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1.導入 一般にドローンと呼ばれる無人航空機は、生活物資の輸送や施設の点検といった形で我々の生活を支えると同時に、ロシア-ウクライナ戦争で見られるように戦場におけ...
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「ヤングケアラー」が、社会的に注目を浴びている。メディアでその言葉を目にする機会が増え、関係する勉強会やシンポジウムが各地で開かれ、行政による実態調査が進められている。...
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沖縄の基地問題は日本の国内問題だろうか。基地問題は米国の基地の問題なのだから、米国の問題ではないか。こう考える人も少なくないだろう。沖縄県知事や県議会も同じである。彼ら...
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今、政治と宗教の関係が問われている。 政権与党の政治家が、次々と特定の宗教団体との関係を明らかにした。霊感商法などの活動が問題視される団体である。野党は、これを追...
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天井に設置された監視カメラの映像が映し出すのは、留置所にある保護室だ。窓はなく、ごく狭い。その四角い箱のような空間に人がひしめき合っている。 ネパール人の...
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世界的に新型コロナの感染者数は落ち着いてきており、経済活動は再開されつつある。そのなかで、日本が大きく欧米と異なるのはマスクをつけ続けていることである。すでに政府は屋外...
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昨年の12月に筑摩書房から『はじめて学ぶ環境倫理』という本を上梓した。この本は高校生向けに環境倫理の論点を紹介したもので、将来世代に良好な環境を残す責任、生物種の絶滅を...
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1.はじめに 日経新聞に載った「月曜日のたわわ」の広告は波紋を呼んだ。「月曜日のたわわ」は青年漫画誌の連載漫画であり、その漫画のキャラを使った広告が不適切であると...
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今こそ福祉国家の原理を問う 若森 経済学者の塩野谷祐一先生はかつて『経済と倫理――福祉国家の哲学』(東京大学出版会、2002年)で、福祉国家はそれ自体の哲学や原理...
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北三郎さん(仮名)は14歳のとき、強制的に不妊手術を受けた。今も下腹部にはふたつの傷痕が残る。それから60年近く、誰にも言わず、苦しみをひとり抱えながら生きてき...
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法律の知識や法学的な考え方(論理構成力)を、論破ゲームやマウントのための道具ととらえている人もいるかもしれません。しかし論破のゲームで「言い合いに強いマインドを鍛えるこ...
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2022年2月19日に行われた、早稲田大学教育学部一般入試の国語問題(第一問)に、私の著書『フーコーの風向き-近代国家の系譜学』(青土社、2020年)の一部が用いられた...