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「グローバリゼーション」は今や世界の常識となっている。いわゆる「リーマンショック」以後もそれは変わっていないようである。今の世界や日本には、「グローバル化」や「ボーダ...
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3.11以降日本では、原発推進・反対を超えて、原子力発電の巨大なリスクの認識と、中長期的なエネルギー供給の見通しを共有していくことが大きな課題となっている。どのようなロ...
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民主主義がかつてのような輝きを失ってから久しい。2000年代のページがめくられてから、大きな問題として浮上してきたのが、民主主義という政治制度に対する疑念や不信である...
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フランスは5月に新しい大統領を迎えた。第五共和制の第7代目の大統領となったフランソワ・オランドの名はこれまで国際的にさほど知られておらず、国内でも1年前まで大統領にな...
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ヨーロッパの政界で「極右」が話題にならない日はないといってよい。主要なものだけを数えても、EU27カ国で20以上もの極右政党が存在しており、各国の国政選挙でも、ときに...
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「民主主義はもはや問題解決のためのシステムではない気分が蔓延している」―― これは、各国要人やデシジョン・メイカーが出席する「ミュンヘン安全保障会議(MSC)」での、...
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今は昔のことだが、大御所先生が当時刊行したばかりの憲法の教科書で勉強していたところ、小選挙区比例代表並立制と併用制の区別がまったくできていない記述に出くわして仰天したこ...
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やや月並みな表現になるが、2008年のリーマンショックからつづく現在の「危機」は、戦後50年が築き上げてきた経済社会の均衡原則を大きく崩したように思われる。 ポ...
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「神奈川県のやり方はグレーゾーン」? ポリオワクチンに関する議論が盛り上がっている。ことの発端は10月15日、朝日・読売・毎日新聞、およびNHKが、神奈...
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前稿において、現在の統治不全の理由を個々の政治家ないし政党の能力不足のみに帰することはできないこと(もちろんそれを否定するものでもない)、現在の議会制度がより基礎的な...
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8月末に閉会した通常国会における内閣提出法案の成立率は80%だということである(8月31日新聞各紙報道)。昨年12月に閉会した臨時国会の37.8%、あるいは2010年...
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野田新内閣が発足した。海外メディアでは「5年で6人目の首相」という常套句が流されている。菅前首相の辞任を受けての民主党の代表選をめぐっては、前原前大臣の意向や小沢グル...