2020.11.10
2020年12月3日(木)開催
リベラルとは何か?――どこから来て、どこに行くのか?
吉田徹 ホスト:橋本努
- 開催日時
- 2020年12月3日(木)20:00~21:30
- 講師
- 吉田徹
- ホスト
- 橋本努
- 場所
- Zoom
- 料金
- 1100円(税込)
※高校・大学・大学院生は無料です。
対象書籍
リベラル・デモクラシーが世界各国で揺らいでいます。権威主義的な政治が台頭し、リベラルな政治が後退するなかで、社会の軋轢や対立がかつてなく高まっています。
日本でも、書店を覗けばリベラルを批判する書籍が並べられ、SNSではリベラルを呪詛する言葉が飛び交っています。ではなぜ、リベラルはそれほどの憎悪を招いているのでしょうか?
リベラリズムは5つのレイヤーに分けられます。権力分立や多数派支配の警戒などを重視する「政治リベラリズム」、市場を中心とした自由を唱える「経済リベラリズム」、個人の能力の開花を望む「個人主義リベラリズム」、社会保障や教育の重視、市場の規制によって人権を守る「社会リベラリズム」、そして民族や宗教、マイノリティの権利を擁護し、個人のアイデンティティを尊重する「寛容リベラリズム」です。
そして、この5つのリベラリズムの絡み合いが、戦後政治と社会をかたちづくってきました。それを慎重に紐解きながら、問題の所在を特定しなければなりません。リベラルとは何であり、どこから来て、どこに行くのか? 「シノドス・トークラウンジ」第6回は、『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』の著者、吉田徹さんをお招きしてお話を伺います。
プロフィール
吉田徹
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学博士課程修了、博士(学術)。現在、同志社大学政策学部教授。主著として、『居場所なき革命』(みすず書房・2022年)、『くじ引き民主主義』(光文社新書・2021年)、『アフター・リベラル』(講談社現代新書・2020)など。