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ヨーロッパの政界で「極右」が話題にならない日はないといってよい。主要なものだけを数えても、EU27カ国で20以上もの極右政党が存在しており、各国の国政選挙でも、ときに...
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「民主主義はもはや問題解決のためのシステムではない気分が蔓延している」―― これは、各国要人やデシジョン・メイカーが出席する「ミュンヘン安全保障会議(MSC)」での、...
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今は昔のことだが、大御所先生が当時刊行したばかりの憲法の教科書で勉強していたところ、小選挙区比例代表並立制と併用制の区別がまったくできていない記述に出くわして仰天したこ...
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やや月並みな表現になるが、2008年のリーマンショックからつづく現在の「危機」は、戦後50年が築き上げてきた経済社会の均衡原則を大きく崩したように思われる。 ポ...
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「神奈川県のやり方はグレーゾーン」? ポリオワクチンに関する議論が盛り上がっている。ことの発端は10月15日、朝日・読売・毎日新聞、およびNHKが、神奈...
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前稿において、現在の統治不全の理由を個々の政治家ないし政党の能力不足のみに帰することはできないこと(もちろんそれを否定するものでもない)、現在の議会制度がより基礎的な...
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8月末に閉会した通常国会における内閣提出法案の成立率は80%だということである(8月31日新聞各紙報道)。昨年12月に閉会した臨時国会の37.8%、あるいは2010年...
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野田新内閣が発足した。海外メディアでは「5年で6人目の首相」という常套句が流されている。菅前首相の辞任を受けての民主党の代表選をめぐっては、前原前大臣の意向や小沢グル...
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「廊下を走るな」という校則は、多くの学校にあっただろう。では「廊下を飛ぶな」という規則は、どうだろうか。「石を触って金に変えるな」というルールはあるだろうか。 ...
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たとえば典型的な事例として、敗訴判決を受けて行政訴訟の原告側弁護団が「不当判決」という垂れ幕を掲げて出てくるような場面を想像してほしい。もちろん彼らは当該判決に不服で...
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天皇皇后両陛下が5月6日、被災した岩手県を訪問された。その前には東京や埼玉の避難所、そして千葉県や茨城県、東北では宮城県の被災地を訪問され、また震災後には異例のビデオ...
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大地震が起きてから、はや50日がすぎ去った。被災地の惨状が伝えられる一方で、急速に日常を取り戻しはじめた地域もある。「被災」と「日常」の並存というこのギャップに、違和...