「新しいリベラル」を構想するために
価値の多元性を肯定するリベラリズムは現在、大きな困難に直面しています。それは、異なった価値観をもつ人たち、あるいは集団が、その多様性を保ったまま、いかに共生しうるのか、という問いです。調停不能な対立や分断に貫かれることなく、また同一の価値観を強制するような共同性に染め上げられることもない社会、そして人びとが自由にその多様な可能性を開花させていくことのできる社会はいかにして可能になるのでしょうか。このコーナーでは、こうした問いを思考するための知や教養をお届けします。
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高レベル放射性廃棄物と世代間倫理
寺本剛
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世界の消費者運動から日本の課題を考える
丸山千賀子
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「結婚」「夫婦」という観点から見る日本の所得格差
迫田さやか
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「一強多弱」の政治をどう見るか
前田耕
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「建設的ジャーナリズム」とは何か?――現状打開を目指すオルタナティブ・ジャーナリズム
穂鷹知美
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リベラルとは何か?――その概念史から探る
髙山裕二
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フェイクニュースに対する適切な対処法とは――ドイツのネットワーク執行法をめぐる議論
穂鷹知美
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日本は学歴分断社会である――真の共生社会に向けて
『日本の分断』著者、吉川徹氏インタビュー
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歴史修正主義と「言語ゲーム」――学術の力を信じるために
『歴史修正主義とサブカルチャー』著者、倉橋耕平氏インタビュー
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「お任せ」の政治から脱却するために――革新自治体という経験から学べること
『革新自治体』著者、岡田一郎氏インタビュー
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戦後民主主義とその敗北――いまだ終わらない「戦後」と向き合うために
『丸山眞男の敗北』著者、伊東祐吏氏インタビュー
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食糧主権と食料安全のためのローカルフードムーブメント
折戸えとな