2015.04.22

いま、中東ってどうなってるの?――イエメンから読み解く混乱の中東情勢

川嶋淳司×高橋和夫×荻上チキ

国際 #荻上チキ Session-22#イエメン

混迷が続く中東情勢に新たな動きが出てきている。サウジアラビアなどのアラブの連合軍がイエメンの軍事介入を行った。アラブ合同軍の創設、イランの核問題、そして、ISIL……。複雑に入り組んだ中東問題を整理し、今、中東で何が起きているのかを解きほぐす。 2015年03月31日(火)荻上チキ・Session-22「中東情勢を整理する」より(構成/八柳翔太)

■ 荻上チキ・Session22とは

TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → http://www.tbsradio.jp/ss954/

「スンニ派」、「シーア派」、「フーシ派」

荻上 イエメンではアラブの春以降、フーシ派の武装勢力が力を強めています。サウジアラビアなどが空爆に踏み切りますが、それに対しフーシ派を支援していると言われているシーア派のイランが反発しております。さらに、イエメン情勢をめぐってアラブ連盟では「アラブ合同軍」の創設が話合われました。

今夜は、混迷を極める中東情勢について、イエメンから読み解いていきたいと思います。ゲストは、放送大学教授の高橋和夫さん、元在イエメン日本国大使館専門調査員で、放送大学非常勤講師の川嶋淳司さんです。

高橋・川嶋 宜しくお願いします。

荻上 まず、基本的なお話から伺いたいと思います。今回、イエメンの武装勢力の話の中で、いろいろな「派」の名前が出てきています。スンニ派、シーア派、フーシ派。まず改めて、スンニ派とシーア派の違いから、教えて下さい。

高橋 まず、7世紀にイスラム教が興ります。ムハンマドが預言者として、神の言葉をつたえたわけです。このムハンマドが存命の間は、彼がリーダーという事で何の問題もなかったのですが、彼の死後、後継者=「カリフ」をどうするか、という事でいろいろ揉めた。ですからスンニ派とシーア派の違いは、カリフを誰と考えるかの違いです。

荻上 それ以外に、両派の何か違いはあるんですか?

高橋 はい。例えばモスクの装飾の仕方だとか、礼拝の呼びかけの声だとかが違います。長年派閥を異にするうちに、同じイスラム教でも教義体系が微妙に変ってきたんです。

荻上 加えて、「フーシ派」。これは、どういうものでしょうか。

高橋 フーシ派という言葉は、シーア派の中の、一部の人々を指しています。フーシ、というのは人の名前ですね。言ってみれば「チキ派」とか、そういうニュアンスなんです。

荻上 なるほど。では、「アラブ連盟」というのは?

高橋 アラブ人の国の組織、という事になりますね。我々は、アラブ人=イスラム教徒という認識を持ちやすいですが、イスラム教徒の多い国でも例えばイランはペルシャ人の国です。だからアラブ連盟には入れない。インドネシアも然りです。

「アラブの春」とイエメン

荻上 ここからは、イエメンの話を伺いたいと思います。川嶋さんは、イエメンの大使館に勤めていらっしゃいましたよね。イエメンというのは、どのような国なのでしょうか。

川嶋 非常に貧しい国です。中東の最貧国ですね。存在感も、サウジアラビアだとか、エジプトだとかの地域大国に比べると、やはり希薄です。そんな中、テロ組織の拠点として、逆に注目されるようになってしまった。貧しさにつけ込まれたのだと思います。

荻上 イエメン滞在中は、どのようなお仕事をされていたんですか。

川嶋 イエメン政府や国際機関から現地の情勢に関する情報を集め、日本の外務省に報告していました。とくに、治安の情報には細心の注意を払っていましたね。開発援助などを目的にイエメンに滞在している邦人の安全を確保しなければならないからです。

荻上 イエメン国内の宗教対立、格差、地域差について、何かお感じになった事はありましたか。

川嶋 国全体が経済的に困窮しているのですが、なかでも首都に富が集中して、地方の開発が遅れている状態です。インフラの整備もなかなか進みません。今回の問題でも、地方の不満は大きな背景になっていると思いますね。

荻上 宗教対立はあるのでしょうか。

川嶋 イエメンでは長らくスンニ派とシーア派が共存していて、宗教対立が政治問題化する事はありませんでした。今でもないと私は思っています。一方、周辺諸国は今回の問題について宗派間の不和ありきで考えている。その視点がそのままイエメン国内に持ち込まれ、事態を悪化させたのではないか、と思います。

荻上 なるほど。外側からの「眼差し」が、国中の分断を加速させたという事ですね。

川嶋 今回イエメンの混乱の発端となったのは、宗派ではなく、極めて国内政治的な原因でした。「あなたはシーア派じゃないか」「あなたはスンニ派じゃないか」という議論は、どこにも出てこない。ただ、揉めている片方にシーア派が、もう一方にスンニ派がいるだけの話です。

そしてスンニ派ならサウジアラビア、シーア派ならイラン、といった同派の大国の後押しを受ける事で、それぞれ国内で有利に事を運ぼうとしているんです。

荻上 なるほど。宗派対立は本質的な原因ではなく、周辺諸国の力添えを得るための、言わば「アピール」だったという一面があると。では、もともとの原因とは一体何だったのですか?

川嶋 2011年の「アラブの春」により、長期独裁政治を敷いていたサーレハ大統領が退陣しました。その後、新体制づくりに向けた動きの中で、ある人は不満を持ち、ある人は力を得、といったパワーバランスの変化があったんです。内輪揉めですね。その中で武力行使に打って出たのがフーシ派です。

彼らは新大統領に就任したかつての副大統領・ハーディを追い出してしまいました。ハーディ政権は、連邦制への移行を主張し、また強行しようとしました。フーシ派は、それに「待った」をかけたのです。

荻上 ハーディ大統領は、なぜ単一国家から連邦制にしようと考えたんですか?

川嶋 イエメンは1990年に旧北イエメンと旧南イエメンが合体して誕生しました。しかし、この統一は旧南側の人々に取って納得のいくものではなかった。蓋を開けてみると、政府の要職には北イエメン出身者ばかりが就いていたのです。

南側からは、「分離独立したい」という声まで上がるようになりました。しかし、独立されては困る。そこで妥協案として考え出されたのが、連邦制なのです。分離独立でもなく、単一国家でもなく、地方自治の裁量を大きくしよう、というわけです。

荻上 それに対し、フーシ派はなぜ連邦制に反発するのでしょうか?

川嶋 この場合の連邦制国家は、もともと旧南イエメンの人々を懐柔するための構想です。しかし、連邦制を導入するからには、当然イエメン全土が連邦制国家となる。旧北イエメンもそうです。しかし、彼等はべつだん連邦化を望んでいたわけではない。そこで政治的な問題が持ち上がってきました。

例えばどのように資源のある地域を分けるのか、海へアクセスし易い地域を分けるのか、などです。これらは非常にセンシティブな問題ですから、よく考えなければなりません。ところが充分な議論もないまま、連邦制の話はどんどん進んでいってしまう。我慢を切らしたフーシ派が、ついに武力を用いてしまったのです。

荻上 もともと、南北で対立していたのですね。宗派も分れていたのでしょうか?

川嶋 きれいに分れているわけではないのですが、旧南イエメンには、スンニ派が多いですね。旧北イエメンには、スンニ派とシーア派どちらもいて、政治的な実権はいつもシーア派が握ってきました。

荻上 とすると、宗派の違いは南北対立の根本的な原因ではない、但しひとつの要素であるにはある。ここで不思議なのはフーシ派が持つ不満だとか、あるいは各地域の人たちが持つ「自分たちの地域にこそ有利な点を引き寄せよう」という考えに対策を講じるという事は、できなかったのでしょうか?

川嶋 先ほどの話に戻るようですが、イエメンは中東の最貧国です。そんな最貧国が、国内の政治的な揉め事だけでなく、テロとの戦いや経済問題など多くの課題を同時に抱え込んでしまった事で、ひとつひとつの問題への対応が手薄になってしまった。

荻上 フーシ派は、どのような統治体制を構想しているのですか?

川嶋 自分たちを中心とする体制の構築を、着々と進めています。が、まだ支配基盤が盤石ではない事を彼ら自身も重々承知していますので、武力行使に打って出る場合も、いきなり首を切ったりはしない。懐柔策に出るわけです。基本的にはもともとあった行政組織を温存させています。【次ページに続く】

サウジアラビアの空爆

荻上 イエメンの場合に限らず、「アラブの春」の影響は、様々な国・地域に及んでいますよね。しかしそれは短期的には、すばらしき民主化が目指されるというよりは、権力の空白地帯を生む事によって、かえって混乱のもとになってしまっている。

高橋 そうですね。エジプトのムバラク大統領は退陣に追い込まれたし、チュニジアのベンアリ大統領はサウジアラビアに逃げてしまった。今回、イエメンではハーディ大統領が追い出されてしまいました。しかしサーレハ前大統領は国内にとどまっている。

彼は恐らく、これまでの事は全て「チャラ」にするという約束で権力を手放した。だから国内に残る事を許されたのでしょうが、もしかすると裏で何かしら、暗躍しているかも知れないですね。

荻上 イエメン国内のいわゆる「過激派組織」は、どのような活動をしているのでしょうか。

川嶋 イエメンで一番強力なのは「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)と呼ばれる勢力です。2009年にサウジアラビアから逃れてきたテロ分子と、もともとイエメンにいたテロ分子が合流して結成された組織で、イエメン国内だけでなく、国外にまで攻撃を仕掛けています。

荻上 統制の効かない国だからこそ、イエメンはテロリストに取って「安住の地」になってしまっているわけですね。フーシ派とこの過激派との関係性は、どうなっているのですか?

川嶋 フーシ派の言い分はこうです。「ハーディ政権が情けないから、テロリストどもがのさばってしまったじゃないか。ここは、俺らがどうにかしよう。任せなさい」と。

このフーシ派は、先ほども言ったとおりシーア派に属しています。いっぽう、「アラビア半島のアルカイダ」は、スンニ派です。なので、イエメン全土が皆フーシ派につき従って、「対テロ」ムードが出来上がっているかと言うと、全然そうではない。スンニ派地域の部族の人たちは、潜伏中のテロリストと組んでシーア派=フーシ一派と一戦交えようとしている。フーシ派の介入により、一連の問題の宗教対立的な側面があらわれてしまったのです。

荻上 そうすると、今後さらなる治安状況の悪化が懸念されますね。

川嶋 はい。ですから、放置は得策ではないと判断したサウジアラビアは、今回「空爆」という決断を下しました。

荻上 なぜ、このタイミングで空爆に踏み切ったのでしょうか。

高橋 フーシ派の力が突然大きくなった。これはイランが支援しているに違いない、と考えたようです。イランはシーア派、サウジアラビア派はスンニ派ですから、宗派の対立もある。とくにサウジアラビアでは国王が没したばかりの頃ですから、その隙をつかれたものだと思い込んでしまったようなふしがありますね。

荻上 「思い込んでしまった」というのは?

高橋 客観的に見て、フーシ派の力が突然大きくなったように見えるのは、たしかです。しかし、サウジアラビアが主張するようなイランの関与が事実背景にあったかと言うと、疑わしいところです。どこを見てもシーア派の影響が大きくなっている、という危機感があるのかも知れないですね。

ロシアに取ってのウクライナのように、サウジアラビアに取って、イエメンは「庭」のようなものです。その庭でシーア派が勢力を拡大しているとすれば、それは看過できない。

荻上 ではサウジアラビアが、空爆以上の手段に踏み切る事も考えられるのですか?

高橋 彼らは陸上部隊も用意しています。「いざとなったら行くぞ」と言っている。実際に派兵するかは別の話ですが、イエメンのような山岳地帯で、実戦の経験が一度も無いサウジアラビア軍がどれだけゲリラ戦に対処できるかというとわからないですね。もしかすると、メンツを潰すような事になるかも知れません。

荻上 今回、空爆にはどのような国が参加したのでしょうか。そして、どのような思惑があったのでしょうか。

高橋 サウジアラビアに頼まれると断りにくい、という側面がクウェートなどにはあると思います。また、エジプトにはアラブ合同軍の創設にあたってイニシアチブをとりたいという思惑がある。

とは言え、空爆ではフーシ派を撤退させる事は出来ません。制圧が目的ならば、いずれ陸上部隊を派遣しなければならないでしょう。

荻上 イエメン国内のメディア環境は、どうなっているんですか?

川嶋 2011年に大統領が退陣して以降は規制が外れ、300もの新しいメディアが登場しました。現在では、国営テレビもフーシ派の勢力下にあるので、フーシ派寄りのニュースが流されています。

そんな中でも、2011年に追い出されたサーレハ前大統領が所有しているメディア、各政党の機関紙などは変わらずそれぞれの立場から発言していますね。

荻上 そのようなメディアに、例えばイランだとか、特定の組織が資金を提供しているわけではないんですか?

川嶋 イエメンの国内メディアではないですが、イランの国営メディアの中に「イエメン」の部門があります。

イランはペルシャ語国家ですが、そこではアラビア語で、イエメン情勢にまつわる自国寄りの報道を国内外に発信しています。メディア合戦ですね。

荻上 そうした中で、今回の空爆についての情報も共有されているのですか。

川嶋 はい。被害状況をつたえているメディアは多くありますね。フーシ派は徹底抗戦を呼びかけています。サーレハ前大統領のメディアも、一緒になってサウジアラビアに反旗を翻していますね。

荻上 サウジアラビアの軍事介入についての、各国の反応はどのようなものなのでしょう?

高橋 アラブ諸国の大半は支持しています。アメリカは一応支持を表明していますが、どちらかと言えば消極的なものですね。「しょうがないよね」という。

フーシ派はシーア派の一派ですから、フーシ派を爆撃する事、その爆撃を支持する事は

アルカイダやイスラム国と同じ側に立つ事です。アメリカとしては、矛盾した外交ですね。

川嶋 フーシ派がイランの支援を受けている事は、事実です。ですが、それでイエメンをめぐる混乱の全てを説明できるかと言うと、そうではない。不和の原因を、スンニ派対シーア派の対立に帰してしまおうとする見方は、非常に危ういと思います。

もともと、新しい国作りに向けた様々な揉め事や対立が、イエメン国内にはあった。その結果、イランが影響力を行使し易い雰囲気が生まれた。イランの影響力拡大は「結果」であり、「原因」ではないのです。

今後の見通し

荻上 フーシ派の、今後の狙いはどこにあるのでしょうか?

川嶋 フーシ派を含め、あらゆる国内・国外のアクターは、誰もイエメン全土を制覇して独り勝ちできるとは思っていないんです。最後は政治交渉だと皆思っている。

交渉が始まる前に少しでも有利な状況を作ろう、という「交渉前のレース」が加熱して、現在のような事態に陥ってしまったのです。ですから、自らに最大限有利な状況を作り出してから交渉のテーブルに座りたい、という考えをフーシ派も持っています。

荻上 ならば、彼らの最終目標は何でしょう?「独立」ですか?

川嶋 いえ、そうではないんです。なるべく多くの利権を確保する事、新政府において強い影響力を持つ事、それに尽きると思います。

荻上 しかし、今回の件はもともと連邦制批判に端を発していますよね。利権を取って、影響力を保持した後の国家秩序については、彼らはどう考えているのでしょうか?

川嶋 それが、イエメンで一番大きな課題だと思います。皆が一番欲しいものは、政府の要職ポストです。それが、例えば宗派ごと、部族ごとに割り振られてしまうと、地縁的・血縁的な利権構造がどんどん強化されてしまいますよね。これが宗派対立の温床になっていると思います。

ですから、外国の支援で公務員試験を導入して、なるべく政治色の薄い、多様な公務員層を作り出す事が重要なのではないかと思います。

荻上 一方イランは、現在の中東情勢の中で、どのような状況を作り出そうと目論んでいるのでしょうか?

高橋 核問題の協議をまとめ、経済制裁から抜け出す事。これがイランに取っての至上命題です。もうひとつには、「イスラム国」を退治し、同盟国のアサド政権を守りたい、という思惑があると思います。

荻上 その核問題が一応の落着を見たとして、その後のシナリオはどのようなものだと考えられますか?

高橋 イランとアメリカ、お互いの絶対的権益を認めつつ、今後も外交的に競争し合うだろうと思います。

ちょうど、中国とアメリカのようですね。武力衝突には至らないまでも、外交ゲームは続いていくでしょう。

荻上 今後、過激主義が核を手にしないかという点が懸念されるのですが、それはいかがですか?

高橋 たしかに過激主義そのものも問題なのですが、その過激主義を生みだす土壌がありますよね。例えば、パレスチナの人々が人権を蹂躙されているという状況がなくならないかぎり、イスラエルを責める声、そのイスラエルを支持するアメリカを責める声はなくなりません。

過激主義をどうにかするためには、その過激主義の根底に潜む大きな問題に取り組む必要がでてきますね。

荻上 過激派対策については、シリア・ISILの問題も含めて、今後どのような動きがあるのか、目が離せません。

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プロフィール

高橋和夫中東研究

福岡県北九州市生まれ。コロンビア大学国際関係論修士号を取得後、クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年4月より現職、専門は、国際政治・中東研究。著書に、『アラブとイスラエル パレスチナ問題の構図』 (講談社現代新書、1992年)、『イランとアメリカ 』(朝日新書、2013年)、『現代の国際政治』(放送大学教育振興会、2018年)など多数。趣味は俳句、短歌、スカッシュ。一般社団法人先端技術安全保障研究所(GIEST)会長。

この執筆者の記事

川嶋淳司中東研究

静岡県浜松市生まれ。早大卒業後にクウェートに留学、放送大学大学院文化科学研究科を修了。在イエメン日本国大使館専門調査員などを経て現職。同時に駐日イラク共和国大使館に勤める。共著に『一瞬でわかる日本と世界の領土問題』、分担執筆に『アラブ民衆革命を考える』。早大社会科学研究科博士課程に在籍。

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荻上チキ評論家

「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」スーパーバイザー。著書に『ウェブ炎上』(ちくま新書)、『未来をつくる権利』(NHKブックス)、『災害支援手帖』(木楽舎)、『日本の大問題』(ダイヤモンド社)、『彼女たちの売春(ワリキリ)』(新潮文庫)、『ネットいじめ』『いじめを生む教室』(以上、PHP新書)ほか、共著に『いじめの直し方』(朝日新聞出版)、『夜の経済学』(扶桑社)ほか多数。TBSラジオ「荻上チキ Session-22」メインパーソナリティ。同番組にて2015年ギャラクシー賞(ラジオ部門DJ賞)、2016年にギャラクシー賞(ラジオ部門大賞)を受賞。

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