福島レポート

2018.05.12

「福島の今」を東京で伝えるということ――「アップデイトふくしま」イベントレポート

服部美咲 フリーライター

インタビュー・寄稿

福島の「イメージ」をアップデイトする

2018年2月、東京都渋谷区にある国連大学にて、「アップデイトふくしま」が開催された。東京電力福島第一原発事故から7年が経過した福島の現状について、全国や海外の人々にはいまださまざまな誤解が残っている。今回のイベントは、この状況の改善に向けた効果的な情報発信について考えるために、まずは福島の現状についての科学的な情報や実際の情報発信の事例などを共有することを目的としたものである。

イベントの冒頭で、ファシリテーターの開沼博・立命館大学准教授が語った。

これまで「福島の今」について語ろうとするとき、専門家が難しい言葉で語り、理解できる人と理解しにくい人との溝が埋まらないという問題がありました。今回の「アップデイト福島」は、いわば「誰にでも読める本」のようなイメージで開催します。

まずは「どんなアップデイトが、誰に、どこで必要なのか」。たとえば、福島では双葉町と浪江町に復興祈念公園を作ろうとしています。しかし、東京の人たちにとって今必要な「福島のアップデイト」とは、そういった建物や制度を新たにつくることではないかもしれません。東京の人たちにとっては、むしろ「福島の『イメージを』アップデイト」することの方が必要なのではないでしょうか。

第1章「福島の今を考える~理論編~」

第1章では、ファシリテーターの開沼准教授の他、早野龍五・東京大学名誉教授、越智小枝・東京慈恵会医科大学講師、ウィリアムマクマイケル・福島大学助教がパネリストとして登壇した。第1部は「理論編」とされ、「福島のアップデイト」についての意見交換をした。会場には「〇」「×」の描かれたパンフレットが配布され、パネラーからの質問に応じた。

開沼 福島のイメージについてアップデイトすべきテーマを、「食べもの(作物)」・「環境」・「健康」・「福島第一原発の廃炉」と4つに分けて考えてみましょう。

たとえば、福島のコメは、毎年約1000万袋を全量全袋検査しています。東京ドームを仮に米袋でいっぱいにすると約200万袋で、これを5回転するという検査です。福島では、この検査を毎年数十億円かけて行っています。そして、それほどの量のコメをすべて検査しても、2015年3月以降、基準値を超えるものはゼロです。

また、福島第一原発事故の廃炉の現場も、日々変化しています。廃炉の過程を、人がケガをした場合に回復していく過程になぞらえて、3段階で考えてみましょう。

原発事故発生からこれまでの6年間は、いわば「出血や痛みを止める」という段階でした。今後は次の段階として、より複雑かつ根本的な治療の段階に入っていきます。技術開発も必要でしょうし、内視鏡のようにカメラを入れて状態を見ることも必要でしょう。試行錯誤しながらその段階を乗り越えれば、最終的に「社会復帰」という段階に入っていきます。これは専門家だけでは難しいでしょうし、私たち一般社会がどう受け入れていけばいいのか考えていかなければなりません。

世界からみた福島

マクマイケル ぼくはカナダのバンクーバー出身ですが、福島には2007年から暮らしています。ぼくにとっての「福島のアップデイト」は、「世界からみた」福島のイメージのアップデイトです。

東京大学の関谷先生(関谷直也・東京大学特任准教授)が、約13000人を対象とした国際比較調査を行いました。その結果、その9割以上の方が「福島の場所すらも知らない」という結果が出ました。

私は毎年、海外の学生などを連れて福島県内各地を回っています。現地に到着すると「福島に人が住んでいるとは思わなかった」とか「建物が立っているとは思わなかった」と驚く人がいます。このように、福島について「ゴーストタウン」のようなイメージを持っている方も少なくありません。

先日、海外の知人からある合法ドラッグの商標マークがメールで送られてきました。「汚染されたイノシシが「FUKUSHIMA」と表示された大きな薬のカプセルに乗っている」という絵です。その下の煽り文句には「どうせこの世は終わるんだから、皆ハッピーになろうぜ」と書いてあります。福島のイメージがこのように使われているという事態は、とても悲しいことです。

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震災から7年近くが経過しようとする今でも、英語でインターネット検索をすると、見る者の恐怖心を煽るような画像がたくさん出てきます。あるいは、2011年3月の東日本大震災の際に起きた千葉県のある工場火災の画像が、国際シンポジウムにおいて福島のイメージとして使われるということもありました。6年前に東日本を中心に襲った津波の高さを表す図が、福島からの汚染水流出の図としてネット上で拡散されていることも知られています。

こういった状況を解決するためにも、ぼくたちは、福島の希望のストーリーを、もっと広く世界に発信していかなければいけないと思います。ぼくは2日前に、海外の学生などと一緒に二本松の農家を訪ねました。そして、福島県の農業総合センターで農産物の検査の状況や結果も見学しました。

「福島の食べ物は安全だ」という情報を事前に知っている学生でも、実際に農家を訪ね、検査の様子やその結果を見ると反応します。ぼくは、彼の反応やコメントを聞いて「安全」と「安心」の違いを感じました。生産者の農産物にかける思いや、ずっと放射性物質の検出はなくても、検査を続けている思いなどのストーリーを直接伺うと、やっぱり人は「安心」するんですね。

昨日は、海外の学生たちを連れて、福島第一原発の周辺地域に行ってきました。福島第一原発のイメージは、もっとも海外に伝わりづらいもののひとつです。「絶対にコントロールできないもの」あるいは「とにかく危ないもの」というイメージが先行しがちなテーマでもあります。しかし、福島第一原発構内についても、すでにわかっていることはたくさんあります。ぼくも10回以上原発構内を視察していますが、構内の状況が日々前進していることは、実感としてわかります。

ぼくが「福島のアップデイト」に必要だと思うのは、「確信×核心」です。

福島に来て、さまざまな人のストーリーを直接伺って、原発の様子も見て、自分自身が福島の核心を知り、確信を持って発信できるようにすることが重要だと思います。

「科学ができることはなんだろう」

越智 私は、東京に生まれ育ち、昨年(2017年)の3月までは福島県の相馬市に住んでいました。福島では4年間生活したことになります。今も隔週で福島に来て、内科医として働いています。

まず、2つの質問をしてみたいと思います。

1つ目は「あなた(福島県外の人、東京都民)が福島を知ることは、福島の役に立つと思いますか?」という質問です。

そして2つ目は「福島を知ることは、あなた(福島県外の人、東京都民)の役に立つと思いますか?」という質問です。

この2つについて、私はどちらも「○」だと思っています。

まず、1つ目の「あなたが福島を知ることは、福島の役に立つ」と思う理由です。

私の専門は内分泌なので、普段はリウマチの患者さんを診察することがよくあります。リウマチはとても強い痛みを伴う病気です。この痛みを当事者でない方に理解してもらうことは難しいかもしれません。あまりにも痛みが強いため、病院に来て泣き出してしまう方もいらっしゃいます。

しかし、私自身はリウマチの痛みを体験したことがありませんので、ただ「ここが痛いんですね」と声をかけることしかできません。それでも、その言葉だけで安心してくださる方もいます。こういった体験を振り返り、「福島を知ること」は、「福島に住む誰かの気持ちを和らげることにつながる」と、私は信じています。

それから、福島の小学生の肥満度は、2012年以降で全国最下位です。これが将来的に糖尿病につながることも危惧されています。がんやさまざまな合併症にもつながる糖尿病による寿命の縮め方は、放射線の被曝と比べて数十倍にものぼるというデータも出ています。こういった見えにくいさまざまな健康被害を、私たち自身が「自分のこと」として考え直すことが、こういった健康被害に苦しむ小さな声を聞き洩らすことを防ぐことにもなるかもしれません。

もう1つの「福島を知ることが、あなたの役に立つ」と思う理由です。

私が住んでいたのは、福島でも「浜通り」と呼ばれる海沿いの街でした。浜通りの魚は、おいしいです。浜通りに限らず、福島は総じて食文化が豊かで、おいしいものが多い土地です。福島でしか食べられないようなおいしい魚や野菜、果物を食べるチャンスを逃すことは、とてももったいないことだと思います。

東京であるこの会場で訊いてみたいことがあります。「福島県産の食べものが送られてきたときに、迷わずに食べるか」ということと、「福島県産の食べものを、小さなお子さんのいる家に迷わずおすそ分けするか」ということです。 いずれも、この会場でも「×」が1割前後いらっしゃいますね。こういったいわば「県外の人にとって損」であるともいえる状況に対して、科学ができることはなんだろうと思います。

「福島で次世代への影響がない」という事実を浸透させる

早野 ぼくは物理学者(原子核物理学)で、もともと放射線の健康影響についてはまったくの素人でした。しかし、たまたまかつて中国で行われた原子核実験のフォールアウトを実測したことがありましたし、若い頃に多くの医療被曝を受けたこともありました。これらの個人的な体験から、放射線の健康影響について関心は持っていました。そして原発事故の後には、実際にたくさん放射線の勉強をし、論文も多く書きました。

ぼくと福島をつないだのは、Twitterというツールでした。Twitterは、ぼくにとって重要な情報収集ツールにもなりました。「福島で誰がどんなことを考えているのか」という情報を、Twitterによってたくさん得ることができました。

「福島をアップデイトする」というテーマを考えるとき、重要なのは、「誰が、どこで、何をアップデイトするのか」という点です。

ここで、ぼくも質問をします。

「福島では、次世代以降に、放射線による健康影響が出る可能性があると思いますか?」

この答えは、「×」です。

かつて、不幸にも「原子爆弾が落とされた」という歴史を持つ広島や長崎における大規模な追跡調査によっても、「次世代以降への健康影響も遺伝的影響もない」ということははっきりしています。まして福島における放射線の線量はとても低いですから、次世代以降になんらかの影響が出るということはありえません。これは、専門家が口をそろえておっしゃることです。

ところが、この質問を福島県内の約4万人の大人に対して継続的に行ってみると、4割くらいの方が、次世代以降に影響が起こる可能性が高いとお答えになります。福島ですらそういった状況が続いている上に、さらに衝撃的な結果も出ました。昨年、三菱総研という会社が、東京都民約1000人に対して同じ質問をしたところ、約50%もの人が「福島で次世代以降に放射線による影響が出ることはありうるだろう」と答えたというものです。

2014年に出版した「知ろうとすること。」という本の中で、ぼくは以下のように書いています。

⽷井 もし早野先⽣の前に⼥の⼦がやってきて、「私は⼦どもを産めるんですか」って、質問してきたとしたら、どう答えますか︖

早野  まずは、⾃信を持って「はい。ちゃんと産めます」と答えます。躊躇しないで。間髪を⼊れずに。

このことを、全国のみなさんが共有できるようにしなければいけません。これこそが、福島のイメージについて「アップデイト」すべき最大の問題であると思います。

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福島の豊かな食文化に与えた影響の大きさ

早野 「福島」とひとことで言っても、地域によってかなり意識が違います。たとえば、住民がごく普通の食生活を送っておられるにもかかわらず、「水道水を飲んでもいいですか」という疑問がとても多く出てくる地域もあります。

水道水の基準値は非常に厳しく(1Bq/L)、またその検査結果もネットで公表されています。しかし、それを知ってもやはり、その地域ではペットボトルの水を買う方が多いというアンケート結果があります。このように、「数値の安全性」と、「住民がそれを実際に口に入れるかということ」との乖離は、福島県内にも依然として存在しています。

「食」は土地の文化そのものでもあります。たとえば、東京では山菜を食べるような文化はないでしょう。しかし、福島では春になるとさまざまな山菜が豊かに採れ、これを楽しむことは非常に重要な食文化でありました。山菜というものは何kgも食べるようなものではありませんから、1kgあたりで考えることは、あまり実態に即してはいません。こういった山菜を春先にいただいたとき、喜んで食べたりお裾分けしあったり、そういった豊かな文化に、原発事故が与えた影響は実はとても大きいと思います。

では、こうした野生の山菜やキノコを食べない、スーパーで食材を買って生活をしている福島県の住民の内部被曝は、1日どのくらいだと思われますか。答えは「1日1ベクレル未満」です。全国の他の地域とまったく変わりません。

ではもうひとつ、「福島市の児童の追加被曝線量は年に1ミリシーベルトを下回っているかどうか」という質問はいかがでしょうか。この答えは、「年間追加被曝およそ0.1ミリシーベルト」です。原発事故のあった初年度でも、ほとんどの児童の追加被曝は1ミリシーベルトを下回っていました。外部被曝線量が減った最大の理由は、放射性物質セシウム134(半減期約2年)がどんどん減っていったことでしょう。

土壌汚染については、2011年の夏に福島県内で大規模に測定を行いました。放射性セシウムだけでなく、放射性ヨウ素やストロンチウム、プルトニウムも測りました。その後それほどの大規模な調査は行われておりませんが、土壌の状況は、その後の対策を考える上で非常に重要な要素になりました。

土壌が含む放射性物質を測ることの最大の意味は、住民の内部被曝を予想することです。しかし、幸い福島では「土壌の放射性物質濃度がさほど住民の内部被曝に影響していない」ということがわかりました。

空間線量率や土壌の放射性物質濃度など、その場所の環境の放射線量を測ることも大切ですが、実際に住民がどのくらい被曝したのかということが重要なことです。内部被曝も外部被曝も「年間追加被曝が1ミリシーベルトを超える人はほとんどいない」というのが福島の現状です。

ぼくが今「福島をアップデイトする」というときに、もっとも重要だと考えるのは、「広く伝えること、そして個人に伝えること」です。ぼくたちはBABYSCANを通じて個人との対話を重ねてきましたけれども、同時に「個人に対して伝えるだけでは足りない」ということも感じてきました。

ですから、科学的なデータに基づいて「わかったことを広く伝える」ということもする段階にきたのかもしれません。とはいえ、「押しつけられた」と感じて拒絶される可能性もあります。今後何かいい方法がないか、考えていきたいですね。

第2章「福島の今がどう伝わっているか~事例編~」

第2章では、実際に「福島のアップデイト」に取り組む人々が登壇した。

まず、「ディスカバリー・チャンネル」のビクラム・チャンナ氏が、冒頭でソーシャルメディア時代の情報の伝わり方についての事例を紹介した。

福島第一原発の廃炉作業において注目されている「燃料デブリ」(事故で溶け落ちた核燃料。これを観察して取り出すことは、廃炉の過程において重要な工程のひとつである)に、ロボットが少し近づけた可能性について、ジャパンタイムズが報じた。この前向きなニュースを一般の人がFacebookに投稿したところ、Facebookのアルゴリズムによって5年前の古い記事が同時に拡散され、検索する人に混乱をきたしたという。

「ディスカバリー・チャンネル」は独自のストーリーテリングやビジュアルを豊富に使い、「個人のストーリー」を重視する。そうすることで、長く人の心に残り、またストーリーとして広く伝わる効果があるという。

続いて、TUF(テレビユー福島。福島の主要な地元局のひとつ)の伊藤明氏を司会に、現在(株)ワンダーファームを代表する元木さんと、「いわき海洋調べ隊うみラボ」を結成した小松理虔さんが、各々農業や漁業における体験や事例を語った。

最後に、福島高校生沖野峻也さんと荒帆乃夏さん、ふたば未来学園高校の遠藤瞭さん(いずれも2年生)が、昨年10月にアメリカのバークレーで開催されたトークイベントで発表したという事例を伝えた。3人に一言ずつコメントを求めたところ、以下のように語った。

沖野 放射線の実測経験を重ねるにしたがって、放射線量は「あるかないか」ではなく「量の概念」が重要であることを実感しました。

荒 風評被害について調査したり考えたりした結果、科学的な事実を基礎とした上で、福島の魅力を伝え「福島はいいところなんだ」ということを伝えたいと思いました。

遠藤 被災経験は、一人ひとり全然違うものです。「『被災者』というラベルのついた人が存在するわけではない」という、福島のリアルを伝えていきたいと考えています。

最後に彼らをバークレーに引率した早野氏が「高校生活は楽しいですか」と尋ねると、3人は笑顔を浮かべ、「楽しいです」と口をそろえた。

第3章「知って応援。伝えて応援。~総括編~」

イベントの総括となる第3章は、第1章のパネリストに加えて原尚志・福島高校教諭、南郷市兵・ふたば未来学園高校副校長、森本英香・環境省環境事務次官が意見交換や事例紹介を受けてコメントを寄せた。

越智 「福島を伝えよう」というとき、まず興味を持った「今/ここ」から福島のことを考えたり知ったりすることが大切なのではないでしょうか。「放射線の専門家かどうか」あるいは「福島に行ったことがあるかどうか」、そういった「福島を伝えるための資格」はいりません。いつでも、今からでも、誰でも、福島を訪れてみてください。

森本 環境省の発端は水俣病(有機水銀による公害病)ですが、この際にも現地で風評被害はたくさんありました。このときに我々は、多様なコミュニティで対話を重ね、学び、乗り越えていくことの重要性を体験しました。そして、「ただ一方的に語るだけでは何も伝わらない」ということも身に染みました。

原発事故から7年を迎えようとしています。環境省はこれまで「マイナスをゼロにする」ための努力を重ねてきました。これからはもっと未来を見据えて、人と人とのつながりを支えられるような取り組みをしていきたいと思っています。

南郷 ふたば未来学園には、ふるさとが避難指示を受けていた子どもたちが多く通う学校です。遠くの避難先から朝夕通う生徒も大勢います。「まだまだ応援してほしい」というのが本音です。

一方で、「私たちは自立しなければならない」とも考えています。「ただ甘えているというだけではないんだ」と自分自身に言い聞かせながら、同時に「自分たちのことばかりでは駄目だ」ということも日々感じます。「世界、あるいは後世に何を伝えればいいのか」、「福島で私たちが得た教訓をどう伝えればいいのか」ということも常に考えています。

早野 ぼくは、「全と個」をキーワードに挙げます。これは重要で、難しい問題です。先ほども申し上げましたが、東京都民の半数が「福島では遺伝的影響がある」と思っている現状に対しては、「個」へのアプローチではとても足りません。これは非常に根深い問題であり、もちろん基本的な教育に力を入れるということは重要です。

一方で「福島で次世代への影響は考えられない」という事実は、今の親御さんの世代にも知っていただく必要のあることでもあります。この事実を、「教育や教材が届く範囲の外にどう伝えれば良いのか」という問題は非常に重要です。「福島で次世代への影響はない」という事実を、一般常識として「空気のように皆が知っている」という状況のために、どうしたらいいのか。これは非常に悩ましい問題です。

原 生徒たち自身に、海外でも自分自身のふるさとである福島について語ってもらう体験はとてもいい試みであると思います。

また、福島では「新しい芽が息づき、復興に向けて動いている」とも感じます。今、人のエネルギーが福島に集まっています。そして、まさに教育は「人」です。ですから、今の福島に全国の高校生が訪れていただければ、教育にとってもっとも重要な「人のエネルギー」を伝えられると思っています。

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プロフィール

服部美咲フリーライター

慶應義塾大学卒。ライター。2018年からはsynodos「福島レポート」(http://fukushima-report.jp/)で、東京電力福島第一原子力発電所事故後の福島の状況についての取材・執筆活動を行う。2021年に著書『東京電力福島第一原発事故から10年の知見 復興する福島の科学と倫理』(丸善出版)を刊行。

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