18歳からの選挙入門――参院選のための手引きとして

6月22日公示、7月10日投開票の第24回参議院議員選挙。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから最初の投票となります。シノドスでは「18歳からの選挙入門」と題して、今回初めて投票権を持つ高校生を対象に、経済、社会保障、教育、国際、労働など、さまざまな分野の専門家にポイントを解説していただきました。本稿を参考に、改めて各党の公約・政策を検討いただければ幸いです。(シノドス編集部)

 

 

「18歳世代の医療、介護、年金――20年後、30年後、40年後の未来は政治行動次第」 結城康博 / 社会保障論

 

現在の社会保障制度は、若い人が高齢者を支える「世代間扶養」が基本です。少子高齢化が進む中、このような仕組みは機能していくのかという懸念があります。「高齢者の富裕層からの再分配がなされなければ、一層の格差社会に日本は突入することになる」と指摘し、高齢者の間で支え合う「世代内扶養」を取り入れた抜本的な制度改革について考えます。

 

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http://synodos.jp/welfare/17334

 

 

「どのエネルギーをどれだけ選ぶ?――これからのエネルギー政策を考える」 古屋将太 / 環境エネルギー社会論

 

エネルギー政策を検討する4つのポイントとして「長期的なエネルギーのあり方の方向性」「原発の再稼働、使用済み核燃料・放射性廃棄物の処理」「自然エネルギー導入の支援政策」「エネルギー政策のガバナンス」について解説していただきました。

 

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http://synodos.jp/politics/17363

 

 

「家族で支える? 社会で支える? ――少子高齢化社会の家族政策を考える」 筒井淳也 / 計量社会学

 

少子高齢化社会における家族政策についてご寄稿をいただきました。日本は、「生産年齢人口100人で子どもと高齢者63人を支えている」状況にあります。「家族で支えるか、社会で支えるか」の二元論ではなく、支えていく側に向けた家族支援政策をどうやって機能させていくのかについて考えます。

 

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http://synodos.jp/politics/17367

 

 

「参院選、経済政策の観点から見た争点とは?——アベノミクスを中心に検討する」 片岡剛士 / 計量経済学

 

2016年度の日本経済は「海外経済のリスク要因が顕在化しつつある中で、弱々しい内需を立て直すことが課題」であり、実効性のある具体策が求められます。この観点からアベノミクスを中心に与野党の経済政策を検討します。

 

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http://synodos.jp/economy/17372

 

 

「政党・候補者の地方政策を評価する、5つのポイント」 木下斉 / 一般社団法人公民連携事業機構理事

 

「地方が衰退していく原因の第一位は『お金』です。『心あたたまる地域づくり』では地方は良くなりません」。地域再生にはどのような政策が効果的なのでしょうか。地域経済の観点から判断すべきポイントを解説していただきました。

 

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http://synodos.jp/politics/17403

 

 

「『もやもや』を大事に――災害から参議院選挙を考える」 永松伸吾 / 災害経済学

 

憲法改正における「緊急事態条項」は必要なのでしょうか。「災害の現場に直面して『もやもや』した皆さんであれば、災害対応はそんなに簡単なものではなく、誰かの指示一つでうまくいくようなものではないという直感的な理解があるのではないかと思います。『もやもや』を大事にすることは、災害の構造を単純化し、政治的に利用しようとする勢力に対する歯止めとして機能するのではないかと期待しています」。

 

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http://synodos.jp/politics/17395

 

  

「参議院選、雇用・労働政策の向こう側――そもそも日本の労働社会をどうするのかという視点」 常見陽平 / 労働社会学

 

同一労働同一賃金、最低賃金の引き上げ、長時間労働の抑制。これらを実現するためには、日本の雇用システムを根本的に問い直さなくてはいけません。労働者は生活者でもあるという視点に立ち、「自分たちはどのような労働社会を生きたいのか、その政党や政治家はどのような労働社会を作りたいのか。」という基準で、各党の政策を考えてみましょう。

 

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http://synodos.jp/society/17430

 

 

「なぜ各政党は対中政策について思考停止に陥るのか――日中の『立憲主義』の現状をめぐって」 梶谷懐 / 中国経済

 

対中政策についてはどの政党も「似たり寄ったり」の内容です。背景として、保守もリベラルも中国の台頭という現実を前に「思考停止」に陥っていることが考えられます。ここでは、自民党の憲法草案と中国憲法との奇妙な類似性を指摘し、「立憲主義」の議論から、これからの中国との関係について考えます。

 

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http://synodos.jp/politics/17437

 

 

「選挙に行くことがなぜ平和につながるのか――安全保障をめぐる争点」 植木千可子 / 国際関係論

 

「選挙は、日本が何を考えているかを諸外国に伝える重要な機会」であり、安全保障上の抑止につながる機会でもあります。今回は、安全保障から見ても歴史的な選挙です。今問われている論点を整理し、安保法の何が問題なのか、正しい判断をするためにどのような仕組みが必要なのか、日本と世界の将来のために考えなくてはならないことを紹介します。

 

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http://synodos.jp/politics/17448

 

 

「パッと見、大差ない教育政策を読み解くために――5つのテーマ・3つのキーワード」 仁平典宏 / 社会学

 

日本の教育はさまざまな問題を抱えています。高額な授業料、卒業後に大きな借金を抱える奨学金制度、保育園の待機児童問題、いじめ、不登校、などなど……。その背景には、教育そのものの考え方という根本的な問題があります。一見、似通っている各党の政策を読み解くポイントとは? 「機会の平等」「社会的投資」「同調性/多様性」の3つの観点から考えます。

 

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http://synodos.jp/education/17471

 

 

 

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vol.212 特集:生命

・『生殖医療の衝撃』著者、石原理氏インタビュー「時間と空間を超える生殖が日常となる現代――日本で求められる法整備」

・粥川準二「『新しい優生思想』とは――相模原事件、出生前診断、受精卵ゲノム編集」

・打越綾子「生命の観点から人と動物の関係を考える」

・杉田俊介「優生と男性のはざまでとり乱す――優生思想についてのメモ」

・岩崎秀雄「生命美学とバイオ(メディア)アート――芸術と科学の界面から考える生命」

・齋藤直子(絵)×岸政彦(文)「Yeah! めっちゃ平日」第1回:加齢と向き合う