食品の放射性物質の基準値はどのくらいか?

食品衛生法の規定に基づく放射性物質の基準値は、一般食品(米や野菜、肉、卵、魚など)の場合、100ベクレル/kgです(乳・乳製品は50Bq/kg、飲料水は10Bq/kg)。この基準値は、市場に出回っている食品の50%が汚染されているという保守的な前提を置いたうえで、追加被曝が年間1ミリシーベルト以内になるように設定されています。

 

放射性セシウムの基準値について海外と比較してみると、米国はすべての食品で1200ベクレル/kg、国際的な食品規格コーデックスの基準では1000ベクレル/kgです。では、どうして日本の基準は欧米より10倍以上厳しいのでしょうか?

 

日本では、国内流通食品についての基準値は存在しませんでした。しかし2011年3月に福島第一原発事故が起こり、国内の食品放射性物質に含まれる放射性物質の基準値を設定する必要が急遽生じました。

 

原発事故直後には、十分に安全を見込んだ上で、5ミリシーベルトを年間許容追加被曝線量としました。ここから計算した結果、世界基準コーデックスより厳しい500ベクレル/kgの暫定基準値(乳・乳製品および飲料水は200ベクレル/kg)が設定されました。

 

その後、当時の行政が年間許容追加被曝線量をより保守的にし、「年間1ミリシーベルト」としました。それに伴って、基準値もさらに厳しい100ベクレル/kgに設定されなおされました(乳・乳製品は50ベクレル/kg、飲料水は10ベクレル/kg)。

 

以上のように、日本の100ベクレル/kgという基準値は、かなり厳しいものだといえます。また付言すると、福島では基準値100ベクレル/kgに近い作物はほとんどありません。それどころか、多くの食品における市場に流通する前の検査結果は検出限界値(検出できる最小量)未満です。

 

●参考リンク

食品中の放射性物質の新たな基準値
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/leaflet_120329.pdf

 

 

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