、どこかの成功事例やモデルを共有し学ぶことが可能です。今、国際社会では途上国の地域開発にスポーツを取り入れることがメインストリームになりつつあります。サッカーもその中で大きな役割を果たしていますし、これからもどんどんサッカーを活用した地域やコミュニティー開発、社会の問題解決が進んでいくでしょう。FIFAランクを上げることや、日本人選手が欧州ビッグクラブで活躍することも重要ですが、世界のサッカー界は別のアジェンダやサッカーの可能性に気がついています。
「怠けもの」ではない
―― 「なんでホームレスがサッカーをしているんだ」もっとやることがあるだろうという声もあるようですね。
日本社会は、非常にホームレスに厳しいですね。みんな直接ホームレスの人と話さずメディアで見るホームレス像をもとに、「怠けている」「気ままに暮らしている」と思い込んでいます。しかし、誰も好きでホームレスになっているわけではありません。そう思っている人は、現状認識が間違っています。また、ホームレスという集団名詞で彼らを固定的な存在として捉えていることも本当に残念です。当たり前ですが、彼ら一人ひとりに名前があり、人生があります。
日本ではホームレスの定義を「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所と詩、日常生活を営んでいる者」としています。この中には、ネットカフェやファーストフード店など深夜営業の店舗で過ごす人を含んでいません。
一方、EU加盟国では、日本でいう「路上生活者」に加え、知人や親族の家に宿泊している人や安い民間の宿に宿泊している人、福祉施設に滞在している人など、路上生活者に至るプロセスまでをも視野に入れています。
今、日本では「ホームレス」が2003年の25000人から、2013年には7500人減少したと言われています。しかし、EUの定義に則れば、「ホームレス」はかなりの数いるのではないでしょうか。このことは、大西連さんも指摘していますよね。(大西連/「ホームレス」は減少しているのか――岐路に立たされるホームレス支援の今後)
統計的に少なくなったからといって、ホームレスは減っているわけではありません。むしろ貧困の形が多様化してきています。全国に7500人しかいない限られた人の話ではないんです。
このチームに関わってから、リーマンショックや3.11、東日本大震災がありました。そうすると、福島の普通のサラリーマンの人が我々のチームに「クビになってしまいました」と来るんですよ。みんな「自分は一生懸命仕事していたのに、こうなると思いませんでした」と言うんです。自分の努力だけではどうにもならない不運によってホームレス状態になる人はたくさんいます。
今は、こんなことを偉そうに言っていますが、私もこのチームに関わるまでは、彼らは単純に努力していない人だとか、自分はホームレスにならないと思っていました。こんな豊かな日本で貧困だとかホームレスってあり得ないでしょうと。ただサボっているだけでしょうって。
でもチームに関わり、その考えや価値観は大きく変わりました。彼らはサボっているわけでも、能力が低いわけでもありません。
実際に、自分が会社をクビになってしまい、住む場所や公的証明書や、家族や友人との関係も不可抗力で失ってしまったと考えてみてください。日本社会は、一度レールから外れてしまった人にとても厳しいですよね。住所が無ければ仕事も限られてきます。働きたくても働く術がない。どうしたらいいのか途方にくれてしまうはずです。
日本のベンチャー企業が諸外国ほど盛り上がっていないのは、ベンチャーで一度失敗したらなかなか這い上がれない社会だからです。ホームレスの方々も一緒なんですよ。一度失敗したら這い上がれない。決められた王道から外れてしまったら元に戻れません。「怠け者」だからホームレスなのではなく、いつ自分の身にもいつか降りかかるかという問題であって、私や皆さんは、たまたま運良くこちら側にいるだけなのです。いまやこちら側の社会自体も危ういですが(笑)。
―― 自分がホームレスに対するリアリティってなかなか持ちづらいですよね。
そうですね。今、「エリート」と言われる人達や金儲けをしている人達だって、たまたま今理想とされている教育やビジネスに適応しているだけです。いつどうなるかは分かりませんし、社会というゲームのルールが変わるかもしれませんよね。
私は、一度ホームレスになった人を、地域の自治体や国でいえば厚生労働省の社会保障政策部門に一定数起用するといいと思うんです。その方が、現場目線から真に課題解決に向かう良い施策が作れるのではないでしょうか。一度、レールから外れたら終わりなのではなく、社会に再チャレンジする際には、どうせなら自分の経験を生かして、社会を豊かにするために活用するというパスがあるといいですよね。このような総合力を「レジリエンス」といいます。
「ブランドイメージが悪くなる」
―― パリのワールドカップに行くために、パスポートを取った話が印象的でした。
公的な書類どころか住民票もないので、パスポートを取るのに苦労しました。驚いたのが戸籍のない選手です。法律上死亡したことになっているんですよね。ある選手の場合は、家族との関係が絶縁状態になっており、親族から出された失踪届けが7年経ってしまっていたので「死亡」になっていました。社会的にも法的にも、存在を消されている人がいるなんて、非常にショックを受けました。
さらに、パスポート取得の段階でも、「ホームレスなのにワールドカップ?」と渡航目的を理解してもらえず、翌日スタッフも一緒に、懸命に説明し、やっとわかってもらったということもありました。自立に向かって頑張ろうとしている人や自身の知らないことに理解を示さない日本社会の壁のようなものを感じました。
―― 協賛する企業を探すのも大変だったようですね。
はい、とても大変でした。ホームレス・ワールドカップに出場した多くの国では、通常のスポーツの代表のように民間企業がスポンサーになったりサッカー協会やクラブチームが応援しています。
しかし、日本の組織にはとにかく断られました。私たちの営業力が原因なのかもしれませんが、日本企業では「個人としては興味があるが会社としてはブランドイメージがあるので応援できません」といった話や、「サッカーをする前に他にやることがあるのでは?」と言ったことを何度も言われました。すごく悲しいですよね。社会の重要な問題だという意識が日本社会全体として共有できていないんです。
どうしようもない状況の中で、私たちを救ってくれたのは外資系企業でした。ホームレスの問題や貧困問題は、社会の重要な問題だから企業も積極的に応援しようという風土、マインドがありますね。
―― 日本のCSRやCSVって環境や教育関係が多いイメージです。
それも重要です。ただ、もっと他の社会課題にも目を向けても良いと思います。名著『失敗の本質』にもありますが、日本は依然としてある特定のモノやコト、状態に過剰適応しますよね……。
2011年のワールドカップの後にホームレス日韓戦をソウル市でやったのですが、韓国のソウル市や企業もサッカー協会も協力してくれましたし、プロのカメラマンや映画監督も来てビデオをとってくれた。韓国に大きな差をつけられたと感じました。今はまだ、日本では同じような環境にありません。日韓戦を日本で開催するのにはまだまだ時間がかかりそうです。
活動をしていると、日本は本当にホームレスの人に厳しい社会だなと感じます。この前も、「スカイツリーの周辺で生活をしていたのに、追い出されてしまった」という話を聞きました。
目にするニュースでは、世界一のタワーが出来て良かったね、という話ばかりですよね。でも、その背後ですごく苦しんでいる人達がいるわけです。彼らはまた次の場所に行かなければいけませんが、ホームレス状態の人たちにはそこで仕事を譲り合ったり必要な情報を交換していたりする。出て行った先に福祉の制度がきちんと用意されていないのならそれはただの社会的な「排除」でしかありません。
いま、2020年のオリンピック・パラリンピックで日本は盛り上がっています。いまを生きる日本人として、私もとても嬉しく思っています。しかし、その一方でホームレスの人たちが追い出される事例が、すでにいたるところで起こっています。ぜひ、そこにも注意を向けてほしいです。海外の人たちを「おもてなし」ておいて、日本人の一部を「排除」するやり方は共感できません。ブラジルのW杯でも光の部分と影の部分がありましたね。
現場のリアルをみて欲しい
―― 面白いのが、野武士からの卒業がホームレスの卒業と重なるところです。みんな「よかったね」と送り出していますね。
普通の日本代表だったら、代表選考から漏れて悲しいかもしれませんが、そういうものでもありません。チームの目的や価値観が勝負だけではない。チームにいて、自立に向かうことができたら、成功です。
この本は「蛭間という鬼コーチがいて、人生を諦めてしまったホームレスたちを鍛えまくって、続々と選手たちが就職に向けて歩んでいきました」という単純なハッピーストーリーではありません。昔のスポコンをイメージされる方が多いのですが、それは勘違いです。
―― そうですね。たしかに、そんな本ではないですね。もっとドラマチックに書けるはずなのですが、あえて淡々と書いている印象を受けました。
ただただ自立に向けて、選手が何度も壁にぶつかりながら愚直に歩んでいて、私たちコーチやスタッフといったいろんな仲間がいる。それだけで価値があると思うんです。いきなり自立できたり、スーパーマンになれるわけじゃないし、鬼コーチが全部面倒見てくれるわけでもありません。これは現実の話、人生の物語ですから。
―― ストーリーとしては、「鬼コーチが鍛えて、みんな就職!」みたいな方がキャッチーですよね。
もちろん、我々もこの活動をみなさんに知っていただくために、そういったスポコンの面を強調したりもします。それはある意味で事実でもありますし、広報戦略上のコンテンツとして面白いですから。ですが、それを一部のマスコミは面白おかしく誇張し感動物語に仕立て上げようとします。その影響を直接受けるのはホームレスの人たちです。この現場のリアル感を広く知っていただくことは、なかなか難しいですよね。
ですので、この本を読んで興味を持った方は、ぜひ練習に来てください。よくも悪くもメディアに載る情報には執筆者のバイアスがかかっていますから、リアルをみてほしいと思います。選手、スタッフ、そして私自身についてもメディア上の虚像ではなく、リアルな実像があり多様なキャラクターがあります。野武士ジャパンというチームが、なにをやろうとしているのか、このチームの強さは現場で見ないと分からないと思います。
―― 練習に参加しましたがすごく楽しかったです。取材そっちのけで夢中になってボールを追いかけてしまいました(笑)。一緒にプレーすることで隣の人とも自然に喋るようになりますよね。
そうなんです。最初は、見知らぬ人たちが集まるので固いんですが、一緒に体を動かしていくことで不思議と仲良くなっていきます。汗をかいたり、大笑いしたりする機会って社会人になるとほとんどないですよね。自分で言うのもなんですが、すごく楽しいんですよね(笑)。このチームに五感で触れることで、どういうチームなのかを分かっていただけると思います。初めて来られる方にも満足していただける工夫もしています。ぜひ、多くの人に、選手のあきらめきれないゴールを目指した頑張りを見に来て欲しいですね。
○野武士ジャパンHP: http://www.nobushijapan.org/
プロフィール
蛭間芳樹
株式会社日本政策投資銀行 環境・CSR部 BCM格付主幹。1983年、埼玉県生まれ。2009年東京大学大学院工学系研究科社会基盤学卒業(修士)、同年(株)日本政策投資銀行入行。企業金融第3部を経て2011年6月より現職。専門は社会基盤学と金融。世界経済フォーラム(ダボス会議)ヤング・グローバル・リーダー2015選出、フィリピン国「災害レジリエンス強化にむけた国家戦略策定(電力セクター)」アドバイザー、内閣府「事業継続ガイドライン第3版」委員、国交省「広域バックアップ専門部会」委員、経産省「サプライチェーンリスクを踏まえた危機対応」委員、一般社団法人日本再建イニシアティブ「日本再建にむけた危機管理」コアメンバーなど、内外の政府関係、民間、大学の公職多数。日本元気塾第一期卒業生「個の確立とイノベーション」。また、2009年よりホームレスが選手の世界大会「ホームレスワールドカップ」の日本代表チーム「野武士ジャパン」のコーチ・監督をボランティアで務め、2015年からはホームレス状態の当事者・生活困窮者・障がい者・うつ病・性的マイノリティ(LGBT)などが参加する「ダイバーシティ・フットサル」の実行員も務める。NHK-Eテレ2016年元日特番『ニッポンのジレンマ ―競争と共生―』に出演。著書は『責任ある金融』(きんざいバリュー叢書/共著)、『日本最悪のシナリオ 9つの死角』(新潮社/共著)、『気候変動リスクとどう向き合うか(きんざい/共著)』、『ホームレスワールドカップ日本代表のあきらめない力(PHP研究所)』などがある。