福島第一原発で働くのはどんな人?

福島第一原発の構内では、どんな人たちが働いているのでしょうか。 

 

2011年10月から、「福島第一原子力発電所の労働環境に係わるアンケート」が定期的に実施されています。これは福島第一原発に出入りしている関連企業すべてを対象とした調査です。直近の第7回調査は2016年8月末から10月頭にかけて行われ、6182人からの回答が集計されています(回収率は88.6%)。 

 

年齢構成は、10代が0.3%、20代が12.2%、30代が20.4%、40代が29.7%、50代が25.5%、60代が9.5%、無回答が2.4%です。つまり、40~50代が約55%、20~30代が30%以上という結果が出ました。これは現在の日本人全体の年齢分布に近い構成ですので、ごく平均的な職場と言えます。

 

年齢以外の特徴を見てみましょう。「現在の職種での作業経験年数」という項目によれば、40.1%の人が10年以上の経験者、続いて1~5年(31.3%)、5~10年(13.5%)、そして1年未満は10.5%です。このことから、5年以上の経験者が少なくとも5割以上は働いているということがわかります。つまり、福島第一原発事故の以前から、それぞれの職種で経験を積んできた人たちが多く働いているということです。

 

「福島第一原発の構内にいた経験者は、被曝線量が限界に達してしまって、もうひとりもいないのではないか」「技術や経験がなくても覚悟があればできるのではないか」という誤解が一部でありますが、実際には、多様な経験を持つベテランの熟練工が中心となって、福島第一原発の廃炉作業を支えています。 

 

また、福島第一原発での仕事は専門性が高く、経験と技術力が問われる作業が今後ますます増えていきます。福島第一原発の廃炉作業には世界中の注目が集まっているといっても過言ではなく、日本の技術力が試される現場となっていくことでしょう。

 

●参考リンク

労働環境の改善に向けたアンケート結果(第7回)と今後の改善の方向性についてhttp://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/decommissioning/committee/osensuitaisakuteam/2016/12/3-07-02.pdf

 

 

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