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2013年9月に認定NPO法人環境エネルギー政策研究所の研究員・古屋将太さんが『コミュニティ発電所 原発なくてもいいかもよ?』(ポプラ社)を出版。いま日本各地で芽吹きつつある自然エネルギー事業の支援に携わってきた古屋さんだからこそ書けた、自然エネルギーのいま。たいへんだけど楽しい自然エネルギーに、カジュアルに関わるきっかけとして、ぜひお読みいただきたい一冊です。(聞き手・構成/金子昂)

 

 

「自然エネルギーの入門本」

 

―― 認定NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)の研究員で、国内外の自然エネルギーの事例に詳しい古屋さんには、これまで何度もシノドスに文章を寄せていただきましたが、いつもよりもわかりやすい本をお書きになったんだなあと思いました。なにか理由があるんですか?

 

東日本大震災と原発事故のあと、知識人といわれる人たちの自然エネルギーについての発言って、ぼくにはすっとんきょうに感じられるものばかりだったんですね。だからシノドスでは、そういった人たちに向けて、自然エネルギーの可能性や政策的な話、政治的な話をちゃんと知って欲しいと思って書いたんです。

 

でも、市民が各地で開催している勉強会や研究会に呼んでいただいてお話をする機会が増えてから、専門用語や長ったらしい固有名詞を使って、一般企業の方やおじいちゃんおばあちゃんに話をしてもなかなかうまく伝えられないことに気がついたんですね。もっとわかりやすい言葉で、自然エネルギーのことを伝えないといけないと思いました。でもそのときは忙しくて、なかなか書く時間がつくれなかったんです。

 

 

―― 忙しすぎて「古屋さんの持続可能性が危ぶまれている」というお話も書かれていましたね(笑)。

 

でも、それだけいろんな人が興味をもってくれるようになったのは本当に嬉しいことですよね。

 

コミュニティ単位で取り組んでいる各地の自然エネルギー事業にもちょっとずつ成果がでてきて、そろそろもっとたくさんのひとに伝えなくちゃいけないなあと思うようになりました。原発事故が起きる前から頑張っている人たちがいて、原発事故が起きてから始めた人も成功し始めている。そこには誰もが参加するチャンスがあるので、その入り口になるような本を書きたいと思ったんです。

 

 

―― シノドスの記事は一生懸命読まないとついていけないときもありましたが、この本はすごく読みやすかったです。何が違うんでしょうか?

 

エネルギー政策って難しい言葉が多いんですよね。この本でもどうしても使わなくちゃいけなかったので使いましたが「地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務」みたいな言葉がたくさん並ぶんです。漢字ばっかりで頭が痛くなります。だから最低限必要な言葉は使いましたが、できるだけわかりやすい言葉で書くようにしました。あと地域ごとの具体的な事例を起承転結のある物語仕立てで書くように意識もしています。また、「人」を中心に書くように心がけました。

 

 

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シノドス国際社会動向研究所

vol.269 

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